ローコード開発のおすすめOSS3選!メリット・デメリットも紹介!
専門のプロでなくてもアプリ開発を行えることから、ローコード開発がトレンドになっています。
更にOSSの代表的な3種類のツールにはそれぞれさまざまな機能が備わっていますが、開発をしていく中での活用の仕方が分からないと考える人が多いです。
ツールの強みを利用すれば、開発のコストを削減しつつ、業務の効率化につなげることができます。
そこで、OSSのツールやそれぞれの特徴について解説しますので参考にしてみてください。
ローコードとは
ローコードとは、ほとんどプログラミングをせずに、アプリの開発を可能にするプラットフォームです。
ローコードのプラットフォームは、GUIといった完成された機能が1つのパーツとして用意され、そのパーツを組み合わせていく手法で開発を行っていきます。
完成した機能を組み合わせて設計を行うため、プログラミングの知識・経験がなくても可能で、開発者ではない人でもアプリ開発を安心して行うことができます。
また、開発の期間を短縮できることから、ローコードの開発は高速開発・超高速開発とも呼ばれます。
日本の企業で導入が進んでいる
ローコード開発は、日本で大手企業を中心に導入が進んでいます。
たとえば、自動車メーカーのスバルは、コロナ禍で制限されるサプライヤーとの情報連携のため、ポータルサイトをローコードで実装しています。
また、三井不動産リアルティーは、シャドーIT対策のため自作ツールをローコードで再開発して稼働状況とメンテナンスを一元化しています。
他にも、一部の地方自治体では、ローコード開発で作成した新型コロナウイルスによる特別給付金の申請受付フォームを設けています。
更に、バックオフィス業務の効率化や顧客向けのポータルサイト開発にも活用されています。
コロナ禍で需要が高まっている
ローコード開発がトレンドになっている理由の一つが、コロナ禍の市場環境の変化にあります。
人やものの移動に制限ができたため、企業がシステムにかける開発コストと運用を見直さなければなりません。
そのため、できるだけ開発コストをスムーズにローコードで行ってシステム運用を効率よく実施することを検討したことで、ローコード開発の需要が高まっています。
ローコードとノーコードの違い
ローコードを調べるときに、よく名前が上がるのがノーコードです。
ノーコードは、コードを書かずにシステムの構築を行う手法のことをいい、プログラミング経験がなくても簡単なアプリを開発できます。
ですが、ノーコードはローコードよりも機能が少ないため利用目的が限られてしまいます。
ローコード開発のメリット
ここからは、ローコード開発のメリットを紹介します。
プログラミングスキルが低くても開発ができる
システム開発は、専門スキルが求められるためI、Tスキルが備わっているエンジニアでなければ務まらないことが当たり前でした。
ですが、ローコード開発の誕生である程度の知識があれば開発を行えるだけでなく、人手が不足している場合でもITのポジションを確保しやすくなっています。
短期間で開発が可能
短い期間で開発できるのは、かなり大きくシステム開発に関わるITエンジニアとして納期との戦いはつきものです。
90%近くの開発時間の短縮が可能と言われているローコード開発を使用することでITエンジニアへの負担が少なくなるので、余裕を保った状態で開発を行うことができます。
開発コストを削減できる
ローコード開発は、短い期間てミスを減らしつつ、開発できるので人件費のコストを抑えることも可能です。
更に、高いスキルを持っている優秀なプログラマーにこだわらず、開発を行えるため大幅にコストカットできます。
複雑な業務プロセスに対応可能
ローコード開発のデメリット
一般的なプログラミングの開発より自由度が下がる
ローコード開発で使用する開発ツールの多くは、特定のアプリやサービスに特化していてテンプレートが決まっています。
そのため、オリジナルで高品質なサービス・大規模な業務システム開発を行う場合は、ローコード開発だけでは対応することが難しいです。
実務で対応できるプログラミングスキルが必要
先程、ローコードはプログラミングのスキルがなくても開発を行えると話しましたが、最低限のスキルがなければ難しいです。
そのため、ノーコードのようにコードを書かなくても開発できるツールではないですが、必要なコードは検索して調べていくことで解決するため、初心者でも対応できます。
エンジニアのモチベーションを下げてしまう
ローコード開発は、自分で書くコードが少ない分開発可能なサービスやアプリも限られてしまいます。
そのため、クリエイティブに表現したいと考えているITエンジニアには、物足りなさを感じてしまう場合があります。
ローコード開発OSSの種類
ローコード開発OSSの代表的な3種類を紹介します。
pleasanter
pleasanterは、画面操作でデータベース型の業務アプリを作成できるローコード開発プラットフォームです。
さまざまな業務をプログラミング無しでWebデーターベース化できる他に、業務データを表形式で共有が可能です。
更に、標準のテンプレートをカスタマイズできるため、自由度の高いWebデータベースの作成が可能な上にAPIに沿って複数の業務を行えます。
株式会社インプリムという日本企業が提供していて、デージネットはpleasanterの認定パートナーになります。
そんなpleasanterには、商用ライセンスで提供されるエンタープライズ版とAGPLのライセンスが提供されるコミュニティのOSS版があります。
pleasanterのメリット
- GUIを使って簡単に専用アプリを開発できる
- 複数の業務アプリと連携可能
GUIとは、グラフィカルユーザーインターフェイスのことで視覚的に分かりやすい操作でシステム開発を行います。
pleasanterは、ExcelライクやWebUIを使用できて技術がなくても直感的に操作すれば可能で、豊富テンプレートが用意されているため、GUIからボタン操作で業務に適した専用アプリを開発可能です。
