【初学者向け!】ノーコードツールBubbleとは?現役エンジニアが詳しく解説!

「Bubbleの概要についてざっくり知りたい」
「Bubbleに興味があるけど、導入するか迷っている」
Bubbleの公式ページを読んでも、全て英語で書かれているので、理解するのが大変ですよね。
そこで、本記事ではノーコードの受託開発を行っているSwoooが、Bubbleの概要・特徴・導入事例・料金・利用する際の注意点を順に解説します。
最後まで読むことで、Bubbleがどんなツールなのか、Bubbleを利用するのかの判断材料を理解できるでしょう!
目次
ノーコードツール「Bubble」とは?

ここでは、ノーコードツール「Bubble」について、以下の2つを解説します。
- そもそもノーコードとは?
- ノーコードの中でも代表的なツールであるBubble
1つずつ解説します。
そもそもノーコードツールとは?
ノーコードツールとは、ノーコード開発を可能にするツールのこと、つまりコード無しでシステム開発を可能にするツールのことです。
ノーコードツールと聞くと、「プログラミング」ではなく「ツールをクリック」することで開発ができるクオリティの低い開発だと思われる方もいると思います。
確かに昔は限定的な用途かつクオリティの低いサイトやアプリケーションしか作れなかったツールしかない時代もあったかもしれません。
ですが、最近はノーコードツールは注目が集まっており、中でも現在トップレベルで汎用的なシステム開発ができるノーコードツール「Bubble」について本記事では紹介していこうと思います!(弊社はbubble_スクール事業もやっております)
ノーコード自体については、詳しくこちらの記事で紹介しているので、興味があれば参考にしてください!
ノーコードツールの中でも代表的なツールであるBubble
Bubbleとは、プログラミング不要でWebアプリを開発できるノーコードツールです。
ユーザー数は100万人を超え、ノーコードの中でもトップクラスの規模を誇ります!
2021年にはで100億円を超える資金調達をしたことで、世界的にも大きな注目を集めています。
Bubble以外のノーコードツールについて詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。
ノーコードツールBubbleのメリット・デメリット

