システム開発は外注するべき?メリットやデメリット、費用相場を解説
システム開発をする際、内製にするべきか外注にするべきか迷う会社も多いのではないでしょうか?システム開発はコストがかかる分、内製にするべきか外注にするべきかの判断で、プロジェクトの成功の名案が分かれるでしょう。
この記事では、システム開発を外注にするメリットやデメリット、費用相場などを詳しく解説します。
システム開発を内製にするか、外注に依頼するか悩んでいる方は参考にしてください。
また、本メディアを運営する「Swooo」では、ノーコードツールを用いたアプリ・システム開発を手掛けております。
ノーコードを活用することで、以下のメリットが挙げられます。
- 開発期間を1/3程度に抑えられる
- 開発費用を1/3程度に抑えられる
- 開発後の改修も素早く行える
システム開発を外注する際にコストが気になる部分ではありますが、ノーコードによって費用を大幅に抑えられます。
なるべく安く開発したいとお考えの方はぜひ弊社へご相談ください。
開発方法 | ノーコード | フルスクラッチ |
---|---|---|
開発費用 | 250万円〜800万円 | 500万円〜3,000万円以上 |
開発期間 | 2週間〜1ヶ月程度 | 3ヶ月〜1年以上 |
改修スピード | ◎ | △ |
カスタマイズ性 | ◯ | ◎ |
目次
システム開発における内製と外注の違い
システム開発の進め方には、内製・外注の2種類があります。
方法 | 特徴 |
---|---|
内製 | 要件定義から開発までを自社で完結する進め方 人材確保や設備などが必要 総合的なコストは抑えられる |
外注 | 自社以外の会社に委託すること 専門的な知識を持つ人材がいなくても開発できる 人件費や設備費の削減が可能 |
社内に適した人材がいる場合は、内製でも問題ないでしょう。一方で、ノウハウや人材が不足する場合は外注が選択肢に挙がります。
システム開発を内製にするメリット3つ
システム開発を内製にするメリットは、以下の3つです。
- コミュニケーションが円滑になる
- 臨機応変に対応できる
- エンジニアの育成につながる
順番に解説します。
①コミュニケーションが円滑になる
システム開発を内製にすることで、コミュニケーションが円滑になります。自社内であれば、日常的なコミュニケーションが充実している点から、こまめな情報共有がコストにならないためです。
外注の場合は、システムの発注や進捗状況の確認など、1つひとつのコミュニケーションにコストがかかります。場合によっては、コミュニケーションが円滑に取れないことによるトラブルに発展する可能性も。
内製であれば、コミュニケーションが円滑になることで、スムーズに開発を進められるでしょう。
②臨機応変に対応できる
システム開発を内製にすることで、仕様変更や機能追加があった場合でも臨機応変に対応できる点がメリットです。外注だと仕様変更や機能追加が必要な場合に、追加料金や時間がかかる傾向にあります。
内製の場合は、自社内でスケジュールや予算の調整なども速やかに完結するため、仕様変更や機能追加が発生した場合もスムーズな対応が可能です。仕様変更や機能追加にも臨機応変に対応できることで、時間とコストを抑えられるでしょう。
③エンジニアの育成につながる
システム開発を内製にすることで、自社のエンジニア育成につながります。システム開発を自社で行うことは、容易ではありません。人件費や必要な設備への投資など、それなりのコストが必要です。
ただし、自社内で開発を行うことによって、エンジニアにとってスキルや経験として残ることは間違いないでしょう。エンジニアの育成がさらに、今後のシステム開発の際にも役立ちます。
システム開発を内製にするデメリット3つ
システム開発を内製にするデメリットは、以下の3つです。
- 人材確保が難しい
- コストがかかる
- エンジニアが定着しないリスクがある
順番に説明します。
①人材確保が難しい
システム開発を内製にするには、人材の確保が難しいデメリットがあります。開発するシステムによって、適切な人材を揃えるのは非常に困難なためです。
また質の高いエンジニアほど報酬が高く、採用コストもかかります。そのため、システム開発に適した人材がいなければ、そもそも開発を内製では進められません。
②コストがかかる
システム開発を内製で行うには、さまざまな方面でコストがかかります。
- 人材の確保
採用コスト、給料、教育費など - 設備投資
作業環境や機材など
またシステム開発を内製で行うには、必要な設備への投資や管理にもコストがかかります。そのため、人材や設備が揃っていない場合は、外注以上のコストがかかることを頭に入れておきましょう。
