国内初!bubble公式開発試験に合格!

ノーコードツールbubble(バブル)とは?日本初の公式認定資格を持つSwoooが徹底解説!

ノーコードツールbubble(バブル)とは?日本初の公式認定資格を持つSwoooが徹底解説!

「bubbleを導入するか迷っている」という経営者の方や
「bubbleを学習するか悩んでいる」というエンジニアの方
もいるのではないでしょうか。

本記事は国内初のbubble公式認定資格を持っているSwoooが、現状日本ではまだまだ過小評価されているbubbleについて詳しく解説をしています。
※bubbleの公式認定資格はこちらに掲載されています。

web上ではbubbleを完全に理解をしていない解説サイトや古い情報が散見している状態なので、ぜひ本記事を通じてbubbleのメリットや限界について理解していただけると幸いです。
また、他の開発会社やエンジニアの方も本記事を読むことで、bubbleについてより適切な説明ができることを期待しております。

この記事からわかること

bubbleについて徹底的に理解できるように記事を組んでおります。
・結局どのようなツールなのか
・メリット、どういうシーンに適しているか
・デメリット、どういうシーンでは適していないか

目次

bubbleとは「直感的な操作でWebアプリを開発できるPaaS」のこと

bubbleの使用画面

bubbleは、上記のようにコードを書かずにウェブアプリケーションを構築できるノーコードツールです。

「開発」というとコードが並んでいる画面を想像するでしょう。しかし、bubbleはブラウザ上にてドラッグ&ドロップでデザインの作成やビジネスロジックを組めます。

ブラウザ上でwebアプリを作れるという側面から、クラウドサービスの1つであると言えるでしょう。

クラウドサービスの分類、および各分類の責任範囲

より詳細に説明すると、bubbleはクラウドサービスの中でも、PaaS(Platform as a Service)に分類されます。
PaaSとして、サービスに必要なハードウェア、OS、ミドルウェアを提供しているのに加えて、アプリケーションを構築するのに必要な機能をGUIベースで提供しているのがbubbleになります。

そのようなノーコードツールbubbleについて、以下の2点を深掘りしていきます。

  • ノーコードとプログラミングの違い
  • ノーコードツールの中でのbubbleの特徴

ノーコードツールとプログラミングの違い【比較表】

ノーコードツールとプログラミングにはさまざまな違いがあります。
簡単な違いについて以下の表にまとめました。

項目ノーコードツールプログラミング
開発方法GUIベースの操作CUIベースの操作
自走できるまでの
学習期間
数週間〜数ヶ月 (bubbleは約半年)
※ツールの難易度による
1年〜3年
必要スキルツール操作の習得
基本的なロジック
言語習得
アルゴリズム知識
カスタマイズ性ツールによるが、基本的に限界はある
※bubbleは特にカスタマイズ性が高い
非常に高い
開発速度
小〜中規模開発
高速比較的遅い
開発速度
大規模開発
不向き適している

ノーコードは、学習のハードルが低く、短期間でアイディアを形にできることが利点です。しかし、高度なカスタマイズや特定の機能実装には制約が生じることもあります。

一方、プログラミングは、特定の言語を使ってコードを打つことでアプリケーションを開発する方法です。カスタマイズの自由度は非常に高いですが、学習や開発に時間がかかります。

ノーコードツールの中でのbubbleの特徴

ノーコードツールの種類は多い

ノーコードツールには多くのサービスがあるため、それぞれ得意な分野や特徴が異なります。
上記の画像に示したように「何を作りたいか?」でノーコードツールを選ぶとよいでしょう。

また、ノーコードツールの選び方について知りたい方は、弊社で作成した資料があるので、ぜひダウンロードしてみてください。
弊社資料のダウンロードはこちら

その中でもbubbleの主となる特徴について以下を解説します。

  • 他のノーコードツールよりもカスタマイズ性に優れている
  • WEBアプリの開発が得意(2024年上期にはネイティブアプリ対応を強化予定)
  • 知名度が高く、資金調達額も高い

特徴1.他のノーコードツールよりもカスタマイズ性に優れている

多くのノーコードツールは、決まったテンプレートやパターンに沿ってアプリケーションを構築する必要があります。

一方、bubbleはプログラミング言語を記載できるので、アプリケーション層のカスタマイズはほとんど何でもできます。この高い自由度により、企業や個人の特定のニーズや要求に合わせて、オーダーメイド感覚でアプリケーションを開発することが可能です。

特徴2.webアプリの開発が得意(2024年上期にはネイティブアプリ対応を強化予定)

bubbleはもともとwebアプリの開発をターゲットとして設計されており、そのための機能やインターフェースが豊富に備わっています。

特に、独特な機能を持ったマーケットプレイスやマッチングサービスなどのwebアプリの開発に適しています。(独特な機能を持っていない場合、他のノーコードツールでも問題ないケースもあります)

bubbleはstripe、airtable、ChatGPTなど外部サービスとのAPI連携機能がプログラミングコードを書くのとほぼ同等にカスタマイズできます。
そのため、先ほど例で挙げたアプリで使用される決済サービスなどの複雑なビジネスロジックや機能も実現可能です。

また、まだbubble社内で開発中なものの、2024年上期には公式にネイティブアプリの対応を強化することが発表されております!