ここでは、ノーコードツールBubbleを使うメリット・デメリットを紹介します。
プログラミングや他のノーコードツールと比較しながら、Bubbleのメリット・デメリットについて理解しましょう。
【比較】ノーコードツールBubble vs プログラミング
項目 | メリット | デメリット |
Bubble | 開発スピードが速い 学習コストが低い システム自体の保守を会社がやってくれる | 自由度が低い SEOに弱い 検索性が低い |
プログラミング | 自由度が高い SEOに強い 検索性が高い | 開発スピードが遅い 学習コストが高い システムの保守もしなければならない |
Bubbleとプログラミングとの比較をして、Bubbleを使うメリット・デメリットを理解しましょう。
プログラミングと比較した際のメリット
プログラミングと比較した際のメリットは、以下の3つです。
- 開発スピードが速い
- 学習コストが低い
- システム自体の保守を会社がやってくれる
1つずつ解説します。
ノーコードツールBubbleのメリット1:開発スピードが速い
1つ目は開発スピードが速いことです。
ノーコードツールであるBubbleでは、プログラミングコードを書く必要がありません。
そのため、プログラミングで開発をするよりも断然速いスピードで開発できます。
ノーコードツールBubbleのメリット2:学習コストが低い
2つ目は学習コストが低いことです。
プログラミングコードを書くには、規則や書き方を覚えなければならず、学習するのにとても苦労します。
しかし、ノーコードツールであるBubbleでは覚えることが少ないため、短時間の勉強で開発が可能です。
ノーコードツールBubbleのメリット3:システム自体の保守を会社がやってくれる
3つ目はシステム自体の保守を会社がやってくれることです。
プログラミングでツールを作る場合は、保守・点検なども全て自社で行わなければなりません。
しかし、Bubbleではシステム自体の保守をBubble側で実施してもらえるため、保守にコストをかける必要がありません。
プログラミングと比較した際のデメリット
プログラミングと比較した際のデメリットは、以下の3つです。
- 自由度が低い
- SEOに弱い
- 検索性が低い
1つずつ解説します。
ノーコードツールBubbleのデメリット1:自由度が低い
1つ目は自由度が低いことです。
プログラミングでは自由度が無制限であるため、コードが書ければどんなツールでも基本的には作れてしまいます。
Bubbleはノーコードツールの中では、かなり自由度が高い方ではありますが、プログラミングに比べるとさすがに自由度が低くなってしまうことには注意をしましょう。
ノーコードツールBubbleのデメリット2:SEOに弱い
2つ目はSEOに弱いことです。
Bubbleでは基本的なSEOの設定しかできません。
しかし、Bubbleで開発するツールにおいて、SEO対策が必要な場面はほとんどありません。
そのため、SEOに弱いことはあまり気にしなくて良いでしょう。
ノーコードツールBubbleのデメリット3:検索性が低い
3つ目は検索性が低いことです。
Grepができると、テキストから一致する行を検索して出力できるのですが、BubbleではGrepができないため、検索性が下がってしまいます。
【比較】ノーコードツールBubble vs 他のノーコードツール
項目 | メリット | デメリット |
Bubble | 自由度が高く柔軟な開発が可能 無料から利用できる 日本語の記事が多い | 学習コストが高い 開発スピードが遅い 日本語に対応していない |
他のノーコードツール | 学習コストが低い 開発スピードが速い 日本語に対応している | 自由度が低い 有料のものが多い |
Bubbleと他のノーコードツールとの比較をして、Bubbleを使うメリット・デメリットを理解しましょう。
他のノーコードツールと比較した際のメリット
他のノーコードツールと比較した際のメリットは、以下の3つです。
- 自由度が高く柔軟な開発が可能
- 無料から利用できる
- 日本語の記事が多い
1つずつ解説します。
ノーコードツールBubbleのメリット1:自由度が高く柔軟な開発が可能
1つ目は自由度が高く柔軟な開発が可能なことです。
そのため、通常のプログラミングを用いて作られているようなサービスも、Bubbleで実現できます。
また、コードを記述することもできるので、幅広い目的に対応したアプリが開発可能です。
ノーコードツールBubbleのメリット2:無料から利用できる
2つ目は無料から利用できることです。
無料で利用できることでコストを抑えて開発を進められます。
プロトタイプを作る際にはぜひ活用してみましょう。
ノーコードツールBubbleのメリット3:日本語の記事が多い
3つ目は日本語の記事が多いことです。
のちほど解説しますが、Bubble自体は日本語には対応していません。
しかし、Bubbleの特徴や使い方を解説している日本語の記事が多くあります。
また、記事だけでなくYouTubeの動画でも解説されていることが多いため、積極的に活用しましょう。
他のノーコードツールと比較した際のデメリット
他のノーコードツールと比較した際のデメリットは、以下の3つです。
- 学習コストが高い
- 開発スピードが遅い
- 日本語に対応していない
1つずつ解説します。
ノーコードツールBubbleのデメリット1:学習コストが高い
1つ目は学習コストが高いことです。
ノーコードツールは、プログラミングに比べて学習コストが低いことがメリットですが、Bubbleはノーコードツールの中でもかなり操作が難しくなっています。
そのため、学習コストが高く、本格的にアプリ開発ができるようになるまでは3ヶ月ほどかかることが少なくありません。
しかし、学習コストが高いことへの対策はSwooo_Bootcampにて解決できます。
ノーコードツールBubbleのデメリット2:開発スピードが遅い
2つ目は開発スピードが遅いことです。
学習コストが高く、Bubbleを使いこなすまでに時間がかかるため、開発スピードも遅くなってしまいます。
手軽にサクッとアプリを開発したい方はBubbleではないツールを使うと良いでしょう。
また、ツールの選び方については、「ノーコード開発でおすすめアプリ10選!【Web・スマホアプリ編】」を参考にしてみてください!
ノーコードツールBubbleのデメリット3:日本語に対応していない
3つ目は日本語に対応していないことです。
エディタやサポートページは全て英語で書かれており、日本語に対応していません。
とはいっても最低限の英語知識さえあれば、DeepLといった英語翻訳サービスを利用することで理解できるでしょう。
また、ノーコードツールとローコードツールの違いについて知りたい方は、以下の記事をお読みください。
ノーコードツールBubbleの料金

Bubbleの料金表をざっくりまとめてみました。
プラン名 | 料金 | できるようになること |
Free | 無料 | ・Bubbleドメインでリリース |
Personal | 25ドル/月(年間契約) 29ドル/月(月間契約) | ・本番環境へのリリース ・独自ドメインの取得など |
Professional | 115ドル/月(年間契約) 129ドル/月(月間契約) | ・バージョン管理 ・共同開発など |
Production | 475ドル/月(年間契約) 529ドル/月(月間契約) | ・Professionalプランの機能拡張 |
Bubbleには、上記の4つのプランが用意されています。
無料プランと有料プランの違い
無料プランと有料プランには、どんな違いがあるのでしょうか?
無料プランではBubbleドメインでリリースできるにとどまりますが、有料プランにアップデートすると、本番環境へのリリースや独自ドメインの取得ができます。
本格的に開発したい方は有料プランにアップデートする必要があるでしょう。
上位プランの違い
Bubbleの有料プランには、「Personal」「Professional」「Production」の3つがあります。
1番ベーシックな「Personal」は、本番環境へのリリースや独自ドメインの取得ができます。
個人で本格的にノーコード開発がしたい方は「Personal」で十分でしょう。
「Professional」にアップデートすると、共同開発が可能になります。
また、サーバーの容量が増えたりバージョン管理もできるようになるため、複数人での開発がやりやすくなるでしょう。
そして、「Production」は「Professional」の機能をさらに拡大させたプランです。
サーバーの容量や開発人数が増え、より大規模な開発ができるようになります。
学生は割引クーポンあり
Bubbleには学生限定の割引クーポンがあります。
すべてのプラン(専用プランを除く)において、学生や非営利団体向けの割引を提供しています。また、教育機関のお客様には、学生に提供できる団体購読をご用意しています。詳しくはお問い合わせください。
https://bubble.io/pricing
学割クーポンを利用することで、学生はお得にBubbleを使えるでしょう。
ノーコードツールBubbleの導入事例

