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オフショア開発とは?国別の特徴や失敗しないためのポイントを徹底解説

「オフショア開発を検討しているけれど、海外の会社に頼んで大丈夫なの…?」

「オフショア開発のメリットやデメリットは何だろう?」

「導入に関して失敗や成功の要因ってあるの?」

オフショア開発について良く知らない、概要を知りたいと思っているのであれば知っておきたいところですね。

この記事ではオフショア開発とはどんなサービスなのか、オフショア開発のメリットやデメリットについて調べてみました。

特に失敗しないための8つのポイントについて詳しく書いています。

このページを読んでいただき、オフショア開発についてどんなサービスなのか、またメリットやデメリットなどが分かるようになれば幸いです。

オフショア開発とは?どんなサービス?

オフショア開発とは?どんなサービス?

オフショア開発とは、海外の企業にソフトウエアやWebシステムなどの開発業務を委託したり、発注したりする手法です。

自分の会社でアプリを開発したいという場合や適切な人材がいない、または予算が高くなりすぎて開発できないといった問題等に対処でき、近年注目を集めています。

今さら聞けない「オフショア」ってどんな意味?

「オフショア」は英語で「offshore」と言います。「off」は「離れる」という意味で、「shore」は「岸」で、そこから離れるという意味があります。

ビジネスで使われる場合は、「海外で」という意味になります。

オフショア開発の受注先はどこの国が多い?

ほとんどのオフショア開発はコスト削減が目的なので、よりコストの安い中国やベトナム、インドが主です。

しかし最近では中国やインドが目覚ましい成長を遂げていることから賃金が上昇し、インドネシア、フィリピン、マレーシアなどといった国にも開発を依頼しています。

以下に国ごとの特徴をあげてみました。

中国インドベトナムフィリピンマレーシアインドネシアタイ
英語使用率
IT技術レベル
人件費××

それぞれ詳しく紹介していきます。

中国

日本から近く、時差も1時間という利便性から、オフショア開発先として古くから開拓されてきました。そのため実績が豊富な企業が多く、技術も世界トップレベルを保有しています。

IT人口も多く、優秀な人材を多く集めることができ、安定したIT技術を持つ委託先です。中国の特長として、一定の水準を満たしていればそれ以上は求めない傾向にあるので、品質についての確認などは綿密に行う必要があるでしょう。

インド

インドは英語を話す人材が多く、IT技術も世界のトップレベルです。そのためコミュニケーションが取りやすく、レベルの高い工程の開発も任せることができます。

人口も多いので優秀なエンジニア層も厚く、日本企業の注目を集めています。しかし近年ではインドでも人件費や開発費が高騰しているため、開発費の削減が目的であると言う場合は不向きです。

ベトナム

ベトナム人の国民性が勤勉でまじめという特徴があり、日本企業と相性が良いので人気のオフショア開発先です。

また人件費が安いため、開発費が安く抑えられます。ベトナム政府がICT教育を推奨していることから、優秀で若いエンジニアが豊富に見つかります。

現在は人気のオフショア開発先となっていますが、今後人件費や開発費が高くなることが予想されるでしょう。

フィリピン

フィリピンは近年注目されているオフショア開発先です。英語が公用語なのでコミュニケーションが取りやすく、日本からの時差が1時間という好条件があります。

またフィリピン人の気質も明るく勤勉で日本人との相性が良いこともあげられます。優秀なデザイナーが多いのが特徴ですが、フィリピンのIT開発スキルは少し劣る場合もあるので注意が必要です。

そのため高度な開発技術を必要とする場合、また納期が短く複雑な工程を経る開発などは避けた方が無難です。

マレーシア

IT企業にとってオフショア開発に有望な候補先の一つになっているのが、マレーシアです。政府がIT企業に対して様々な優遇措置を取っているため、IT関連の企業にとって魅力があります。

しかし東南アジアの他の国から比べると人件費が高い傾向にあるので、エンジニアを安く雇うことはできないでしょう。コストダウンが目的である場合は、効果が期待できない場合があります。

インドネシア

近年のオフショア開発先として人気がある国の一つです。人件費が安く抑えられるため、開発費をあまりかけたくない場合は効果が期待できます。開発はモバイルアプリやWeb開発を中心に進められています。

