ノーコードの成功事例20選!国内・海外事例を紹介
ノーコードツールを用いてアプリ開発をしたい方は、どうすれば成功するか知りたいですよね。そのためには、国内・海外の異なるモデルケースを把握することが近道です。
そこでこの記事では、国内と海外のノーコードツールを用いた成功事例を解説します。自社の事業にどのノーコードツールが適しているかの参考になるので、ぜひ最後までご覧ください。
国内のノーコード成功事例10選
国内におけるノーコード成功事例について、以下のツールを紹介します。
- Bubble
- Adalo
- Glide
それぞれ解説するので、参考にしてみてください。
Bubbleの国内成功事例
Bubbleはノーコードで高度なアプリをつくれるツールです。成功事例は以下の4つがあります。
- リモートHQ
- ABABA
- SANU 2nd Home
- ブラリノ
上記の事例について、以下でそれぞれ解説します。Bubbleについて詳しく知りたい方は「ノーコードツールbubble(バブル)とは?日本初の公式認定資格を持つSwoooが徹底解説!」をご覧ください。
リモートHQ
リモートHQの事業は、リモートワーク環境の推進を目指している企業をサポートです。費用をかけずにアプリ開発などを行うため、ノーコードツールを積極活用しています。
中でもBubbleを初期のアプリ開発に適していると起用し、業務効率化につなげています。ほぼノーコードツール開発だけで2億円の資金調達にまでつなげた成功事例です。
ABABA
ABABAは最終面接まで進みながら落選してしまった就活生と、企業のマッチングをサポートします。最終面接まで進んだ企業を登録すると、企業からスカウトが届き、選考フローをカット可能です。就活生と企業双方が選考にかけるリソースを減らせるので、スムーズに採用が進みます。
ABABAは就活生と企業のマッチングするアプリをBubbleで開発しました。今後はABABAの成功体験を活かして、さらなるノーコードツールでの活用を目指しています。
SANU 2nd Home
SANU 2nd Homeは、自然の中にもう1つの家を約5.5万円で持てるサブスクリプションサービスです。地方への移住や別荘の所有は、経済的にある程度の余裕があっても難しく、諦める人も多くいます。しかし、SANU 2nd Homeであればわずかな月額料金だけで自然での生活を楽しめるのです。
SANU 2nd Homeは多くの人に利用可能なサービスを提供したことにより事業拡大に成功し、2022年7月には50億円の資金調達に成功しています。
ブラリノ
ブラリノは結婚式に関するさまざまな準備を一任できるサービスです。招待状の作成や引き出物の選択など、結婚式を開くのに必要な機能を無料で利用できます。
2020年4月にリリースされ、そこから約1年後の2021年4月に事業売却されました。Bubbleで開発されたアプリが事業売却につながった国内の貴重なモデルケースです。
Adaloの国内成功事例
Adaloは、直感的かつパワーポイントのような操作感でアプリ開発ができるノーコードツールです。国内では以下の成功事例が代表的なものとしてあげられます。
- SmartDish
- SPOTTO
- Union
以下で3つの事例をそれぞれ解説します。Adaloの事例についてさらに詳しく知りたい方は「【2022年版】Adaloで作られたアプリ作成事例21選【使い方も解説】」をご覧ください。
SmartDish
SmartDishはアプリを介してメニューの予約注文を飲食店に行い、ランチやディナーの待ち時間をなくせるアプリです。ユーザー向けのアプリではクレカ決済の機能もあり、支払いもスムーズにできます。
SmartDishはノーコードツールを活用することで、サービス構想から正式リリースをわずか3か月間で実現しました。ノーコードツールによって、サービスの提供と改善の高速化を達成した実例と言えます。
SPOTTO
SPOTTOはAdaloのみならず、ノーコードツールを用いた事業のM&Aとして知られています。オンライン就活をサポートするアプリで、WEB上から説明会の予約などが可能です。
新型コロナウイルスの感染拡大により、リモートで就活が進んでいるなかでSPOTTOの価値は高まっています。Adaloを用いて開発することで、低コストで優れたアプリを開発できた事例です。
Union
UnionはAdaloを用いて開発された、大学生や教職員向けのアプリです。限定されたSNS空間なので、安心して情報発信や専門分野に関する意見交換ができます。アプリを利用することで、プッシュ通知受け取って即座に返信や質問可能です。
大学生のニーズにマッチングしたアプリとして評価されており、ノーコードツールを用いた事業で、資金調達に成功した初の事例となっています。
Glideの国内成功事例
Glideはデータベースをスプレッドシート上で管理でき、業務効率化に活用できるノーコードツールです。国内での成功事例には以下があげられます。
- Mei-Mei
- いなぎお弁当マップ
- 弥彦まちあるき
以下で3つの事例を解説するのでご覧ください。Glideについてさらに詳しく知りたい方は「【ノーコード】Glideの使い方は?気になる料金プランも徹底解説」をご覧ください。