更に、APIの連携機能を利用できて、ソフトウェアやプログラムをつなぐインターフェイスになります。
APIを連携して、外部のDBデータとインポートと外部のプログラムからデータを更新できるため利用できる範囲が広がります。
pleasanterのデメリット
対応しているDBが少ない
データを出力する際テーブル同士の結合が難しい
既存のDBと連携をするためには、APIを利用して連携するためのツールを開発する必要があります。
pleasanterは、リンク機能を利用してテーブル間の情報共有を行えます。ですが、SQLのJOINの処理を行うことができないです。
pleasanterの活用の仕方
Excelから移行する手段としてよくpleasanterは利用されます。
pleasanterは、複数の人とデータを共有できるため、編集して更新したり更新履歴を更新したりが可能です。
たとえ、管理するファイルが増えてもフィルター機能があるため、すぐにアクセスできます。Excelを使用して、不便と感じている方におすすめです。
iPLAss
iPLAssは、「GNU Affero Geneal Public Licence v.3.0」ライセンスで提供されるされるJavaベースのローコード開発になります。
iPLAssを使用すれば、簡単なアプリはプログラミングコードを書かなくても開発ができます。
また、標準機能で提供しない部分は、JavaやGroovyでコーディングをする必要があってノーコードとコーディングを組み合わせて開発を行えます。
iPLAssは、オープンソースの無償版「iPLAss」と有償版の「iPLAss Enterprice Edition」が提供されています。
有償版は、オープンソース版の機能にプラスして、セキュリティー機能やジョブスケジュラー機能といったさまざまなシステムが追加されています。
iPLAssのメリット
- 対応しているデータベースが豊富
- 高いカスタマイズ性
iPLAssは、QradeやMySQL.PostgreSQLといってさまざまなデータベースに対応しています。
ちなみに、iPLAssに対応しているデータベースは
・Qracle11gR2以上
・MySQL5.7以上
・SQL Server2012以上
・postgreSQL9.6以上
・Amazon Aurora
の5つになります。
iPLAssは、作成したテンプレートをPDFとExcel形式で出力することがかのうです。また、システムに入ることができないユーザーにも情報を共有できます。
PDF・Excel形式で帳票出力ができる
iPLAssは、作成したテンプレートをPDFとExcel形式で出力することが可能です。
また、システムに入ることができないユーザーにも情報を共有できます。
iPLAssのデメリット
RDBの知識が必要
iPLAssは、GUIでデータの定義や設定をして定義したデータから登録と削除などの機能を自動的に構成します。
iPLAssの活用方法
ですが、標準機能で提供されてない機能はJavaやGroovyでコーディングをする必要があるため、知識がなければ構成はむずかしいです。
iPLAssは、アプリ開発の作業を自動化が可能でアプリの形を完成させてカスタマイズすることで、開発を効率化につながります。
細かいカスタマイズや設定できるため、自由度が高い開発をしたい方におすすめです。
Open Lowcode
Open Lowcodeは、「Eclipse Public Lincence2.0」ライセンスで公開されるGUIベースではなく、ソースコードベースのローコード開発になります。
Open Lowcodeを利用すれば、タスク管理やワークフロー管理といったアプリを素早く構築して、コストを減らすことができます。
iPLAssとPleasanterのような用意されているパーツをGUIで組み合わせるのではなく空白のシートに必要なものを明記する工程から作成します。
そのため、柔軟な要望に沿ってアプリを設計することができます。
ですが、ソースコードを組み合わせてソースを変更してアプリ開発を行うといったソースコードベースのコード開発が必要不可欠でしょう。
知識が少ないと難しい工程になりますが、自社専用に独自にカスタマイズしたアプリを作成できます。
Open Lowcodeのメリット
拡張性の高さ
Open Lowcodeは、ローコード開発プラットフォームよりフレームワークの要素が大きく、用意されているパーツをGUIで組み合わせることはしません。
空白のシートからアプリのテンプレートで必要なものを明記して行うため、カスタマイズ性が高く、コアなニーズのアプリにも対応できます。
Open Lowcodeのデメリット
インストール手順が複雑
Open Lowcodeをインストールする場合Javaのプログラムを行うために設定しなければならない場合があります。
また、拡張性と柔軟性が高い反面、モジュールやオブジェクトなどのプログラムの幅広い知識が必要になります。
Open Lowcodeの活用の仕方
さまざまな形で活用できますが、特にパフォーマンスを高めてくれる機能はデータの管理になります。
複数のデータを記録しながらアクションでデータの整理だけでなく、自動で分析してくれます。
また、クラウド版もセキュリティーが万全なため重大なデータも安心して保管できます。
ローコードのハードルが高いならノーコードを検討してみる
エンジニアではない方でも、ローコード開発を使用して、業務の効率化を行うことができます。
個人差ありますが、ローコード開発を難しいと感じる場合もあるためノーコード開発に触れてみるのも1つの方法です。
ローコードのプラットホーム
ローコードのプラットホームについて紹介します。さまざまなツールがあるので、この機会にお気に入りのプラットフォームを探してみてください。
まとめ
ローコードから代表的なOSSの3種類のツールについて紹介しました。それぞれさまざまな機能があり、開発業務のパフォーマンスをアップさせます。場合に応じて、ツールを選択して業務の効率化を目指していきましょう。