特徴3.知名度が高く、資金調達額も高い

bubbleはノーコードツールの中でも国内外問わず、知名度や評価が高いツールです。ここ数年では年間100万人以上も利用者が増加しています。

  • 2021年
    ユーザー数が100万人突破
    約1億ドルの資金調達を実施
  • 2022年
    ユーザー数が200万人突破
    Microsoft for Startupsの対象企業に選ばれる
  • 2023年
    ユーザー数が300万人突破

特に、開発スピードや仕様変更への素早に対応を求めたい新規事業、社内DXなどのようなケースで、ユーザからの評価が高いです。

ノーコードツールbubbleのメリット・デメリット【比較表】

bubbleは正しく使えば、経営者としてもエンジニアとしても、多くのメリットが得られるツールです。

以下に経営者向けとエンジニア向けにメリット・デメリットを表でまとめます。

主な対象メリットデメリット
経営者Quality (品質面)
・ほぼ言語同等の機能カスタマイズ性
・仕様変更に強い
・インフラ運用をbubble社が
 セキュリティ高く実施

Cost (費用)
・アプリ開発コストが約1/2程度になる
・実はランニングコストも抑えられる

Delivery (納期)
・開発期間が約1/2になる
Quality (品質面)
・SEOに弱い(戦略次第で対策可能)
・bubble社のバグ影響を受ける
・実行速度が速くはない
・ゲーム開発には不向き

Cost (費用) Delivery (納期)
・多人数開発には不向き
 └大規模開発では費用/納期が悪化する

その他
・質が高いbubbleエンジニアが少ない
エンジニアできること観点
・インフラ設定以外は何でも出来る
・圧倒的に実装スピードが早い

学習観点
・プログラミングと比べると簡単
・環境構築が不要
 └リリースも1クリックで出来る
・すぐに成果を確認できるため
 モチベーションが続きやすい

その他
・無料から利用できる
・業界として年20%成長しているので
 需要が今後伸びることが予想される
できること観点
・RPAやexcelマクロなどAWS以外で
 動くプログラムは作成できない
・ハードウェア / OS / ミドルウェアの設定
 がbubbleに依存する
・bubbleのDBは排他処理 / ロールバック
 ができない – 外部DBを利用で回避可能
・コードエクスポートはできない
 └bubble上でスケール可能

学習観点
・日本語ドキュメントが少ない
 └弊社では知見を記載しています
・ノーコードツールの中では難しい
 └フルスタックの知識が理想

その他
・まだ国内ではフルタイムの募集が少ない
 └弊社は募集しています
※更に具体的に相談したい方は即時無料見積サービスからお問い合わせください。

正しく理解をした上で「導入するべきか」「学習するべきか」を意思決定しましょう。
特に説明が必要そうな事項について下で解説します。

経営者向けのメリット・デメリットの詳細

メリット:インフラ運用をbubble社がセキュリティ高く実施

bubbleはインフラのセキュリティが高い

bubbleは日本国内よりも個人情報のセキュリティに厳しい「EU一般データ保護規則(GDPR)」や「SOC 2(Service Organization Control Type 2)」に準拠しています。

また、インフラにはAWSが使われており、データの暗号化やDDoS攻撃対策、定期的な侵入テストの検査なども完備しています。

ただし、bubbleはプラットフォームとしてのセキュリティが高い一方で、アプリケーションのセキュリティはユーザー側(開発側)の責任範囲なので、外注時にスキルチェックはした方が良いでしょう。

メリット:アプリ開発コストが約1/2程度に抑えられる

プログラミング開発とbubble開発での費用目安

bubbleではそもそも開発するもの自体がプログラミングと比べて少なくなるため、開発工数は削減できます。

開発物bubbleプログラミング
インフラ設定bubble社がGDPR準拠で実施済み環境構築をして
自社で設定する
アプリケーション
開発
bubble社がGDPR準拠で用意した
パーツやフローを組み合わせて開発
+ 言語を書いて1から開発も可能
環境構築をして
自社で1から開発する

