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【保存版】オフショア開発で成功するためのポイント5つを徹底解説!

オフショア開発とは、システム開発などを海外に委託して、作業にかかるコストを抑える手法です。うまく運用できればメリットだらけですが、ノウハウを持ち合わせていないと失敗する可能性もあります。

そこで、今回はオフショア開発で成功させるための5つのポイントを紹介します。実際の成功事例も紹介するので、オフショア開発を検討している人は参考にしてください。

オフショア開発について

オフショア開発について

そもそもオフショア開発という単語を聞いたことがない人もいるでしょう。まずはオフショア開発の概念について簡単に紹介します。

  • オフショア開発とはシステム開発を海外へ委託する方法
  • オフショア開発の一般的な流れ
  • オフショア開発で利用されやすい国

システム開発を海外へ委託する方法

オフショア開発とはシステム開発を海外へ委託する方法です。リモートワークが一般的になってきた現代においては、海外と連携しながらシステム開発を進めていくのも一般的になりつつあります。

実際に総務省がおこなった調査によると、ソフトウェア業務に関わる企業の36.8%がオフショア開発を利用しているそうです。2007年に発表された資料なので、インターネットインフラが整った現代ではより多くの企業が利用していると予想されます。

引用元:「​​​​我が国企業の海外企業活用の実態把握に関する調査

オフショア開発は「ラボ契約」「受託契約」の2つに分かれます。それぞれの特徴は以下の通りです。

契約の種類特徴
ラボ契約・委託先の企業のために専門のチームを設ける契約
・契約期間内に柔軟な対応ができる
受託契約・すべて海外のチームに業務を委託する契約
・業務の責任は発注側が負担する

オフショア開発に取り組む場合は、契約ごとの特徴を加味したうえで利用してください。

オフショア開発の簡単な流れ

オフショア開発の一般的な流れは以下の通りです。

  1. 目的を設定
  2. 国や企業の特徴を捉えて開発地域の選定
  3. 契約・開発方法の決定
  4. 開発環境を整える
  5. オフショア開発を開始
  6. 定期的な進捗状況を管理
  7. 成果物を確認

いずれの手順を踏む際もコミュニケーションを大切しましょう。特に、外国人とのシステム開発は言葉や文化の壁があるので、互いの理解を深める意味でも重要です。

オフショア開発で利用されやすい国

オフショア開発で利用されやすい国は主にアジアに多いです。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発表している「グローバル/オフショア動向調査」によると、以下の国をオフショア開発に選定しています。

  • 中国…83.6%
  • インド…19.2%
  • ベトナム…19.2%
  • アメリカ・カナダ…4.1%
  • 台湾…1.4%
  • フィリピン…1.4%

上記のように、中国がオフショア開発の委託先としてよく選ばれますが、近年では人件費の高騰や各国のIT技術が発展したのもあり、インドや台湾なども人気です。

また、「人件費が安い」「優れた技術者が多い」といった要因から、親日国であるベトナムにオフショア開発を委託する企業も増えています。ベトナムのオフショア開発に関して詳しく知りたい人は、以下の記事を参照してください。

オフショア開発を利用するメリット

オフショア開発を利用するメリット

オフショア開発を利用するメリットは以下の通りです。

  • 人件費が安い
  • IT人材を確保しやすい
  • 開発チームを組みやすい

それぞれ簡単に紹介します。

人件費が安い

オフショア開発を利用する理由の1つに、国内のエンジニアを雇うよりも安いという点が挙げられるでしょう。日本よりも平均年収が低い国に依頼すれば、従来かかる金額よりも割安でシステムを開発できます。
実際に総務省が発表している「我が国企業の海外企業活用の実態把握に関する調査」によると、オフショア開発によって82.3%もの企業が開発コストの削減につながったと答えました。
人件費を抑えながらも、売上を最大化させたい企業はオフショア開発を利用するとよいでしょう。

IT人材を確保しやすい

日本のIT人材は2030年までに最大で79万人不足するという結果が 出ているため、人材の確保は急務です。

以上のような背景があるなかで、他国の人材を利用してシステム開発をおこなえるオフショア開発はIT人材不足の解消につながります。

開発チームを組みやすい

社内で限られていたリソースを海外の人材で補完するため、プロジェクトにおける開発チームも作りやすいです。ある程度まとまった人数にはお金がかかりますが、常に同じメンバーで働いた方が業務の効率化につながります。

オフショア開発を利用するデメリット

オフショア開発を利用するデメリット

オフショア開発のデメリットは以下の通りです。

  • 言語や文化の壁が発生する
  • 成果物の進捗状況を管理しにくい
  • 小規模案件は費用対効果が薄い

それぞれ簡単に紹介します。

言語や文化の壁が発生する

翻訳機やコミュニケーションツールが整い始めているとはいえ、言語や文化の違いは完全に排除しきれません。そのため、本来予定していなかった成果物が納品される可能性もあります。

予想外の事態を避けるためにも、定期的なコミュニケーションを図るためのリソースは確保しておくべきでしょう。

また、円滑にプロジェクトを進めるためには、日本語にある程度知見があるエンジニアを採用してください。

成果物の進捗状況を管理しにくい

オフショア開発は海外を拠点にしているため、物理的な距離が発生してしまいます。インターネットが発展しているとはいえ、時差があるので進捗状況を確認しにくいです。

例えば、ベトナムと日本の時差は2時間程度ですが、アメリカやカナダとなると13時間もズレが発生します。アジア圏であればそれほど苦労しないかもしれませんが、どの国に拠点を置くとしても時差は発生するものだと思ってください。