ここではノーコードツールBubbleを使って作られたアプリを紹介します。
海外事例と国内事例をどちらも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
海外事例
海外のBubbleの導入事例を3つご紹介します。
- Beelango
- Qoins
- Codemap
1つずつ紹介します。
海外事例1:Beelango

1つ目は、Beelangoです。
Beelangoはユーザー数が全世界で10万人以上も利用している言語学習ツールです。
通常よりも早く簡単に新しい言語を学習できるようなe-learningアプリとなっています。
海外事例2:Qoins

2つ目は、Qoinsです。
Qoinsは、借金を管理して返済もできるWebアプリケーションです。
2,000万ドルもの借金をサポートしており、今後は1億ドルにまで拡張する見込みとなっています。
海外事例3:Codemap

3つ目は、Codemapです。
Codemapは、ノーコードエンジニアに限定したマッチングプラットフォームです。
ノーコードエンジニアとノーコード開発をしたい企業をマッチングしており、2,000社以上のクライアントを抱え、8,000件以上のマッチングを成功させています。
国内事例
国内のBubbleの導入事例を紹介します。
- ABABA
- Fale
- ブラリノ
1つずつ紹介します。
国内事例1:ABABA

1つ目は、ABABAです。
ABABAは、就活の不採用通知である「お祈りメール」が届いた学生と企業をつなぐツールです。
就活生は「お祈りメール」を提出することで、人材が欲しい企業にマッチングしてもらえる可能性があります。
お祈りメールが届くのは、最終選考まで進んだ場合がほとんど。
そこまでの頑張りを無駄なものにしないため、他の企業に情報を送ることで、短期間で内定が決まる可能性がある、というツールです。
国内事例2:Fale

2つ目は、Faleです。
Faleは、インフルエンサーにファンレターが送れるサービスです。
近年、インフルエンサーを含むネット上の著名人に対して、悪質な誹謗中傷が後を絶ちません。
そこで、直接ファンレターを送れるようにすることで、インフルエンサーの心を癒せます。
国内事例3:ブラリノ

3つ目は、ブラリノです。
ブラリノは、無料で結婚式の事前準備をサポートしてくれるサービスです。
オンラインご祝儀の設定や事前引き出物の選択、写真の共有などができます。
ノーコードツールBubbleの使い方

では、Bubbleの使い方を実際の操作画面を用いながら解説します。
3つのステップがあるので、1つずつ理解しましょう。
ステップ1:Bubbleにサインアップする

まずは、Bubbleにサインアップする必要があります。
トップ画面の真ん中下「Get started for free」またはトップ画面の右上「Get started」を押してサインアップをしてください。
必要な情報を入力することで、簡単にサインアップできます。
ステップ2:新規アプリを作成する

続いて、新規アプリの作成に移ります。
サインアップが終わると、以上のような質問が3回ほど出てきます。
Bubbleを使う目的などが聞かれるため、全てに答えましょう。

質問に答えると以上の画面が出てくるため、真ん中の「Create a new app」を押すことで新規アプリの作成ができます。
押すと、さまざまなアプリの設定ができるため、1つずつ埋めましょう。
ステップ3:アプリを開発する

必要な情報を埋めると、上の画面が出てきます。
この画面がアプリ開発を進める画面です。
あとは自分が作りたいアプリを開発していくという流れになります。
まとめ|ノーコードツールBubbleを使えば、非エンジニアでも高品質のアプリ開発が可能

Bubbleの概要について、ざっくりとご理解いただけたでしょうか?
Bubble Group, Inc. のCEO ストラシェノフ氏は次のように公言しています。
「私は、ノーコードのプレイヤーたちを競争相手とは見ていません……私たちの真の競争相手はコードです。」
つまり、Bubbleはコードに最も近いノーコードツールであるということです。
まだまだコードにはかなわない部分はありますが、今後はさらに使いやすくなり、できることがどんどん増えていくでしょう。
とにもかくにも、まずはFreeプランでBubbleを使ってみることから始めてみてはいかがでしょうか?