【初学者必見】現場で活きるシステム開発の本18選
「システム開発について学びたいけど、どの本を選んだらよいかわからない」といった悩みを抱える人向けに、この記事では初学者が抑えるべき3冊とジャンル別の15冊を紹介します。
本で学ぶメリット・デメリットについても解説するので、ぜひ自分に合った学習方法かチェックしてみてください。
▼『システム開発』の詳細についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になります。
①【初心者必読】システム開発系の会社の種類とそのメリット・デメリットについて解説!
②Webアプリとは? 仕組みと作り方を解説!
③システム開発とは?種類・工程・業種について解説
目次
本でシステム開発を学ぶメリット・デメリット
まずは、本でシステム開発を学ぶメリット・デメリットについて、以下の表で比較してみましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
コストが押さえられる 自分のあったレベルの書籍を選択できる すでに整理された知識について学べる | 質問できない 現場での経験が積めない 対応力が身につかない |
ここからはそれぞれのメリットについて詳しく解説します。
メリット
1.コストが押さえられる
システム開発について学ぼうとした場合、スクールに通ったり、オンライン講座を受講したりなどさまざまな方法があります。その際に気になるのが「いくらかかるのか」ということです。
最も費用がかかるのは「スクール」だといわれています。そのスクールでシステム開発を学ぶとなると、合計30万円ほどかかります。一方で、書籍で学習を進めていく場合、必要となるのは書籍のみです。1冊あたり4,000円ほどですので、最もコストがかかりません。
2.自分のあったレベルの書籍を選択できる
書籍からシステム開発を学ぶ場合、まずは、書籍を選択することになります。スクールだと実際に体験し、好みのテキストを選択することは難しいと思いますが、書籍の場合、一度手に取り自分に合ったものなのか確認できます。
スクールが自分に合わなかった場合は30万円近く無駄にしてしまいますが、書籍だと失敗しても損失は4000円程度です。また、次に向けて、選択し直すことができます。
3.すでに整理された知識について学べる
システム開発について学習をすすめていくと、必ず頭の中がゴチャゴチャしてきます。いろいろなサイトから検索しては情報をつなぎ合わせていくとなおさら整理がつかなくなるでしょう。しかし、書籍の場合、その心配はありません。知識が分野や項目ごとにカテゴライズされているため、何がどこに該当するのか体系的に学ぶことができます。
体型的に学べるメリットは2つ。いろいろな視点から物事を論理的に思考できる点と全体感を把握できる点です。この2つはプログラミングにおいても重要です。書籍を使用する際に意識してみると良いでしょう。
デメリット
1.質問できない
書籍で学ぶ際の最大のデメリットは、質問できないことです。書籍に書かれてあることの概念や意味が理解できない程度ならまだしも、書籍通り実施しても、その通りにならない場合があります。
バージョンや仕様変更などが原因であることが多いのですが、経験を積まないとわからないものです。また、1つの問題を解決するのに時間を浪費してしまう可能性があります。システムは何か1つでもおかしなところがあると、動いてさえくれません。そうなった場合、どこに原因があるのか自分ではわからないものです。第三者に見てもらいましょう。
2.現場での経験が積めない
初学者はまずシステム開発に必要な知識を知り、理解することが大切です。しかし、次のステップで必要となってくるのは現場でその知識を活かせるか。この部分を本の学習で満たすのは難しいでしょう。本の内容をアウトプットするためにも、現場に近い環境を見つけ、実践することをおすすめします。
3.対応力が身につかない
本を用いた学習では、記載されている内容については学べますが、それ以外については自分で調べなければなりません。
どうすれば問題を解決できるのか考える必要があります。これは一朝一夕で身につくものではありません。実際に開発を進めていく経験を積むことで身につきます。
システム開発の初心者がまず読むべき本3選
1.システム開発をより速く確実に 本当に使える開発プロセス
この本は『システム開発について実践でかつ具体的な内容が記載された本』です。どのようにしてシステム開発を行なっていけば良いのか、現実的な答えが記載されています。昔から使用されてきたウォーターフォール開発からアジャイル開発をはじめ、さまざまなテクニックが盛りだくさんです。
特に2章と3章では、最近話題のクラウドについて触れています。現場ではどのような知識が必要となってくるのか知りたい方におすすめしたい本です。
『システム開発をより速く確実に 本当に使える開発プロセス』はこちら!
