システム開発会社とは、企業や自治体の依頼を受けて、業務システムやWebサービスの設計・開発・運用を請け負う会社のことです。ひとくちにシステム開発会社と呼ばれていますが、実際には「Webアプリ開発」「システム開発」「ソフトウェア開発」の3つのタイプに分かれ、得意とする領域が異なります。
この記事では、3つのタイプの違いと代表的な企業、外部に開発を依頼するメリット・デメリットを整理します。
すでに発注先を絞り込む段階にいる場合は、選定基準と会社ごとの比較をまとめた「システム開発会社おすすめ23選|選び方と大手・ベンチャーの比較」を参照してください。
どんな種類の会社があるのか


大きく3つに分けられます。『Webアプリ開発』『システム開発』『ソフトウェア開発』です。それぞれニュアンスは似ていますが、扱う対象と開発の進め方が異なります。どのタイプの会社が自社の案件に合うかは、この違いから判断できます。
Webアプリ / Webアプリ開発をしてくれる企業は?

Webアプリとは、Webアプリケーションの略語で、他にはよくWebサービスと呼ばれることがあります。
『誰でもどこにいても使えるもの』とイメージしていただけると良いでしょう。
有名な企業でいうとAmazon、Google、Facebookが該当します。
これらの会社はBtoC向けで、華やかなイメージがあるため、とても採用でも人気があります。
ちなみに、BtoCの「B」とは企業のこと、「C」とは私たちのような一般ユーザーを指します。つまり、BtoCとは自社で開発したものを一般ユーザーに向けて提供しているということです。
ここでは、そうしたWebサービスを開発している会社を見ていきます。
▼『Webアプリケーション』の詳細は、こちらの記事で解説しています。
Webアプリとは? 仕組みと作り方を解説!
株式会社アイビス

東証グロース市場に上場する株式会社アイビス(証券コード9343)が運営する開発サービスです。
スクラッチ開発とノーコード・ローコードを案件ごとに使い分け、AIコーディングツールを前提とした開発体制で新規事業の立ち上げから業務システムまでを担当します。
新規サービスを検証段階から立ち上げるMVP開発、社内業務を自動化する業務システム開発のいずれにも対応します。
受託から開発後の管理まで一貫して行うため、請負会社ごとのコミュニケーションミスによる品質の低下などが起こらず、要件に沿った実装をすることが可能です。
命名規則からレビュー手順までを定めた開発規約と、リリース前に確認する37項目のチェックリストを全案件で運用しています。
開発に加えてマーケティング支援も担当するため、リリース後の集客まで含めて相談できます。
株式会社フェンリル
『デザイン力』と『技術力』に長けた会社です。
✔︎デザイン力
デザインといっても、見た目にこだわるだけではありません。お客様の本質的な課題を最高のアイディアで解決する、そんなデザインを制作しています。
✔︎技術力
アイディアを形にする根本的な強みであるとともに、その一歩先にある新しい価値を創出することに優れています。それは、制作実績400社・600アプリという多くの開発実績を、エンジニアたちがコツコツと積み重ねた結果によるものです。本当に価値のあるプロダクトとサービスを制作しています。
株式会社 モンスター・ラボ
2006年に駆け出しのアーティストを支援するための音楽配信サービス「monstar.fm」で起業した会社です。まだ発掘されていない『個人の才能』を活かし、社会に貢献することを理念として掲げています。
また、「最新技術」に強いエンジニアが多数在籍しています。強みは、『企画力と技術力』です。
オンラインとオフラインを連携させる技術や機械学習を用いたレコメンド機能などを活用し、クリエイティブな企画や開発を行なうことができます。ちなみに、開発実績は2200件以上あります。
システム開発

『企業の希望に沿って、システムを開発』することになります。いろいろな会社さんとのご縁があるため、人脈は広がりやすい傾向にあります。
富士通
近年、アジャイル開発の導入により、売上を伸ばしています。アジャイル開発とは、計画→開発→導入→検証のサイクルを、短い期間で何回も繰り返す開発手法です。
この手法のメリットは『柔軟な対応が可能なこと』
必要最低限のシステムから開発し、お客様へすぐさま導入します。そして、実際に使っていただくことで、本当に何が必要かが明確になり、不足や不具合を洗い出しやすくなります。
ユーザーが、本当に必要とする機能を、短期間で開発することができるため、お客様の真のニーズを満たすことができます。
NEC
1899年に創業した総合電機メーカーで、システム開発も手がけています。
中でも、今回、ご紹介するサービスは2つ。
✔︎システム開発上流工程コンサルティングサービス
システム開発における上流工程のコンサルティングを行います。研修から診断、現状分析、そして、改善までを支援します。
✔︎アジャイル開発導入支援サービス
お客様の状況・ニーズに応じたアジャイル開発導入を支援します。近年、DXの実現のため、アジャイル開発の採用が増えています。アジャイル開発を有効に機能させるには、計画的かつ組織的な取り組みが必須です。そのサポートを1から行います。
NTTデータ
「Trusted Global Innovator」、世界中のお客様から「信頼」を得ることでグローバル市場でも活躍している会社です。
NTTデータの強みは、『信頼性・柔軟性・技術力』です。これは、システムインテグレーターとして、長年最前線で活躍し続けたからこそ磨かれたもの。
ちなみに、システムインテグレーターとは、お客様の業務理解や課題解決のための相談から設計、開発、運用・保守までを請け負うことが仕事です。お客様の生の声を元に開発しています。
ソフトウェア開発