③エンジニアが定着しないリスクがある
システム開発を内製で進める際は、エンジニアが定着しないリスクがあります。質の高いエンジニアを好条件で採用している企業が増えているため、一度入社したエンジニアもいつ退職するかわかりません。
複数人のエンジニアで開発を進めている場合は他の人員で補えますが、特定のエンジニアしかいない場合、突然の退職は企業にとっても命取りです。
そのため、内製でシステム開発を進める際は、あらかじめ複数の担当者を確保する必要があります。
システム開発を外注にするメリット5つ
システム開発を外注にするメリットは、以下の5つです。
- 社内エンジニアがいなくても開発できる
- ノウハウ不要で高度な開発ができる
- コスト管理がしやすくなる
- 社内の業務負担を軽減できる
- 開発に必要な設備が不要
順番に解説します。
①社内エンジニアがいなくても開発できる
外注の場合は、社内にエンジニアがいなくても開発できることがメリットの1つ。内製で開発を進める場合、必要な人材の採用や教育など、さまざまな場面でコストがかかります。
しかし、システム開発のプロフェッショナルが在籍している外注であれば、社内にエンジニアがいなくても開発を進めることが可能です。そのため、人材の確保や人件費などのコストも大幅に削減できるでしょう。
②ノウハウ不要で高度な開発ができる
外注の場合は、自社にノウハウがなくても高度な開発ができます。開発を委託する外注は、システム開発のプロフェッショナルです。豊富なノウハウや高度なスキルを有する人材が揃っているでしょう。
外注であれば、自社にあるノウハウの範囲内でしかできなかった以上の、高度な開発ができます。
③コスト管理がしやすくなる
外注の場合は、コスト管理がしやすくなることがメリットです。自社内で開発を進めるとなると、人件費や設備の運用費などコスト管理が複雑になります。
しかし、外注であれば人件費や設備の運用費など、自社内で発生する複雑なコスト管理が不要です。またシステムの種類によって明確な見積もりを出してもらえるので、コスト管理が簡潔になるでしょう。
④社内の業務負担を軽減できる
システム開発を外注することで、社内の業務負担を軽減できます。開発を進めるにあたって進捗状況の確認など、自社で立ち会う場面もありますが、外注であれば開発の大半を委託できるためです。
開発の大部分を委託している分、開いた時間を他の業務にあてられるでしょう。そのため、社内の業務負担を軽減しながら開発を進められます。
⑤開発に必要な設備が不要
システム開発を外注すると、開発に必要な設備が不要です。自社内で内製する場合、開発に必要な設備への投資や運営費用などのコストが発生します。用意した設備を設置する場所も必要になるでしょう。
しかし、開発を外注することで、必要な設備を自社で準備・管理する必要がなくなります。その分、設備への投資や運営費などのコストの削減が可能です。
システム開発を外注にするデメリット5つ
システム開発を外注にするデメリットは、以下の5つです。
- ノウハウが蓄積できない
- 開発状況を把握しにくい
- 外注との意思の相違が生じる
- 情報漏洩のリスク
- 想定していたシステムを開発できないことがある
詳しく解説します。
①ノウハウが蓄積できない
外注の場合、自社内に開発の知見やノウハウが蓄積されないデメリットがあります。今後も外注する場合は、問題ありません。
しかし、社内にエンジニアがいる場合や、今後システム開発を内製にする場合は、必要な知見やノウハウが蓄積されないことがデメリットになります。そのため、今後システム開発を内製にする可能性がある場合は、エンジニアの育成の検討がおすすめです。
②開発状況を把握しにくい
システム開発を外注にすると、開発状況を把握しにくくなります。進捗状況の確認などには立ち会いますが、基本的に開発現場に立ち会う場面は少ないためです。
進捗状況をこまめに共有しないと、要望に沿ったシステムが完成しない恐れがあります。そのため、進捗や情報共有の仕方などを、あらかじめ確認しておきましょう。
③外注との意思の相違が生じる
システム開発を外注にすると、外注との意思の相違が生じるリスクがあります。内製で開発するのとは違い、外注ではコミュニケーションが円滑に回りにくくなるためです。
場合によっては、要望していたシステムが完成せず、外注とのトラブルになる恐れもあります。そのため、実装したい機能や運用目的など、細かい情報の共有を心がけましょう。
④情報漏洩のリスク
システム開発を外注すると、情報漏洩のリスクもあります。外注と契約する際は、必要に応じて自社の情報を開示する必要があるためです。開示した情報が、外注先により誤って流出してしまう恐れもあります。