2.システム設計のセオリー
この本は『システム設計の原則について学べる本』です。
システム開発は大きく上流工程と下流工程に分かれています。その中でも、システム設計は上流工程に位置づいており、システム開発においてとても重要な工程です。そのシステム設計における基本的な考え方や具体的な手順について詳しく解説してあります。
技術が進歩したとしても、システム開発の本質的な部分は変わりません。その知識を実践に則して学ばれたい方におすすめです。
『システム設計のセオリー』はこちら!
3.システム開発のすべて
この本はかんたんにいうと『システム開発の本質について学べる本』です。
システムといわれ、何を思い浮かべるでしょうか。大体の方がコンピュータ上で動いているプログラムをイメージされるかと思いますが、システムとは本来、クライアントの問題を解決するための仕組みのことを指します。
このように、本書ではシステム開発において、本当に必要なことや開発手法について解説しています。また、クライアントとのコミュニケーションについての記載もあり、本書の名前の通りの内容となっています。
少し難易度は高めですが、基本を踏まえより実践的な知識を身につけたい方におすすめの本です。
【システム開発】ジャンル別おすすめ本15選
ノーコードエンジニア
ノーコードエンジニアを目指している方向けにノーコード開発を学習できる本を3つ紹介します。
また、以下の記事ではノーコード開発におすすめのツールを紹介していますので、学習とあわせて参考にしてください。
【2023年保存版】ノーコード開発でおすすめのツール10選!【Web・ネイティブアプリ開発編】
また、ノーコードの学習はオンラインスクールを活用するとより効果的に知識を得られます。「Swooo BootCamp」ではシステム開発受託会社が実際のノウハウを詰め込んだ教材を1日6分という短時間で学習できることがメリットです。また、月々8,300円から気軽に学べるプランも用意されています。
卒業後に案件を紹介するサービスも提供していますので、まずはLINEで無料相談してみましょう。
1.基礎から学ぶノーコード開発
この本は『ノーコードの基本について学べる本』です。基本的なITの知識やノーコードとは?というところからの代表的ツールの基本的な使い方まで解説してあります。
あくまでも、広く浅い基礎について学べるため、中級者にはあまりおすすめは出来ませんが、初学者が学習を始めるには最適の1冊です。
2.ノーコードシフトプログラミングを使わない開発へ
この本は『ノーコードとはどのようなものか、その特徴や学習方法について学べる本』です。
そもそもなぜノーコードが流行ってきているのか、ノーコードにはどのようなメリット・デメリットがあるのか学習できます。また、具体的な事例をもとに、導入・活用方法まで解説してあります。マクロな視点からノーコードについて知りたい方におすすめの本です。
『ノーコードシフトプログラミングを使わない開発へ』はこちら!
3.ノーコード開発ツール超入門
この本は『ノーコードツールについて学べる本』です。本書で取り上げられているのは「Google Appsheet」「Amazon Honeycode」「Bubble」「Thunkable」「Click」の5つです。
それぞれのツールがどのようなものなのか、そして、どうすればアプリを作れるのか知ることができます。ノーコードとは何なのか体感してみたい方におすすめの本です。
アプリケーションエンジニア
1.絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門
この本は『とことん丁寧なアプリケーションの入門書』です。これからアプリケーション開発をはじめる人には、ぜひとも読んでほしい 1冊です。7年連続で1位を獲得しており、プログラミング未経験経験であったとしても安心して学習をすすめられます。
本書の題名にもあるとおり、絶対に挫折したくない方におすすめの本です。
『絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門』はこちら!
2.たった2日でマスターするiPhoneアプリ開発集中講座
この本は『アプリに関する知識を身につけるための本』です。開発において、必要なのは知識と経験です。知識だけでは太刀打ちできません。しかし、本書ではかんたんなサンプルアプリを作成することになるため、実際に基本的な知識を使って体感することになります。アウトプット重視の本であるため、インプットだけで終わることはありません。
とりあえず、アプリ開発を体験してみたい!という方におすすめの1冊です。
『たった2日でマスターするiPhoneアプリ開発集中講座』はこちら!
3.親切すぎるiPhoneアプリ開発の本
この本は『アプリケーション開発の基本について本当の意味で学べる本』です。アプリケーション開発における基本的な知識についてはもちろん、なぜその知識が必要なのかという前提についてまでわかりやすく解説してあります。
また、かんたんなアプリ開発からだんだんとレベルアップしていく実践形式となっているため、どこでつまづいてしまっているのか明確にすることができます。
インフラエンジニア
1.図解即戦力 インフラエンジニアの知識と実務がこれ1冊でしっかりわかる教科書
この本は『実務に必要な知識を紐付けながら学習できる本』です。
インフラ環境の設計・構築・運用からインフラエンジニアとしての仕事内容、業界の動向まで学ぶことができます。また、イラストもついており、フルカラーでかつ種類も豊富です。文字だけでは理解しにくい部分をカバーしてくれます。
インフラについての基本的な知識に加え、インフラエンジニアとして今後どう立ち回っていくのか知りたい方におすすめの本です。
『図解即戦力 インフラエンジニアの知識と実務がこれ1冊でしっかりわかる教科書』はこちら!
