エンジニア採用が難しい理由は?成功のためのポイント11とサービス紹介!
エンジニアを採用するために求人を出しているけれど、「応募が集まらない」、「欲しい経験やスキルを持った人材が来ない」、「応募者が面接に来ない」、「内定しても辞退されてしまう」といったお悩みを抱えている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
せっかく求人を出していても欲しいエンジニアが集まらないのではもったいないですよね。
この記事では、エンジニア採用が難しい理由・エンジニア採用を成功させるポイント11個・エンジニア採用のためのマッチングサービス10選を紹介しています。採用成功のポイントをしっかりおさえて必要なエンジニアを確保しましょう。
また、結論から言うと、エンジニア採用は採用も教育も難しいです。
もし自社サービスを開発したい場合は、開発会社に委託するもの一つの手段となるでしょう。
特に費用を気にされる方はノーコード開発がおすすめです!
▼もっとノーコードについて知りたい方はこちらの記事を参照ください
ノーコード(NoCode)とは?メリットデメリット、向き不向きを解説
ノーコード開発の会社を特徴と事例セットで10社紹介!
目次
エンジニア採用の実態
「エンジニアの採用は難しい」、と頭をかかえている採用担当者の方は多いと聞きます。ではエンジニアの採用の実態はどうなのでしょうか。実態をお伝えしましょう。
一人の求職者に、何件の求人があるかを示す有効求人倍率。厚生労働省の機関「ハローワーク」のデータによると、2021年7月で3.1倍となっており、前年より高くなっています。また、民間の人材紹介会社のデータでは5倍ともいわれているのです。景気の回復とともに、さらに倍率は上がっていくと考えられるでしょう。
エンジニア採用においては完全に売り手市場ですので、いかにエンジニアの心をつかんで離さないか、ということが重要になってきます。
エンジニア採用が難しい理由
有効求人倍率が高いこと以外にも、エンジニア採用が難しくなっている理由が主に3つあります。
エンジニア未経験者募集が減った
コスト削減や、採用する人材の見直しを図った結果、エンジニア経験者を募る企業が増えました。また、採用後の教育体制が整っていないことも経験者に絞る原因にもなっています。
特に、20代、30代の経験者エンジニアは複数の企業で取り合いになる傾向です。今後も即戦力になるエンジニア経験者の採用は難しくなっていくでしょう。
専門性が高いうえに必要なスキルの変化が激しい
ITエンジニアが持つスキルの中でも細分化されていて、求められる業務内容やポジション・役割によって必要なスキルや人材も変わってきます。新しい開発言語やスキルが流行っては廃れるというのがIT業界です。
ゆえに必要なスキルがうまく伝わらずミスマッチが起きてしまうことも多いようです。特に、採用担当の方がエンジニアスキルに詳しくない場合に、どんな人材を採用すればわからないという事態が起きます。
エンジニアの求める条件と合わない
ITエンジニアは売り手市場なので、エンジニア側が企業に求める給与や待遇も高くなります。特に、経験者で高いスキルを持つエンジニアを採用するには他社の条件に負けてしまっていたり、経営担当がエンジニア採用の難しさを認識していなかったりすると、採用条件の改善がおこなわれず応募者が少ないということになりがちです。
エンジニア採用を成功させるポイント11
1.どんなエンジニアを採用したいかを明確にする
事業計画から、企業内の組織案を出して採用計画に落とし込むことが必要です。現場でエンジニアが足りないということはもちろん大きな問題ですが、エンジニアの人数を獲得できればいいということではありません。
やみくもに募集をしてもエンジニアには響かないというだけでなく、せっかく採用してもスキルを活かしきれないという事態になりかねないからです。
また、ペルソナを設定するのも有効です。具体的な人格、スキル、年齢層、経験から将来性などをしぼって募集することでエンジニアに響きやすくなります。採用担当部署だけでなく、事業部や現場の意見を聞きながら決めていきましょう。
特に決めるべき事項は以下のようになります。
- 組織の中のポジション
- 採用の目的と目標
- 採用スケジュール
- 採用基準
- 雇用条件
2.エンジニアにとっての自社の魅力を伝える
競争率の高いエンジニア採用ですから、エンジニアにとって魅力のある職場でなくては応募はありません。また競合他社との差別化も必須です。
<他社求人で見るべき点>
事業内容・必要としているスキル・アピールポイント・給与や待遇・求人の書き方
<自社求人で見るべき点>
他社と差別化できるアピールポイント・事業内容・エンジニアのスキルアップが可能かどうか
自社と他社の違いを踏まえたうえで、
- 会社の安定性・将来性
- やりがい
- 昇格・給与・福利厚生
- 人間関係・働く環境