感覚値にはなりますが、元々コード開発をしていた時と比べて実装 + テスト + 修正のフェーズは速度が2倍〜3倍になっています。

理由としては、bubbleはすでに用意されているパーツやフローをドラッグアンドドロップで組み合わせることで実装できるからです。そのため、実装が楽かつバグの発生が少なくなります。

結果として、テスト後の修正も減少するため、従来と比べてコストを50%ほど削減できます。

また、インフラ自体の保守をbubble側で実施しているため、保守にかかる運用工数を削減できることもメリットです。

メリット:ランニングコストも抑えられる

プロダクトを運営する場合にはランニングコストとしてインフラ費用が必要になります。
インフラの設定はbubbleが行ってくれるので、中小企業では対応が難しい複雑な設定が不要です。

特にメリットとなる複雑な設定の1つとして「負荷や容量に応じてスケールを調整」する作業が挙げられます。

例えば、自社でDBサーバを立てて動画を保存できるようにすると月に2万円〜10万円ほどかかるケースが多いです。(本来であればリリース初期は2万円もかからないものの、CPUやメモリを細かく設定するとサーバー保守運用工数がかかってしまうため、仕方なくその設定にするケースが多いのが実情)

しかし、bubbleの場合は自動でスケールを調整できるため、リリース初期は29$/月から利用可能です。

デメリット:SEOに弱い(戦略次第で対策可能)

bubbleで作成されたウェブアプリケーションは、検索エンジン最適化(SEO)の面で多くの制約があります。これはbubbleで作成されたページの表示方法や構造が、GoogleBotから見た場合に分かりにくい事に起因しています。

しかし、bubbleで作成されたアプリケーション自体でSEO対策を行わない戦略にすれば対策自体は可能です。
例えば、マッチングアプリを開発する場合では以下のようにすることで対策自体は可能です。

  • マッチングアプリ自体:bubbleで開発
  • SEO対策をする記事サイト:WordPressで開発

弊社の当サイトも以下の構成で作成しているため、SEO対策ができています。

bubble社でも、このデメリットは認識しており、2024年にSEOを強化するような施策予定が発表されております。

デメリット:ゲーム開発には不向き

bubbleが事前に用意したパーツやフローはゲーム開発を対象にしていないため、複雑なゲームの開発には不向きです。

高度なゲーム系のアプリを開発した場合はUnityやUnreal Engineなどの専門的なゲーム開発プラットフォームを利用する必要があります。ただし、オセロやじゃんけんゲームなど比較的簡単なゲームの開発は可能です。

デメリット:多人数開発では費用も納期も悪化する(大規模開発に不向き)

bubbleでは、プログラミング言語を追加で書くことが出来るのでカスタマイズ性に富んでいます。
しかし、追加したプログラミング同士の連携や、他人の書いたコードをレビューすることがプログラミングほど容易ではありません。

例えば、5名以上のエンジニアで同時に開発をするような大規模開発では、レビューの難しさというデメリットが勝ります。

イメージとしては以下のような開発プロジェクトであればbubbleが適していると言えるでしょう。

プログラミング開発での費用bubble開発に適しているか
〜300万円
他のノーコードの方が
向いている場合もある
300〜5,000万円
1/2~1/3程度のコストで
開発が可能になる可能性が高い
5,000万円〜
プログラミング開発の方が
コスト、速度的にも良くなる

エンジニア向けのメリット・デメリットの詳細説明

改めて、エンジニア向けにメリット・デメリットを再掲いたします。

メリットデメリット
できること観点
・インフラ設定以外は何でも出来る
・圧倒的に実装スピードが早い

学習観点
・プログラミングと比べると簡単
・環境構築が不要
 └リリースも1クリックで出来る
・すぐに成果を確認できるため
 モチベーションが続きやすい

その他
・無料から利用できる
・業界として年20%成長しているので
 需要が今後伸びることが予想される
できること観点
・RPAやexcelマクロなどAWS以外で
 動くプログラムは作成できない
・ハードウェア / OS / ミドルウェアの設定
 がbubbleに依存する
・bubbleのDBは排他処理 / ロールバック
 ができない – 外部DBを利用で回避可能
・コードエクスポートはできない
 └bubble上でスケール可能

学習観点
・日本語ドキュメントが少ない
・ノーコードツールの中では難しい
 └フルスタックの知識が理想

その他
・まだ国内ではフルタイムの募集が少ない
 └弊社は募集しています

この中で、詳細に説明が必要そうな事項のみを下でご説明いたします。

メリット:インフラ設定以外は何でも出来る

bubbleで出来ることはData, Logic, Designそれぞれ本当に多岐にわたる

STUDIO等のノーコードツールは、LP等をノーコードで作れるようなツールです。
それに対してbubbleは、プログラミング言語をノーコードで設定できるようなツールであり、かなり高度なカスタマイズ性を持つ一方で複雑なツールです。