2.サーバ/インフラエンジニアの基本がこれ1冊でしっかり身につく本
この本は『インフラに関する基礎固めに適した本』です。
本書は10章で構成されており、非常にボリューミーです。必ずや、土台となる基礎知識が身につくでしょう。
この本の良いところはインフラの知識だけに限らず、インフラエンジニアとして必要なマインドや学習法、スキルアップ、業務知識などについても取り上げているところです。知識だけではどうにもならない部分をカバーしてくれています。
これからインフラエンジニアを目指す方にとっておすすめの本です。
『サーバ/インフラエンジニアの基本がこれ1冊でしっかり身につく本』はこちら!
3.イラスト図解式 この一冊で全部わかるサーバーの基本
この本はかんたんにいうと『インフラとはどういうものなのか具体的なイメージが掴める本』です。インフラに関する知識が盛りだくさんではありますが、徹底的にイラスト化されているため、無理なく学習をすすめることができます。
インフラに関する学習は実機を使って行うことが最も効果的ではありますが、家に実機がある方はほとんどいらっしゃいません。そんな時に役立つのがこのイラストや図解化された本です。
インフラに関して、正しいイメージを掴みたい方におすすめの1冊です。
『イラスト図解式 この一冊で全部わかるサーバーの基本』はこちら!
セキュリティエンジニア
1.セキュリティエンジニアの教科書
この本は『セキュリティに関する知識を幅広く押さえている本』です。
システムにはどのような脅威、リスクが潜んでいるのか、また具体的にはどのような手口で攻撃されることが多いのか具体例を用いながら解説してくれているため、理解しやすい内容となっています。
実践的かつ網羅的にまとまっているので、初学者の方におすすめしたい本です。
2.イラスト図解式 この一冊で全部わかるセキュリティの基本
この本は『セキュリティとは何か、何を考えなければならないかという部分を押さえられる本』です。
本書のレベルは基本レベルですが、最初の1冊には最適です。左側のページには解説文、右側ページには図解といった構成になっているため、一目で理解できるでしょう。
セキュリティとはどういうものなのか、どのような視点で捉えるべきなのか、この本質的な部分を押さえたい方におすすめの本です。
『イラスト図解式 この一冊で全部わかるセキュリティの基本』はこちら!
3.図解即戦力 情報セキュリティの技術と対策がこれ1冊でしっかりわかる教科書
この本は『セキュリティに関する基本的な用語をおさえることができる本』です。
セキュリティに関する知識をキーワード形式でまんべんなく押さえるのに適した本です。また、100点以上の豊富なフルカラーイラストが記載されているため、文字だけではイメージがつきにくい概念や技術を理解することができるでしょう。
セキュリティはまず何から学べばいいのか迷われている方におすすめの1冊です。
『図解即戦力 情報セキュリティの技術と対策がこれ1冊でしっかりわ』はこちら!
フルスタックエンジニア
1.体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 脆弱性が生まれる原理と対策の実践
この本は『システムの穴を未然に防ぐために役立つ本』です。
フルスタックエンジニアには、ありとあらゆる知識が求められます。その中でも、特に注意すべきなのが、システムの脆弱性。なぜなら、おおよその攻撃はこのシステムの脆弱性を狙って攻撃を仕掛けてくるからです。本書では、実習環境を通じて、仮想的にシステムがどのように攻撃されるのか把握できます。
実際に手を動かして、システムの脆弱性を体感してみたい方におすすめの本です。
『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 脆弱性が生まれる原理と対策の実践 』はこちら!
2.フロントエンド開発入門 プロフェッショナルな開発ツールと設計・実装
この本は『フロントエンドの分野において何を選択すると良いのかその指針となる本』です。
フルスタックエンジニアにとって、フロントエンドの知識は必要不可欠ではありますが、その量は膨大です。その際に重要なのが、何を選択するかです。本書では、開発支援ツールの選び方や使いこなし方、効率的に開発をするための基礎知識について解説してあります。
何を学習すれば良いか迷われている方におすすめの本です。
『フロントエンド開発入門 プロフェッショナルな開発ツールと設計・実装』はこちら!