などに漏れがないように求人に記載して、自社の強みをアピールしてください。
3.エンジニアの採用求人幅を広げる
エンジニア経験者を採用できれば安心感はありますが、安易に経験者のみの募集にしていないでしょうか。今エンジニア採用に悩んでいるのであれば、「必要な人材」と「応募してくる人材」にギャップがあるということです。採用条件の見直しが必要かもしれません。
必要としているポジションやスキルを見直した結果、最低限のラインで見た場合に、エンジニア経験者でなくても対応できることに気づくこともあるでしょう。
具体的な採用求人の幅の広げ方としては
- 未経験者・若手エンジニアの求人
- 女性エンジニアの求人
などがあげられます。
IT業界はまだまだ成長している為、若年層から人気の業界です。未経験者や若手の採用を考える場合は、現段階ではなく伸びしろを見ることが大切です。
また、エンジニアの3割は女性と言われています。女性に着目して求人を行っている企業はまだ少ないので狙い目と言えますね。
近年では副業を許可している企業も増え、業務ごとに請け負っているエンジニアの事例があったり、リモートワーク選択肢に加わったりしています。働き方も含めて求人幅を広げていくといいでしょう。
4.エンジニアのニーズをはかる
エンジニアが仕事に何を求めているかに敏感になり、寄り添った求人をすることも重要です。エンジニアは特に以下3点を重視して仕事を決めるというデータがあります。
- 最新の技術をにつけるなどエンジニア自身の成長を目指していけるか。
- 安定して生活できるか、残業が少なく福利厚生などの待遇が充実しているか。
- 良いものを作ってユーザーの満足度を上げられるか。
こうしたニーズに沿った求人はエンジニアの目に留まり印象に残るでしょう。
5.エンジニア求人の作成のポイント
エンジニア求人をする際に、最低限わかりやすく記載しておきたいポイントをあげました。
- 業務内容:どういったポジションで、具体的にどんな言語やスキルを使って、業務のどのフローまで請け負うのか。
- 期間:プロジェクト案件の場合は長期なのか、短期なのか。どの業務にどのくらいの時間をかけるのか。
- 言語やスキル:正しく。曖昧な表記だと企業自体に不信感を持たれてしまいます。
- 環境:フレームワーク・社外か常駐か・対象は誰か・設備など。
採用してからいろいろな業務も任せていきたい、という考えもあるかもしれません。しかし、採用して直近の業務は最低限具体的にしておかないとエンジニアの目に留まらないでしょう。うまく求人応募の動機付けができないからです。
細かく記載すると手間も時間もかかりますが、そうすることで競合他社よりも目立つことが出来ます。
6.エンジニア応募者の選考時間を短くする
エンジニアが応募から採用までのルートで離脱しやすいのは選考の段階です。選考で待つ時間が長いとモチベーションが下がってしまったり、競合他社の結果が先に出てしまったりするからです。
2021年の時点で応募から内定までの平均的な期間は「3か月」とされています。書類の選考はできるだけその日のうちに、面接はオンラインで予定を調整しやすくするなどの工夫ができるでしょう。
7.エンジニアをスカウトする基準を見直す
志望動機や経験がしっかりと書き込んである応募データは確かにエンジニアとして頼もしく、スカウトしたい気持ちになりますよね。それは自社だけではないということです。そうしたエンジニアは競争率も高いので返信率も下がります。
まずは条件で絞ってスカウトなどのコンタクトをとり、面接して決めることをおすすめします。マッチングサービスに登録して間もないエンジニアこそ狙い目ですが、まだフォームに書き込まれていないことがほとんどです。即戦力が欲しい時こそ、えり好みしすぎずにアプローチする必要があるでしょう。
8.エンジニアの内定通知後のフォローを手厚くする
エンジニアに晴れて内定通知を送っても、入社まで結びつかない場合があります。競合他社からも内定をもらっている、業務までに信頼関係がうまく築けないなどの理由が考えられるでしょう。
せっかくの内定者を逃さないように心がけると良いポイントを3つあげました。
- 内定後もまめに連絡を取る
- 新たに出てきた疑問点や不安にこたえる
- 現場のメンバーとの交流の機会をもつ
以上のことを行うことで信頼関係ができ、業務にあたっても気持ちよく進めていけるでしょう。
9.エンジニアが働く現場と採用担当の認識のずれをなくす
どんなエンジニアが欲しいかを明確にするという項目でも、採用部署と現場のコミュニケーションを取りながらをおすすめしましたが、エンジニアの早期退職のを減らすためにも双方の密な情報交換が求められます。エンジニアの早期退職の主な原因は、
- 人間関係
- 業務内容(スキル、仕事の量、質)
- 職場環境
これら3点のギャップからと言われています。
入社してからお互いに「こんなはずではなかった」とならないように、くれぐれも気つけておきたい部分です。