万が一、自社で扱っている個人情報や企業情報が漏洩すれば、自社の信頼も失いかねません。そのため、外注との契約の際は、秘密保持契約(NDA)の締結を行いましょう。
⑤想定していたシステムを開発できないことがある
外注の場合、想定していたシステムを開発できないことがあります。
例えば、運用の目的や必要な機能の伝達不足が原因の1つです。正確に情報が伝わらないと、外注側との意思の相違が生じてしまうため、伝えるべき情報をわかりやすく共有することを意識しましょう。
システム開発の外注がおすすめの企業
システム開発の外注がおすすめの企業は、以下の3つです。
- 自社にシステム開発の専門知識がない
- 中〜大規模なシステムを開発する
- 品質と納期を重視して開発したい
詳しく解説していきます。
自社にシステム開発の専門知識がない
自社にシステム開発の専門知識がない場合、外注するのがおすすめです。
特に中小企業やベンチャー企業など、少人数体制の会社があてはまります。中小企業やベンチャー企業などは人員が少ないからこそ、社内の業務に集中させたい気持ちがあるでしょう。
また少ない人員で、システム開発に必要な人員確保や育成、設備投資は時間や費用のコストが膨大になってしまいます。そのため、中小企業やベンチャー企業など、少人数体制で自社に専門知識がない会社は外注がおすすめです。
中〜大規模なシステムを開発する
中〜大規模なシステム開発をする場合も、外注への依頼がおすすめです。開発規模が中〜大規模の場合、規模が大きい分だけ人材の確保が必要になります。
しかし、中小企業やベンチャー企業などは専門の部署が存在せず、知識のある担当者が1人しかいない「ひとり情シス」も少なくありません。そのため、中〜大規模な開発をする場合も、外注へ依頼すると安心でしょう。
品質と納期を重視して開発したい
システム開発において、品質と納期を重視したい場合は外注がおすすめです。
システムの開発を進める際、企業が重視したいことに「品質」「納期」「コスト」の大きく3つがあがるでしょう。なかでも何を優先したいかで、内製か外注かの選択肢が変わります。
これら3つの中で「コスト」のみを優先したい場合は、人員の確保を自社内で完結できる内製がおすすめです。また「品質」と「納期」も重視したい場合は、システム開発のプロフェッショナルが揃う外注への依頼がおすすめ。
なお、「品質(Quality)」「コスト(Cost)」「納期(Delivery)」はQCDという理論に基づいています。以下の記事で詳しく解説しているので、優先順位の付け方がわからない方はぜひご覧ください。
失敗しない外注先選びのポイント5つ
システム開発を外注する場合は、依頼する外注先選びが重要です。次に、失敗しない外注先選びのポイントを5つ紹介します。
- 自社開発が多いか確認する
- システムの運用保守対応力はあるか確認する
- 外注先のコミュニケーション力を見極める
- 開発実績の内容を確認する
- 複数社に相見積もりを依頼する
また、システム開発を外注しても失敗してしますケースも散見されます。以下の記事で失敗事例や原因について解説しているので、興味のある方はご覧ください。
①自社開発が多いか確認する
外注先を選ぶ際は、自社開発が多いか確認しましょう。システム開発を請け負っている会社には、自社開発が中心の会社もあれば、下請けの会社に委託している比率が高い会社もあります。
下請けの会社への委託比率が高いほど、エンジニアのスキルや実績に乏しい特徴があるためです。また下請けの会社が多いほど、コミュニケーションコストがかかるため、要望が伝わりにくくなるデメリットもあります。
自社開発が多い会社であれば、在籍するエンジニアのスキルが高い傾向にあるため、外注先を選ぶ際は自社開発が多いか確認しましょう。
②システムの運用保守対応力はあるか確認する
外注の場合は、開発だけでなく、その後の運用保守対応力はあるか確認しましょう。
いくら開発が終わったとしても、その後運用している際にユーザーからの要望への対応や、バグが発生した際に自社に専門知識のあるエンジニアがいなければ対応できません。その点、システムの運用保守対応力がある外注であれば安心です。
そのためシステム開発を外注する際は、保守対応力まで確認しておきましょう。
③外注先のコミュニケーション力を見極める
外注先のコミュニケーション力を見極めることも大切です。
コミュニケーションがうまく取れないと、自社側の要望が伝わりきらず、想定していたシステムが完成しないリスクが生じます。また外注先との意見の相違が発生し、トラブルになるケースもあるためです。