もう少しエンジニア向けに説明をすると「JavaScriptとNode.jsをGUIで設定できるツール」です。(もちろんDB設計やセキュリティ設定なども可能)

以下に出来ることの一部を箇条書きで列挙します。

  • HTML、CSSを記述する
  • JavaScript、Node.jsを記述する
  • ネイティブアプリの開発
  • PWAの開発
  • レスポンシブデザインの実装
  • 外部APIとの連携
  • txtファイルやjsonファイルをサーバーに配置する
  • テスト環境と本番環境を分ける

また、bubbleは出来ることが本当に多いことの例として以下のような利用が出来ることを1つずつ解説いたします。

DB+APIサーバーとしてbubbleアプリを利用する

bubbleは外部にbubbleで作成した処理をAPIを公開することが出来ます。(デフォルトではオフになっています)
またbubbleアプリでOAuthプロバイダーとしても利用ができ「どのユーザとしてアクセスしているか?」に応じて制御が可能です。

この機能により、bubbleアプリを使って他社に情報連携をすることや、フロントだけプログラミング言語で書くことも可能になります。
参照:Bubble Docs Data API

また、そのAPIの仕様はswaggerで自動生成されているのも助かるポイントです。
参照:Bubble Docs swagger

サーバーサイドとしてのみbubbleアプリを利用する

他社が提供しているwebhook機能を通じて何かしらのロジックを組みたい時にZapierやMakeなどでは手が届かない場合もあると思います。その際にbubbleを使って何かアプリケーションを作れるかもしれません。

例えば、ユーザ側にはLINEやSlackのみを見せる状態で何か特定のロジックを作りたい場合には、LINEやSlackのwebhookとAPIを駆使することで次のようなことができます。

  • LINEチャットで現在地から近いコンビニを提案する
  • 特定のSlackリアクションをしたコメント内容に応じてAmazonを頼む など
フロントサーバーとしてbubbleアプリを利用する

bubbleは、フロントエンドのみの利用も可能です。
もしすでに社内で開発したAPI等がある場合などは、そのAPIをbubbleで叩きながら画面表示をすることなども可能です。

ただし、この使い方はSEOに弱い点、画面描画が遅い点に注意が必要です。そのため、社内でモックアップとして使う場合や、PoC開発などで使うといったような限定的な利用シーンでしか使われないでしょう。

これら以外にもbubble公式にて、bubbleで作れるものが公開されています。

メリット:環境構築が不要(リリースも1クリックで出来る)

bubbleでは環境構築のプロセスは不要で、ブラウザさえあればすぐに開発を開始できます。(パソコンのメモリが8GB以上ないと重くなる可能性がある)

従来の開発作業では、プロジェクトごとに適した開発環境を構築する必要がありました。
最近では、Dockerを構築して環境を整えたりと、環境構築のプロセスに手間がかかります。

しかし、bubbleでは上記のような環境構築の手間や、リリースコマンドの作成など意外と時間の掛かる業務を省くことが可能です。

そのため、引き継ぎが簡単なこともメリットとして挙げられるでしょう。

デメリット:日本語ドキュメントが少ない

bubbleのドキュメントやサポートコミュニティは主に英語で提供されており、日本語のリソースは英語のリソースに比べると非常に限られています。

上記の問題に対処するために、弊社ではbubbleの実装方法や使い方を解説した「bubbleリファレンス」を作成していますので、是非参照してみてください。

デメリット:ノーコードツールの中では扱いが難しい(フルスタックの知識が理想)

webアプリを作れるノーコードツールの早見表

bubbleは多機能かつ高機能なノーコードツールであるため、他のノーコードツールと比較して扱いが難しくなっています。

そもそもwebアプリケーションを作成するにはフルスタックの知識が理想的です。bubble certificateという公式の認定試験からも、bubble社自体がフルスタックの知識を前提に考えていることが分かります。

そのため、プログラミング初心者にとっては高度な機能を学習するのがハードルとなる可能性があります。
逆に言えば、web開発をしているエンジニアの方がbubbleを勉強することは容易であり、開発効率もかなり向上するのでおすすめです。

弊社のノーコードスクールUdemyを利用することで、bubbleを日本語で勉強できます。bubbleの学習に興味のある方はあわせて活用しましょう。

ノーコードツールbubbleが適している・適していないシーン

bubbleは新規サービスの開発や社内DXにおいて大きなメリットを提供します。高速な開発速度やコストの削減は、新たなサービスを立ち上げたい企業や社内のデジタル化を進めたい企業に向いているでしょう。