3.28日で即戦力! サーバ技術者養成講座
この本は『実践形式に基づいた学習をすすめられる本』です。
フルスタックエンジニアに求められるのはマルチなスキルです。その中の1つがサーバーに関する知識です。ただ、本に書いてある内容を理解すれば良いのかというとそういうわけではありません。実際に触れてみて、なるほどこういうものなのかと体感する必要があります。
しかし、本書では、現場で必要な技術を実際に操作しながら28日間で習得できる仕様になっていっているため、知識を詰め込むだけでは終わりません。
サーバーに関する技術を体系的にかつ実践的に学ばれたい方におすすめの1冊です。
システム開発の本を選ぶ際のポイント
システム開発の本を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
自分のレベルに合った本を選ぶ
初心者向けの本と上級者向けの本では、内容の深さや説明の仕方が大きく異なります。これらの違いを理解することで、自分のスキルレベルや学習目標に最適な本を選択できます。
初心者向けの本 | 上級者向けの本 | |
---|---|---|
内容 | 基本的な概念と用語説明 | 深い理論と高度な設計手法の説明 |
説明の仕方 | 例や図解を多用し、わかりやすく説明 | 詳細な解説と実際の適用例 ケーススタディを提供 |
ターゲット | システム設計の世界に初めて足を踏み入れる人々 | 基本的な知識とスキルを持っている読者 |
学習の目標 | 基本的な知識とスキルの習得 | 新しい技術や高度な設計手法の理解 |
初心者向けの本は、システム設計の基本的な概念や用語、基本的な設計手法などをわかりやすく説明しています。一方、上級者向けの本は、より深い理論や高度な設計手法、最新の技術トレンドなどを詳しく解説しています。
自分のレベルに合っていなければ内容を理解できない可能性があります。また、低いレベルの本を読み進めても、得られる知識が少ないでしょう。
まずは、自分が得たい知識がどのレベルなのかを確認し、最適な本を選べるようにすることが重要
理論と実践のバランスを考慮する
システム設計の学習においては、理論と実践のバランスを適切に取ることが重要です。理論的な知識だけでなく、それをどのように実際のプロジェクトに適用するか、具体的な手法やツールの使い方が学べる本を選ぶことが推奨されます。
理論的な知識は、システム設計の基本的な原則や概念を理解するために必要です。しかし、理論だけを学んでいても、それを実際の問題解決にどのように適用するかがわからなければ、理論の価値は半減してしまいます。
実践的な内容を学ぶことで、理論的な知識を具体的なスキルに変換できるため、実際のプロジェクトでの問題解決能力が向上します。 したがって、理論と実践のバランスを考慮した本を選ぶことは、システム設計の学習において非常に重要です。理論的な知識と実践的なスキルの両方を身につけることで、より効果的なシステム設計が可能になります。
本のレビューや評価をチェックする
本を選ぶ際には、他の読者のレビューや評価をチェックすることも有効です。特に、自分が学びたい内容やレベルに合った本かどうかを確認するためには、他の読者の意見を参考にすると良いでしょう。
ただし、他の読者のレビューや評価は、本を選ぶ際の重要な参考情報となりますが、それらを鵜呑みにせず、自分自身で判断することの重要性を忘れてはなりません。レビューや評価は個々の読者の視点や経験に基づいています。そのため、ある本が他の読者にとって有用だったとしても、それが自分にとっても同様であるとは限りません。自分の学習目標、現在のスキルレベル、理解度、そして興味や好みなど、自分自身の状況もあわせて考慮することが重要です。
また、本の一部分を読んでみる、目次を確認する、サンプル章を読むなどして、自分にとって理解しやすい書き方であるか、興味深い内容であるかなどを確認することも有効です。これにより、自分自身にとって最適な本を選ぶことができます。
レビューや評価はあくまで参考の一つであり、最終的な選択は自分自身の判断に基づくべきです。自分の学習を最大限に活かすために、自分自身で選んだ本を信じて、学習に取り組むことが大切です。
現場で活きるシステム開発の本18選 まとめ
今回、初学者が抑えるべき書籍とジャンル別おすすめ書籍に分けて、解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
まずは前者を抑えていただき、その後どのジャンルについて学びたいか選択していただくと良いでしょう。
エンジニアにとって最も大切なのは、『本で得た知識を実際に体験してみること』です。インプットしたら即実践に移りましょう。