そのため、外注先の開発担当者とのコミュニケーションが円滑にできるかも確認しましょう。
④開発実績の内容を確認する
外注先を選ぶ際は、開発実績の内容を確認しましょう。
システムには種類が豊富で、会社ごとに請け負っている開発の種類が異なります。開発実績の内容を確認し、自社が依頼しようとしているシステムと同種の開発の実績が多い会社を選ぶと安心です。
また弊社サービス「Swooo」の開発実績については以下に掲載しています。外注を検討している方はぜひご覧ください。
⑤複数社に相見積もりを依頼する
外注を選ぶ際は、複数社に相見積もりを依頼しましょう。
相見積もりを依頼することで、見積もり金額や提案内容が比較しやすくなるためです。複数社を比較したうえで外注先を選ぶと、より要望に沿った条件でシステム開発を進められます。
また弊社サービス「Swooo」では、即時見積もりができるツールを提供しています。
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システム開発を外注する際の注意点3つ
システム開発を外注する際には、注意点もあります。
- 目的を明確にする
- 費用だけで外注先を選ばない
- 外注先にシステム開発を一任しない
- 運用方針も決めておく
- 無理のないスケジュール管理
順番に解説します。
目的を明確にする
システム開発を外注する際は、目的をあらかじめ明確にしておきましょう。
目的が明確でないと、自社側も外注側も曖昧な認識のまま開発が進んでしまいます。想定していたシステムが完成しない原因にもなるため、あらかじめ目的を明確にすることが大切です。
費用のみで外注先を選ばない
外注を検討する際は、費用のみで選ばないようにしましょう。
スキルの高いエンジニアほど、費用が高くなるのが普通です。逆に費用が安すぎる会社は、担当するエンジニアのスキルも低いことが予想されます。
費用の安さだけで外注先を選ぶと、プロジェクトが失敗に終わる可能性も。そのため費用だけで外注先を選ばないようにしましょう。
外注先にシステム開発を一任しない
外注先にシステム開発を一任しないようにしましょう。
開発の大部分は外注に委託できますが、丸投げの状態では想定外のシステムが完成する、納品が遅れるなどのリスクもあります。そのため進捗の状況や仕様の確認には、自社側の立ち会いも必要です。
運用方針も決めておく
システム開発を外注に依頼する場合は、運用方針も決めておきましょう。
運用が開始されたら、引き続きシステムの運用・保守が必要になります。なかには開発から運用まで請け負ってくれる会社、開発までで運用は行わない会社などさまざまです。
システムが完成してから困らないように、あらかじめ運用方針まで決めておくと安心です。
無理のないスケジュール管理
外注に依頼する際は、無理のないスケジュール管理も重要です。
システム開発の経験がない場合、外注に無理なスケジュールを提示してしまう場合があります。現実的ではないスケジュールは、納品遅れのリスクにもなるため、余裕を持ったスケジュールで依頼しましょう。
システム開発を外注する際の費用相場
システム開発を外注費用は「人件費+諸経費」で決定します。
なかでも全体の費用の8割を占めるのが「人件費」です。人件費は「人月×人月単価 ×開発期間」で決定します。人月とは開発に携わる1ヶ月の人員、人月単価とは開発に携わる1人あたりの月単価です。
例えば、開発に携わる人数が3人、人月単価は全員50万円。開発期間が3ヶ月になる場合、人件費は「50万円×3人×3ヶ月=450万円」と計算できます。
人月単価は以下のとおりです。
エンジニアのレベル | 人月単価 |
---|---|
PG(下請・フリーランスエンジニア) | 40〜80万円 |
PG(大手開発会社のエンジニア) | 60〜100万円 |
SE(初級エンジニア) | 60〜100万円 |
SE(中級エンジニア) | 80万円〜120万円 |
SE(上級エンジニア) | 120〜200万円 |
また、計算された人件費に設備費やエンジニアの交通費などの諸経費が合わさった額が、外注する際の費用になります。
まとめ:システム開発が不安なら迷わず外注を選ぼう!
この記事では、システム開発を外注にするメリットやデメリット、費用相場までまとめました。
システム開発を外注に依頼することで、自社内に専門的な知識やノウハウがない中小企業やベンチャー企業でも、高度な開発が可能になります。
システム開発が不安な場合は、迷わず外注に依頼するのがおすすめです。
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