ここでは、経営者目線でbubbleのメリットが最大限受けられる開発とはどんなアプリかについて解説します。

新規事業は最もbubbleを使うか考慮するべきシーン

新規事業においてbubbleを使うべきかのフロー図

新しく事業を立ち上げる際には、少ないコストで素早くリリースすることが重要なケースが多いです。
特にスタートアップ企業の場合、新規事業でのプロトタイプ(試作)の開発速度が成功を左右することがあります。

しかし、すべての新規事業でbubbleが有効な手段になるわけではないので注意が必要です。

他のノーコードツールで特化型のツールがある場合は、適していない

「マーケティングや内容で差別化をするので、デザインや機能はテンプレ通りで良い」
「スクール事業など、その事業に特化したノーコードツールがすでにある」

上記のような場合はそもそも、bubbleを使うことでQCDが悪化することがあります。

LPを作るだけならSTUDIOの方が、HPを作るだけならWordPressの方が適しているといえます。
あくまでもbubbleは汎用的なノーコードツールなので、領域特化型ノーコードツールがある場合は別のノーコードツールを使うといいでしょう。

また、ノーコードツールの選び方について知りたい方は、弊社で作成した資料があるので、ぜひダウンロードしてみてください。
弊社資料のダウンロードはこちら

データベース型のSEO対策をする新規事業はbubbleは適していない

例えば、SUUMOのような不動産検索サイトを作る場合、ユーザーの多くはGoogle等の検索による流入となるでしょう。
つまり「〇〇駅 賃貸」などのキーワードで検索した際に1位を取れるかどうかで売上に大きく影響します。(対策したいキーワードで動的なページを表示させることが「データベース型のSEO対策」と言います)

上記のケースでは、bubbleの「SEOに弱い」というデメリットが他のメリットを上回るので、おすすめできません。

しかし、記事型SEOで対策できる場合、以下のような構成で改善が可能です。(本サイトも同様の構成になっております)

  • システム自体:bubbleで開発
  • SEO対策をする記事サイト:WordPressで開発

上記以外のケースでは、かなりの確率でbubbleが適している新規事業

bubbleは基本的に、品質・ コスト・納期のどの観点からも新規事業に向いていると言えるでしょう。
特に「十分なカスタマイズ性」「仕様変更に強い」「約1/2程度のコスト、期間でリリース可能」と言った特徴のメリットが際立つシーンです。

「自分が考えているビジネスは、bubbleを使うべきなのか?」と相談したい方は即時無料見積サービスからお問い合わせください。

社内DXもbubbleを使うべきか考慮するべきシーン

社内のデジタルトランスフォーメーション(DX)は、企業の効率化や業務改善を目指す重要なプロセスです。しかし、DXを進めるには専門的な技術知識が必要で、開発リソースやコストも大きな課題となります。

またbubbleの「SEOに弱い」「処理速度が早くはない」といったデメリットがデメリットにならないシーンです。これにより、社内のエンジニアリソースを有効に活用し、DXプロジェクトの推進を助けることが可能となります。

bubbleとプログラミング・他のノーコードツールの機能を比較

bubbleとプログラミングの比較

項目bubbleプログラミング
基本概念ドラッグ&ドロップの
インターフェースを使用して開発
コードを記述して開発
フロント実装直感的なデザイン
レスポンシブデザインの対応も簡単
コードを記述してデザインを実装
データベース
操作と管理
直感的なリアルタイム
のデータベース管理
SQLなどを使用してデータ操作、
複雑な操作が可能
APIとの連携APIコネクタを使用して
簡単に外部サービスと連携
特定の言語やライブラリを使用して
高度なAPI利用が可能
カスタムコード
の組み込み
記述できるコードに
制限があるが可能
言語を使用して高度な
カスタマイズや最適化が可能
学習のしやすさ約半年~1年程度
プログラミングよりは容易
1~3年程度
習得は難しい
開発時間の比較短期間でプロトタイピングや
開発が可能
開発時間は長くなる傾向がある
メンテナンス
アップデートの手間
bubble社が対応自社や外注先に依頼をして対応

bubbleは新規事業や小規模な社内DXなどのような半年以内に終わるような開発に向いています。
一方、プログラミングは5名以上で半年以上かかるような大規模で複雑なアプリケーションを開発するときに向いているでしょう。

bubbleと他のノーコードツールの比較

ノーコードツールはツールごとに、できること・できないことがあります。そのため、やりたいことや求める機能に応じて異なるツールを使用することが必要です。

例えば、ネイティブアプリを作成したいのであれば「bubble」や「Adalo」、標準的なECを作成したいのであれば「Shopify」が推奨されます。つまり、利用する目的によってのツールを選別する必要があります。