小規模案件は費用対効果が薄い

案件が小規模になるほど費用あたりの利益が小さくなってしまいます。そもそもリソースが足りないからオフショア開発を利用するのが一般的です。そのため、多少リソースが足りないぐらいであれば、フリーランスの国内エンジニアを雇った方が人件費が安くなる場合が多いです。

リソースが足りないからと言って安直にオフショア開発に頼るのではなく、フリーランスをスポットで活用することも視野に入れましょう。

オフショア開発に失敗する理由

オフショア開発に失敗する理由

オフショア開発で成功している企業も複数存在しますが、失敗している企業も少なくありません。そのため、失敗を恐れるあまりオフショア開発になかなか踏み出せない企業もいるでしょう。

しかし、いつまでもオフショア開発に踏み出せないといずれかはIT人材が不足して、業績が頭打ちになってしまうかもしれません。そこで、オフショア開発に失敗しないためにも「なぜ失敗するのか」を把握しておきましょう。

オフショア開発で失敗する理由を把握することは成功への近道です。オフショア開発の失敗理由については以下の記事で紹介しているので、失敗を避けたい人は参考にしてください。

オフショア開発を成功させるポイント5つ

オフショア開発を成功させるポイント5つ

オフショア開発を成功させるポイントは主に5つです。それぞれのポイントを詳しく解説します。

  • システム開発の実績を事前に確認する
  • 綿密な打ち合わせをもとに進捗状況を確認する
  • コミュニケーションを怠らない
  • ブリッジエンジニアの雇用も視野に入れる
  • 余裕のある予算計画を立てる

システム開発の実績を事前に確認する

オフショア開発の委託先となる相手の実績は事前に確認しておきましょう。高い技術力を持つエンジニアは、システム開発の実績やポートフォリオを持っているものです。

例えば、どのようなシステム開発の経験があるのか、どのような業務をこなせるのか、などは事前に確認してください。

確認しておかないと、想定していた成果物が納品されない恐れがあります。知り合いの評判や企業が掲載している実績をもとに、委託先を検討してください。

綿密な打ち合わせをもとに進捗状況を確認する

打ち合わせと進捗状況の確認は綿密におこないましょう。総務省が発表している「我が国企業の海外企業活用の実態把握に関する調査」に掲載されているインタビューのなかで「オフショア開発の成功は事前の仕様変更などにも起因した」とコメントを残している企業もいます。

そのため、具体的な成果物像を理解してもらえるような仕様書を立案しましょう。

コミュニケーションを怠らない

オフショア開発では物理的な距離はあるものの、定期的にコミュニケーションを図る必要があります。リモートワークが一般的になってきている現代では、海外との通信手段も豊富です。

ZoomやMicrosoft Teamsなどのweb会議に長けたツールや、ChatworkやSlackなどのコミュニケーションツールなどで定期的にコミュニケーションをとるようにしてください。

ブリッジエンジニアの雇用も視野に入れる

オフショア開発で成功するためには、ブリッジエンジニアの雇用も検討しましょう。ブリッジエンジニアとはオフショア開発における橋渡しのような役割で、委託先に業務内容の説明をしたり、仕様書の翻訳をおこなったりします。

ブリッジエンジニアを採用することで、コミュニケーションにおける最大の障壁である言語の問題が解消されるので、成果物のクオリティが高くなりやすいです。円滑なコミュニケーションを可能にするだけでも雇用の価値はあるでしょう。

ただし、雇用するということは費用もかかるので、費用対効果を確かめたうえで雇用するようにしましょう。

余裕のある予算計画を立てる

オフショア開発では思わぬ作業によって、予算よりも費用がかかる場合もありえます。特に作業後に費用を支払えないとなると、トラブルにまで発展する可能性もゼロではありません。そのため、お金には余裕を持って企画を立案しましょう。

オフショア開発の成功事例

オフショア開発の成功事例

オフショア開発における成功事例を確認すれば、成功しているイメージもつきやすいものです。そこで、オフショア開発の成功事例を3つ用意しました。オフショア開発のイメージがわきにくい人は参考にしてください。

ビッグデータを活用して業務を効率化

とある企業がシンガポールのオフショア開発に取り組んだ事例です。宝くじとスポーツくじのプラットフォームを提供するべく、計算プラットフォームとビッグデータシステムを開発しました。

データのサイズが大きいことやファイル管理の利便性に難がありましたが、Pentahoデータ統合ツールを活用してファイルを変換し「MapR FS」と呼ばれる分散ファイルシステムに保存することで解決しました。

ベトナム人SEを導入してラボを導入

事業の多角化における人材資源の確保のために、ベトナム人SEを採用した会社の成功事例です。オフショア開発のなかでもいわゆる「ラボ型」と呼ばれる契約形態を結んだ事例で、優秀なエンジニアを多数採用できたようです。

中長期的な視点は必要ではあるものの、コストパフォーマンスには問題ないとコメントを残しています。

2週間以内でアプリ開発に成功

独自開発のAIモデルをスマホ上で管理できるアプリケーション開発の成功事例。ベトナムでオフショア開発に取り組んだ企業が、簡単な紙に製品のイメージを現地エンジニアに伝えたところ、わずか2〜3日程度でプロトタイプを提出してきたそうです。

さらに、それから2週間でアプリを完成させています。成果物のクオリティも問題なく、素早くアプリ制作を仕上げてくれるのもオフショア開発ならではでしょう。

まとめ

オフショア開発のまとめ

オフショア開発は成功ポイントを理解しておくことで、失敗する確率がさがります。今回紹介した成功ポイントを押さえたうえで、オフショア開発に取り組みましょう。

また、成功すれば国内よりも安い費用で良質な成果物が出来上がります。高い費用対効果を求めるのであれば、オフショア開発も検討してみてください。

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