ソフトウェアとは『コンピュータを動かすもの』です。たとえば、Microsoft社のWordやExcel、PowerPointが該当します。ちなみに、ソフトウェアは大きく2種類あります。『オペレーティング・システム』と『アプリケーションソフトウェア』です。
イメージとしては、オペレーティング・システムの上でアプリケーションソフトウェアが動いているかんじです。とりあえず、イメージだけ押さえておきましょう。
日本オラクル
アメリカの企業であるオラクルコーポレーション が、1985年に日本支社として設立した会社です。日本オラクルの強みはクラウドソリューションを提供することができることです。クラウドとは、どのパソコンやスマートフォンでも、サービスを利用できる仕組みのこと。
なかでも、オラクルは、プラットフォームからアプリケーションまでのクラウド化が可能。幅広いソリューションを提供できます。ちなみに、プラットフォームとは、かんたんにいうと『システムを提供するための土台』です。そして、気になる実績ですが、一般ユーザーは80,000社以上あります。
トレンドマイクロ
セキュリティ関連ソフトウェアの開発に強い企業です。創業したのはアメリカですが、本社は東京都にあります。
トレンドマイクロ社の強みは、『変化に強いこと』です。セキュリティ業界は、脅威に対抗するために、常に先手を打つべく対策しなければならなりません。
中でも、トレンドマイクロは、その変化に対応しつつ、高品質を担保し続けています。実績も伴っており、一般消費者向けセキュリティソフトなどの国内シェアでは、堂々の1位に君臨しています。
オービック
1968年に自社開発・直接販売体制を売りに創業した会社です。絶えず市場を観察し、生の声に耳を傾け、各企業のニーズに合った本当に価値ある情報システムをつくっています。
そんなオービックの強みは『お客様第一主義』にあります。時代のトレンドやユーザーのニーズに寄り添い、そこで培ってきたビジネスモデルとソリューションを提供しています。
Webアプリ・システム・ソフトウェア開発を依頼するメリット3選

1.提供したいサービスに注力できる
他社にシステムを開発してもらうため、自分たちが提供したいサービスに全リソースを注力することができます。
実際のところ、システム開発には興味がないけど、どんなサービスに需要があるのか、どうすればサービスが浸透するのかといった、いわゆるマーケティングの部分にだけ取り組みたい方におすすめです。
2.その道のスペシャリストに依頼できる
最初からできる人に依頼することになるため、迅速でかつ、ある程度クオリティが担保されています。
また、もし仮に、完成したシステムになんらかの不具合があった場合でも、責任は開発した会社にあるため、依頼先が対応することになります。
ただし、本当に信頼できるのか、実力は伴っているのか判断しなければなりません。コストの低さに釣られて、システムのクオリティが低くなってしまったり、エラーが多発してしまっては本末転倒です。しっかりと見極めていきましょう。
3.コストを抑えられる
ゼロから開発するとなると、開発環境を整えたり、開発できる人材を確保したり、はたまた社員を1から教育しなければなりません。特に、初心者が、開発環境を整えるのは容易ではありません。
しかし、他社に依頼するとなると、小さめのシステムの場合、コストが低くなる傾向にありますし、何より時間を短縮することができます。1からから作った方が安いのか、依頼した方が安いのか検討してみましょう。
なお、社内で使う業務ツールのように仕様が固まりやすい領域では、ノーコード・ローコードを使う会社を候補に入れると、着手から利用開始までの期間を短くできます。
▼ノーコード開発については、こちらの記事で解説しています。
ノーコード開発の会社を特徴と事例セットで10社紹介!
ノーコード(NoCode)とは?メリットデメリット、向き不向きを解説
Webアプリ・システム・ソフトウェア開発を依頼するデメリット3選

1.システム開発のノウハウが蓄積しない
自分たちで作るわけではないため、ノウハウが蓄積しません。そのため、小さなバグであったり、少し修正を加えたい場合、いちいちシステムを開発した会社に連絡を入れる必要が出たり、別途で費用がかかってしまうことも想定されます。
しかし、少しでも、システム開発の知識あれば、作りたいものに対して、柔軟に対応できますし、長期的にみれば、コスト削減につながります。ある程度のノウハウをもった社員は必要でしょう。
2.イメージ通りとは限らない
システム開発を依頼したからといって、イメージ通りのシステムが完成するとは限りません。実際のところ、システム開発時のトラブルは後を経ちません。
特に求めるクオリティが高ければ高いほど、「納期」「システムのクオリティ」に関するトラブルがどうしても多くなってしまいます。密なコミュニケーションをとり、お互いの認識にズレがないか、定期的にしっかりと確認する必要が必ずあります。
3.セキュリティリスク
セキュリティリスクは、依頼するにしてもしないにしても、どちらにせよつきまとってくる問題ですが、依頼する場合、自社で管理するわけではないため、どのようにセキュリティが担保されているのか把握しづらいです。ただITに関する知識がゼロの場合、確認する手段すらないため、信頼できる人に相談するか、紹介を受けてもらう必要があります。

システム開発会社の種類とメリット・デメリット|まとめ

システム開発会社は『Webアプリ開発』『システム開発』『ソフトウェア開発』の3タイプに分かれ、扱う対象も開発の進め方も異なります。自社が作りたいものがどのタイプに当たるかを先に決めると、声をかける会社の候補が絞れます。
タイプを決めたあとの工程は、次の2本にまとめています。
- 発注先を選ぶ・比較する
システム開発会社おすすめ23選|選び方と大手・ベンチャーの比較(選定基準10項目・費用相場・大手とベンチャーの比較) - 委託する範囲を決める
システム開発の外注ガイド(費用相場・委託範囲・発注先の選び方)