ツール名どのようなプロジェクトに適しているか
bubbleWebアプリ
ネイティプアプリ
PWA
AdaloWebアプリ
ネイティブアプリ
PWA
GlideWebアプリ
PWA
STUDIOWebサイト(HPなど)
LP
WebflowWebサイト(HPなど)
LP
WixWebサイト(HPなど)
CMS
LP
ShopifyEC
ZapierWebアプリの連携
makeWebアプリの連携

この中でもbubbleと同じくWebアプリやネイティブアプリを作成することができる「Adalo」「Glide」との違いは以下になります。

項目bubbleAdaloGlide
できること概要複雑な
・Webアプリ
・ネイティブアプリ
・PWA
テンプレートを使った
・Webアプリ
・ネイティブアプリ
・PWA
テンプレートを使った
・Webアプリ
・PWA
デザインの
カスタマイズ制

ほぼ言語同様

限界あり

限界あり
機能の
カスタマイズ制

ほぼ言語同様

一部限界あり

かなり限界あり
簡単さ
半年程度の学習が必要

3ヶ月程度の学習が必要

1ヶ月程度の学習が必要
有料プラン$29~$36~$25~
サポート24時間365日の
チャット & AIサポート
お問い合わせサポートチャットボット

何かしらの差別化要素や新規性のある事業を展開したい場合は、bubbleを使うことがおすすめです。
一方、デザイン/機能面がテンプレート通りで問題ない場合は、AdaloやGlideといったツールでPoC開発をして、その後プログラミング開発へ移行する方法もあります。

ちなみに海外ではbubbleを使ったサービスで月間50万PV程のサービスがあります。
かなりのスケールまでbubble上で動かせるのもbubbleの魅力です。

ノーコードツールbubbleの料金

bubbleの料金概要

bubbleは、初心者から経験豊富な開発者まで、さまざまなニーズに対応するための多様な料金プランを提供しています。

ここでは特に「無料プランと有料プランの違い」および「3つの有料プランの違い」に焦点を当てて概要を説明します。

ノーコードツールbubbleの無料プランと有料プランの主な違い

項目無料プラン有料プラン
価格$0/月$29/月 〜
主な用途bubbleの学習、
開発中のプロジェクト
アプリの公開、
テスト
アプリの一般公開×
カスタムドメイン×
ワークロード単位50k/月175k/月
サーバーログの保存期間6時間2日
データベースへの保存量200レコードまで無制限

結論、無料プランについては、bubbleを初めて利用する人や、基本的な機能を学びたい人向けのプランです。主にbubbleの学習や開発中の小規模プロジェクトに使用されることが多いです。

無料プランでは、データ保存量が200件と非常に少ない上に、アプリの一般公開ができません。
また、アプリの処理能力を示すワークロード単位は50k/月と制限されており、サーバーの動作やエラーのログを確認できる期間はわずか6時間です。

一方月額$29〜から利用可能な有料プランは、アプリを一般公開したい人や、複雑な機能を持つアプリの開発、事業検証などの機能を兼ね備えています。

ノーコードツールbubbleの3つの有料プランの違い

次に、3つの有料プランの違いについて見ていきましょう。

項目StarterプランGrowthプランTeamプラン
価格$29/月$119/月$349/月
主な用途・MVP
・シンプルなツール
・リリース初期
・複雑な機能を備えた
 サービス
・本格的なサービス開発
・アクセスや処理の
 多いサービス
アプリ開発者数1人2人5人
主な機能本番環境の使用
独自ドメインの設定
定期実行処理機能の使用
基本的なバージョン管理
Starterプランに加えて
プレミアムバージョン管理
アカウントの2段階認証
10のブランチ管理
Growthプランに加えて
サブアプリの使用
└別のbubbleアプリを連携
25のブランチ管理
サーバ容量
(ワークロード)
175k/月250k/月500k/月
サーバーログ
保存期間
2日14日20日
※更にビジネスがスケールした場合は、カスタム可能なEnterpriseプランがございます

Starterプランでは、アプリ公開に必要なアプリの一般公開や独自ドメインの設定が可能なので、個人で小さいアプリを作成して公開したい人におすすめです。

GrowthプランとTeamプランはアプリの開発者として1つのプロジェクトにユーザーを複数人追加できたり、ブランチを複数作成されるチーム開発のための機能が拡張されているので、複数人でのアプリを作成しようとしている人におすすめです。

更に詳細に知りたい方は、【2024年最新版】ノーコードツールbubbleの料金プラン・bubble独自概念「ワークロードユニット」について詳細解説!の記事で日本一詳細にbubbleの料金について説明しておりますので、是非ご覧になってください!