英語があまり普及していない点と、イスラム教徒が多いので文化への理解は考慮すべき点ですが、注目の国の一つです。

タイ

国の最低賃金が日本の約1/7なので、優秀なエンジニアを日本の1/3ほどのコストで雇うことができます。コストを抑えて開発したいという場合に有望な開発先です。

しかし時々大規模なデモやクーデターの心配があることと、日本と同じように少子高齢化が進んでいるので、長期的な開発は考慮が必要です。

オフショア開発のメリット

オフショア開発のメリット

実際に、オフショア開発を頼みたいという場合には、どんなメリットやデメリットがあるか気になりますよね。 

まずはオフショア開発のメリットについて、詳しく見ていくことにしましょう。

①費用削減

オフショア開発で一番先に上げられるメリットと言えば、やはり費用削減でしょう。

日本の場合、優秀なエンジニアを雇うとそれだけ費用も高騰しますが、海外の場合はより安いコストで優秀なエンジニアを雇うことができます。

実際、開発費用はエンジニアの人件費によるところも大きく、この問題を解決することで開発費のコストを抑えられるという利点があります。

②優秀な人材の確保

現段階で日本ではIT技術者が不足している状況です。

IT業界は技術の進歩が速く、常に新しい技術が必要とされているのですが、その変化に対応できていないと言ってもいいでしょう。

また多くの業界でIT関連の人材の確保は必須で、競争も激しくなっています。

そのような優秀な人材を求める場合、日本国内だけでは限界があり、海外の人材を確保するという選択はこれからも高まる傾向にあります。

2030年ごろには、日本でのIT技術者の不足が40万人にも上るだろうと予測されています。

③中小企業でもグローバル展開ができる

海外進出と言うと大規模な予算が必要で、中小企業にとっては二の足を踏むという場合もあるでしょう。

もともとオフショア開発は、大手の企業が委託元であることが多かったのです。

しかしそのハードルも、インターネットの出現によって大きく状況が変わりました。

今はインターネットを介することで物理的な障害が無くなり、中小企業でもグローバル展開をすることが可能になっています。

近年では中小企業が開発工程を海外の企業へ発注したりすることも珍しくなくなってきました。

④短納期

オフショア開発では、納期を大幅に短縮できるというメリットもあります。

クラウドシステムを使って国内外のエンジニアたちが同時に開発作業を行うことで、作業を同時進行させることができるのです。

それにより納品にかかる期間を大幅に短くすることができ、受注の内容に幅を持たせることができます。

オフショア開発のデメリット

次にオフショア開発におけるデメリットについて見ていきましょう。

①コミュニケーションが困難

コミュニケーションの手段は英語や現地の言葉になるので、言葉による障壁が問題になることがあります。

実際にオフショア開発の一番のハードルは、コミュニケーションにおけるところがネックとなっている場合が多いのです。

言葉のニュアンスのちょっとした違いからミスを生んだり誤解を生んだりする場合があるでしょう。

また仕様書の翻訳や情報共有に手間がかかる場合もあります。

②時差がある

海外の場合、時差が発生するので打ち合わせや、緊急時の連絡に不便な場合があります。

問題が起きた時に即座に対応してもらいたい場合など、海外では深夜で対応してもらえないといったリスクもあります。

コミュニケーションを密に取る必要があるシステム開発では、スムーズな連絡が必要なので、ストレスを感じるかもしれません。

③文化の違い

その国独自の文化や価値観をよく理解しておかないと、思わぬトラブルになる場合も考えられます。

実際に仕事を始めてみたら、意識の違いが成果物のレベルに影響してしまうこともあります。

例えば契約書に記載されていない事項は、エンジニアが機転を利かせて対処してくれる場合が多いのですが、海外の場合は契約書に無い事項は全く手を付けないと言った場合です。

それにより、業務を円滑に進めるのが難しかったり、チームのまとまりが無くなったりしてしまう事態も考えられます。

オフショア開発において失敗しないための8つのポイント

オフショア開発において失敗しないための8つのポイント

メリットとデメリットを見たうえで、実際にオフショア開発を依頼する場合は、どんな点に気を付ければ開発を失敗しないで導入できるのでしょうか?

開発を失敗させないための、重要なポイントを具体的にまとめてみました。要チェックです!

現地の言葉と日本語を扱える人材を確保する

オフショア開発において一番問題になるのは、言語の問題です。

問題が起きる場合、オフショア開発会社の技術力や開発力が問題になるより、日本と現地の会社の間でのコミュニケーションの問題が原因になっていることが多いのです。

日本国内で作成した資料や仕様を現地に送った場合でも、説明や理解をしたかどうかなどの細かい確認は必須となります。

日本語と現地語に詳しい人材の確保は必須です。

IT系の知識を有した通訳を手配しよう

システム開発においては、現地の言葉や日本語を理解しているだけでは不十分です。

専門用語や、実際の工程を理解している人物に手配をすることが成功へのポイントとなります。

自社に適切な人物がいない場合は、一から採用すると膨大な時間や手間がかかるので、人材派遣会社や、通訳や翻訳を専門にしているエージェントを利用してみましょう。

ブリッジSEと言われる開発元と委託先を結ぶ担当者が仕事を担当することもあります。

相手の文化や意識の違いを理解する

海外の企業と仕事をする場合、日本側の文化や風習が相手に伝わらず、それがトラブルになることもあります。逆に相手側の文化や意識の違いを知らなかったために問題が起きる場合もあります。