10.複数のエンジニア求人をかける
優秀なエンジニアはどこの企業も喉から手が出るほど欲しいと感じていますが、一度獲得した企業は優秀なエンジニアを手放さないよう対策をしています。結果、採用市場にも少ないので、いかに接点や興味を持ってもらうかということが重要です。
具体的には、1つの媒体だけでなく複数の媒体からエンジニア求人をかけたり、SNSやブログ、オウンドメディアを作ったりなどの発信をしていきましょう。
11.エンジニアが入社してからの研修を丁寧に行う
未経験エンジニアを採用した場合はもちろん、経験者の場合も転職による環境の変化はとても大きいのでできるだけ研修は丁寧に行うようにしましょう。
研修を行うことで面接から引き続き、この会社で仕事をすることで何を成し遂げたいのか、という動機付けをすることで早く現場になじんでくれます。
採用されたエンジニアはなぜ転職するのか
エンジニア経験者はそもそもなぜ転職するのでしょうか。原因を知ることは離職率を抑えること、エンジニアのニーズを探ることにも直結します。
エンジニアの転職の理由として圧倒的に多いのが、「給与や待遇に不満がある」、次点で「スキルアップを図りたい」でした。逆に、この2点を解決できれば優秀なエンジニアにずっと働いてもらうことや、大切に育ててきたエンジニアと深い信頼関係を持つことが出来ます。
残業が月に何時間あるのか、エンジニアを守る制度はどんなものがあるのか、正直に具体的に求人の時点で伝えておくのが良いでしょう。
エンジニア採用マッチングサービス10選
ここではエンジニア採用に強いマッチングサービス10選を登録している人材の特色ごとに紹介します。自社で必要としている人材と各サービスの特徴を照らし合わせて選択してください。
ITエンジニア特化求人サービス
1.Type
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2.レバテックキャリア
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3.Geekly
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4.クイックエージェント
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- 2万件をこえる求人掲載
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エンジニア中途採用求人サービス
5.type転職エージェントIT
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6.green
URL:https://www.green-japan.com/
<特徴>
- 成功報酬型
- 求人の掲載数に上限がない
7.イーキャリア
URL:https://www.ecareer.ne.jp/
<特徴>
- ソフトバンクグループの転職サービスでITエンジニアの求人に最適
- 条件設定でスカウトの自動送信も可能
エンジニア新卒採用求人サービス
8.ファインドジョブ
<特徴>
- IT・WEB業界の職務経験者が会員の約8割
- 最短2営業日で求人掲載可能
9.Paiza新卒
<特徴>
- 登録者はスキルアップテストでプログラミングの問題を解かないと応募できないので未経験ながらも知識ゼロの応募者はいない
- スキルランクが上がった学生をスカウトできる
若年エンジニア採用求人サービス
10.リーベルキャリア
URL:https://www.neo-career.co.jp/service/libercareer_B/lp1/
<特徴>
- 平均30日以内の短期採用決定が可能
- 業界トップクラスの決定率25%
エンジニア採用が難しい理由は?成功のためのポイント11とサービス紹介 まとめ
ITエンジニアの採用が難しい背景には、
- IT業界はまだまだ成長していて人手が足りないにもかかわらず、売り手市場で倍率が高いこと
- 企業側が即戦力になるエンジニアに頼ろうと、未経験エンジニアの募集が減らしたこと
- エンジニアの求める給与や待遇に雇用条件が合わないこと
などがありました。
ただでさえ高倍率で難しいエンジニア採用ですが、エンジニア業界独特の「専門性が高いうえにスキルの変化もめまぐるしい」という特徴があるので、現場に入ってからのギャップも生じやすく他業種の採用とは別物と考えたほうが良さそうです。
採用部、事業部、現場のコミュニケーションを密にし、エンジニアに実際に働いている具体的なイメージを持ってもらい自社で働く動機付けをしっかりしていくこと。そして、エンジニアのニーズに寄り添い、求人作成から業務までのフローを丁寧に行うことで信頼関係が築かれ、自社とエンジニア双方が気持ちよく、長期的に一緒に働いていくことが出来るでしょう。