ノーコードツールbubbleの開発を外注した場合の費用相場

ここまでbubbleのプラットフォームとしての料金を確認してきましたが、実際に企業がサービス開発をする場合は、外注が良い選択となる場合もあります。

外注した場合の費用目安については、以下の表を参考にしてください。

プログラミング開発
での費用
bubble開発
での費用相場
補足
bubble開発が適切か
~300万円100~200万円
他のノーコードの方が
向いている場合もある
300~5,000万円200~3,000万円
1/2~1/3程度のコストで
開発が可能になる可能性が高い
5,000万円~使用するべきではない
プログラミング開発の方が
コスト、速度的にも良くなる

ノーコードツールbubbleを利用することで、プログラミングに比べて半分程度の費用削減が見込めます。しかし、あまりにも規模の大きい事業はプログラミングの方が、コストや開発期間が抑えられることもあります。

目安としては1人〜数人までの規模間で開発するプロジェクトであれば、bubbleのコスト削減が活かせるでしょう。

システム開発そのものの費用については以下の記事でも解説しています。

【相場】システム開発の費用相場ってどのくらい?妥当性の確認方法を徹底解説

そもそも開発費用の要因は「人件費」がメイン

そもそも開発費用の要因は「人件費」がメイン

アプリ開発の費用は主に人件費に依存します。
具体的な計算式は、人件費 = 人月単価 × 開発人数 × 開発期間 と表されます

工程としては「設計」「開発」「テスト」の3つからなり、bubbleでは開発期間が短いため人件費を削減できる

開発工程は、設計、開発、テストの3つのフェーズから構成され、それぞれに必要な人材や期間が異なります。

おおよその工程の時間比率の目安としては、
設計:開発:テスト=3:4:3
と言われているのが一般的な開発です。

その工程がかなりbubbleでは短縮できるのが大きなメリットでしょう。

ノーコードツールbubbleの事例4選を紹介

bubbleで作られたアプリケーション

ここではノーコードツールbubbleを使って作られたアプリを紹介します。
海外事例と国内事例をどちらも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

bubbleの導入事例4つ紹介いたします。

  • AI Writer:AIライティングツール
  • SPOT DOCTOR:医師向けスポットバイト探しアプリ
  • 週1複業:直接契約が可能な複業マッチングサービス
  • ABABA:就活の不採用通知を利用したスカウトサービス

1つずつ紹介します。

AI Writer:AIを活用した記事作成特化型AIライティングツール

AI Writer:AIを活用した記事作成特化型AIライティングツール

AI writerは「高品質な記事の原案を作成し、記事にかかる時間を2分の1に削減する」ためのAI×ライティングのSEOツールです。

従来の記事作成では数時間〜数十時間かけていたKWのリサーチや、見出し構成、記事の文章生成などの作業をAIを用いることで半分以下の時間で実現が可能になります。

>>AI writerのHPはこちら

SPOT DOCTOR:医師向けスポットバイト探しアプリ

SPOT DOCTORは、「医師の単発勤務マッチング」プラットフォームです。

出勤の際には、タイミーのように事前に用意されている病院側のQRコードを読み取るだけで出退勤の処理をすることができます。

>>SPOT DOCTORのHPはこちら

複業プラットフォーム – 週1複業:直接契約が可能な複業マッチングサービス

週1複業は、「クライアントと直接契約でマージンなし」の複業プラットフォームです。

プラットフォームに掲載されている案件は全てクライアントと直接契約を結ぶ形となるため、マージンは0円で高い報酬を期待できます。

さらに、厳選されたクライアントのみを掲載しているため、優良案件が多数あり、安心して案件を選ぶことができます。

>>複業プラットフォーム – 週1複業のHPはこちらから

ABABA:就活の不採用通知を利用したスカウトサービス

ABABA

ABABAは、就活の不採用通知である「お祈りメール」が届いた学生と企業をつなぐツールです。

就活生は「お祈りメール」を提出することで、人材が欲しい企業にマッチングしてもらえる可能性があります。
そこまでの頑張りを無駄なものにしないため、他の企業に情報を送ることで、短期間で内定が決まる可能性がある、というツールです。

>>ABABAのHPはこちら

ノーコードツールbubbleに関するよくある質問

bubbleって結局どんなツールなの?

STUDIO等のノーコードツールは、LP等をノーコードで作れるようなツールです。
それに対してbubbleは、プログラミングをノーコードで設定できるようなツールであり、かなり高度なカスタマイズ性を持つ一方で複雑なツールです。
詳しくはこちらをご覧ください

bubbleを使うデメリットは?