前もってそのことを頭に入れておくだけでもトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。例えば以下のような事例があります。

日本文化の「曖昧さ」は通じないことが多い

日本人特有の表現や要求における曖昧な部分は、相手に伝わらないと考えた方が良いです。仕様書を翻訳する場合も、日本特有の曖昧さが間違って翻訳されてしまうといった事例も見受けられます。

日本文化は相手の意思を読み取り、言葉にせずとも理解できる風潮がありますが、海外では「言わなくても分かるだろう」と言う意識は通用しません。

解釈の違いや誤解が発生しないように、明確でシンプルな表現で説明・記述する必要があります。

文化や環境の違いでの摩擦に注意する

日本以外の国では時間にルーズだったり、勝手に作業を変えたりしてしまう場合があります。

その背景には国民の性格と言う場合もありますが、インフラが整っておらず、交通機関が整備されていないので決まった時間に到着することが困難だったり、仕事に影響を与えたりと、色々な背景があるので一概には言えません。

そのためにその国の状況をよく知っておくことが必要になります。今はネットですべての工程が行われる時代ですが、やはり現地に一度視察に行くことも大切なことです。

また日本流のやり方を押し付けてしまうと相手のプライドを傷つけることにもなり、摩擦の原因になりますので、寛容な気持ちで相手に接することは大切です。

自社の開発プロジェクトに合わせた発注先を選ぶ

企業によっても得意不得意、また開発内容が違うので、最初に複数の会社を選んでその中から検討するようにしましょう。

システム開発が得意な会社、ソフトウエアの開発が得意な会社と企業によって特徴があります。

自社に語学が堪能な人材がいない場合は、日本に拠点を置くオフショア開発会社も数多くあるので、そのような会社を選ぶのも一案です。

日本語を使うことのできるメンバーが担当できる会社もあります。

コミュニケーションは密に取る

オフショア開発の委託先が決まり、プロジェクトが始動した後も、委託先とこまめに連絡を取るようにしましょう。

言語や文化の違いなどから、食い違いが生じることがあっても、密な連絡を取り確認を常に行うことでミスを防ぐことができます。

対面でのコミュニケーションは特に重要です。実際に顔が分かっている相手と、顔も分からない相手ではお互いの心情も変わってきますね。

メンバーの顔と名前は憶えておきたいものです。

発注前の準備は綿密に行う

開発をする際、特に綿密に準備したいのは仕様書を明確にすることです。発注前の準備は全工程に渡って慎重に行うようにしましょう。

海外では暗黙の了解が通じないことがほとんどだと言ってよいので、曖昧な部分が無いように、明確・明瞭に記述します。

プログラムの作り直しは膨大な時間と費用が発生する場合があるので避けるようにしなければなりません。

仕様の理解不足を避ける

開発における行程はすべて書類に記載していく必要があります。簡単な作業でも、後でトラブルにならないようにきちんと記載するようにしましょう。

基本的に海外の企業では、仕様書に書かれている以外のことは一切しないと認識しておくことが大切です。

理解したかどうか常に密なコミュニケーションを取るようにしましょう。

進捗と納期に注意する

日本国内の進め方と違い、海外では納期にゆるい意識のところもあるので、いつもよりも細かく慎重に行うことです。

海外の場合は時差が発生するので、数時間のずれでも納期に影響を与えます。

契約形態を検討してみる

業務契約を結ぶ際に、通常の「受託契約」のほかに、「ラボ契約」と言う契約があります。

「受託契約」は特定のプロジェクトが発動した時に、そのプロジェクトに対して契約を結びますが、「ラボ契約」は、プロジェクトが発生しなくても一定の期間、その会社の専属チームとして契約を結ぶ形態です。

実際にシステム開発が無くても費用が発生するので負担になりますが、急なプロジェクトが発生した時にも、速やかに対応できるという利点があります。

また普段からコミュニケーションを取っておくことで人間関係が構築され、お互いの理解度が高まります。

契約期間中は見積もりを新たに取ったり、仕様が変更になっても追加料金を取られたりすることが無いと言うのも特徴です。

絶対失敗しないオフショア開発まとめ

絶対失敗しないオフショア開発まとめ

オフショア開発では密なコミュニケーションを取り、システム開発に入り込むことが成功に結び付きます。

提携先の会社とコミュニケーションを取らずに、日本企業と同じような感覚で業務を委託してしまうと、失敗するリスクが高くなるでしょう。

現在はネット上ですべてが簡潔する便利な時代ですが、それ以上に生身のコミュニケーションは重要です。

必ずしも現地まで行く必要はありませんが、コミュニケーションはオフショア開発成功の重要なポイントですので、意識してコミュニケーションを取るようにしましょう。

良いオフショア会社を探すには、ネットでの口コミや実績を参考に選ぶようにすると良いですね。

この記事がオフショア開発会社を選ぶ際の参考になりましたら幸いです。

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