大きなところでは「SEOに弱い(戦略次第で対策可能)」「実行速度が速くはない」「多人数開発には不向き」の3点が挙げられます
それらのデメリットと比べてメリットが勝るようなシーンで使用するべきツールになっています。
詳しくはこちらをご覧ください

bubbleってアップデートされているのか?会社が解散されないか?

bubbleはこれまで150億円ほどの資金調達を行っており、かなりの頻度でUIUX改善、パフォーマンス改善を行っています。
また、2023 bubble カンファレンスでは、2024年に以下のようなエンハンス予定を発表されました。(一部抜粋)

  • SEOの強化
  • ネイティブアプリの対応を強化
  • 生成AIを使った開発
    └自然言語を入力するとweb開発ができるようになる

bubbleについて詳しくはこちらをご覧ください

bubbleのセキュリティ対策は問題ない?

bubbleはAWS上で構築され、多層的なセキュリティ対策を実施しています。データはAES-256暗号化で保護され、ユーザー定義のプライバシールールも提供されています。
しかし、作成したアプリのセキュリティはユーザー自身の責任となるため、適切な対策が必要です。
詳しくはこちらをご覧ください

bubbleの開発費用の目安はどのくらい?

そもそもbubble開発が向いているのはプログラミング開発で5,000万円以下の規模における開発です。
その環境下ではプログラミング開発と比べて1/2から1/3程度の開発費用を目安として考えると良いでしょう。
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bubbleを使いこなせるようになるまでどのくらいかかる?

bubbleの習得にかかる期間は、個人のプログラミング経験や学習時間などによって異なります。アプリを作成できるようになるまでに早ければ数週間、平均しても数ヶ月ほどかかります。
しかし、高度な機能を使いこなすには半年から1年程度はかかるでしょう。
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bubbleの開発を依頼したいけど、どのような会社を選べば良い?

bubbleの開発会社を選ぶ際には、会社の実績・経験、スキル・ノウハウ、コミュニケーション能力に注目すると良いです。
また、プロジェクトにあった費用、納期、保守・運用体制が会社が提供できるかも確認のポイントとして重要です。適切な会社選びにより、成功するアプリ開発が期待できます。

弊社は国内初のbubble公認資格を持っている開発会社ですので、まずは 即時見積もりからご相談ください。

まとめ|bubbleは最もプログラミングに近いノーコードツール

bubbleのメリット・デメリットについて、もう一度確認しておきましょう。

主な対象メリットデメリット
経営者Quality (品質面)
・ほぼ言語同等の機能カスタマイズ性
・仕様変更に強い
・インフラ運用をbubble社が
 セキュリティ高く実施

Cost (費用)
・アプリ開発コストが約1/2程度になる
・実はランニングコストも抑えられる

Delivery (納期)
・開発期間が約1/2になる
Quality (品質面)
・SEOに弱い(戦略次第で対策可能)
・bubble社のバグ影響を受ける
・実行速度が速くはない
・ゲーム開発には不向き

Cost (費用) Delivery (納期)
・多人数開発には不向き
 └大規模開発では費用/納期が悪化する

その他
・質が高いbubbleエンジニアが少ない
エンジニアできること観点
・インフラ設定以外は何でも出来る
・圧倒的に実装スピードが早い

学習観点
・プログラミングと比べると簡単
・環境構築が不要
 └リリースも1クリックで出来る
・すぐに成果を確認できるため
 モチベーションが続きやすい

その他
・無料から利用できる
・業界として20%成長しているので
 需要が今後伸びることが予想される
できること観点
・RPAやexcelマクロなどAWS以外で
 動くプログラムは作成できない
・ハードウェア / OS / ミドルウェアの設定
 がbubbleに依存する
・bubbleのDBは排他処理 / ロールバック
 ができない – 外部DBを利用で回避可能
・コードエクスポートはできない
 └bubble上でスケール可能

学習観点
・日本語ドキュメントが少ない
・ノーコードツールの中では難しい
 └フルスタックの知識が理想

その他
・まだ国内ではフルタイムの募集が少ない
 └弊社は募集しています
※更に具体的に相談したい方は即時無料見積サービスからお問い合わせください。

bubbleの詳細について、ご理解いただけたでしょうか?

bubble Group, Inc. のCEO ストラシェノフ氏は次のように公言しています。
「私は、ノーコードのプレイヤーたちを競争相手とは見ていません……私たちの真の競争相手はコードです。」
つまり、bubbleはコードに最も近いノーコードツールであるということです。

大型の資金調達も実施済みで、これから更に進化が期待されるツールです。

まだまだコードにはかなわない部分はありますが、今後はさらに使いやすくなり、できることがどんどん増えていくでしょう。

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