Mei-Mei
Mei-Meiは明治大学の学生が開発・運営するアプリです。新型コロナウイルスによる休学で学生同士のコミュニケーションが減るなか、情報交換をサポートする目的でつくられました。
Glideを使ってわずか2週間で開発されたMei-Meiは学生支援に効果を発揮し、合同会社東京フリーランスからスポンサー契約を得ています。プログラミングができなくても、Glideを用いればニーズに応えたアプリを開発できる成功事例です。
いなぎお弁当マップ
いなぎお弁当マップは稲城市周辺の店頭受取できる飲食店を示したアプリです。開発にGlideを用いており、スプレッドシートからコードをまったく使わずに開発されています。
お弁当マップ系のアプリはいなぎお弁当マップを皮切りにさまざまな地域のものが開発され、広がりを見せています。地域限定のサービスが評価され、全国各地へ広がっていった成功事例です。
弥彦まちあるき
弥彦まちあるきは観光スポットやランチなど、弥彦村に関するさまざまな情報を知ることができます。弥彦村は人口8000人と規模が小さく、村おこしのために僧侶の梨本雄哉氏が株式会社くうるの武智勝哉氏とともにアプリ開発を手がけました。
弥彦まちあるきは弥彦村を訪れる観光客をターゲットにしており、地元商工会などのバックアップもあって機能拡張もされています。Glideを用いてつくられており、全国共通テイクアウトマップのフォーマットになった成功事例です。
海外のノーコード成功事例10選
海外の成功事例で用いられたツールは多くありますが、特に代表的なのは以下の3つです。
- Bubble
- Adalo
- Webflow
上記3つのツールを利用した成功事例を知ることで、海外での仕事にも役立てられます。
Bubbleの海外成功事例
Bubbleの海外成功事例には以下があげられます。
- Qoins
- Beelango
- Dividend Finance
- Codemap
同じノーコードツールでも、国内と海外で違いもあるので参考になるでしょう。
Qoins
Qoinsは借金返済の管理によって、無駄な支出を削れるアプリです。日々の生活や仕事に忙しく、自身のお金を管理する時間がない人は大勢います。Qoinsはそんな人が手間のかからない借金返済と財産管理をサポートするアプリです。
75万ドルの資金調達を2018年に行っており、金融テクノロジーに関する賞も受賞するなどの実績をあげています。
Beelango
Beelangoは言語学習をスムーズに行うための機能が備わったアプリです。複数の言語に対応しており、ユーザーは全世界に10万人以上、売上は30万ドル以上にのぼります。
Bubbleはアプリの初期開発に適していますが、Beelangoでは本格的な運用にも採用されている点も特徴です。Bubbleは、幅広い段階のアプリ開発に使えるノーコードツールだと示す成功事例です。
Dividend Finance
Dividend Financeはソーラーパネルを住宅所有者へ向けて提供または施工業者向けのCRM提供を行うプラットフォームです。
これまでに10億ドル以上の融資を受けており、Bubbleで行われたアプリ開発のなかでも、規模の大きい成功事例にあげられます。
Codemap
Codemapは、企業とノーコードエンジニアのマッチングサービスを提供するアプリです。開発期間はわずか3か月ですが、200社以上のクライアントがおり、マッチングが活発に行われています。
ノーコード開発のメリットには、アイデアをすぐかたちにできる点が挙げられます。ユーザーのニーズをつかむことで、開発期間が短く機能がシンプルでも事業拡大できることを示した成功事例です。
Adaloの海外成功事例
Adaloの海外における成功事例は以下の通りです。
- Scholarcash
- Preps Recruiting
- ProU Sports
上記の成功事例3つについて、以下でそれぞれ解説します。
Scholarcash
Scholarcashは、学生の奨学金活用をサポートするアプリです。新型コロナウイルスの感染拡大によって、学生ローンの返済が困難になった学生を早急に救済するために1週間で開発されました。
ノーコード開発はスピーディーに必要最低限の機能だけを持ったアプリを開発できます。Scholarcashは、ノーコード開発の社会的な意義の高さを示した成功事例です。
Preps Recruiting
Preps Recruitingはスポーツに取り組む学生アスリートが自分に合ったコーチとマッチングするためのアプリです。補助金のオファーやアスリート採用に関して、消化しなければならない雑務の負担を軽減します。
オンライン上でアスリートやコーチの情報を確認できるので、スポーツの練習や試合で忙しくても採用活動を進められます。
ProU Sports
ProU Sportsは大学フットボールファン向けに開発された情報アプリです。試合のライブ情報などがわかるだけでなく、デザイン性などもユーザーから評価されています。
ノーコードツールを用いたアプリ開発は、シンプルなものになりがちなイメージを持つ方もいるでしょう。しかし、Adaloなど開発にこだわりを持てばデザイン性も両立できます。わずか2か月間で開発されたスピード感も特徴的な成功事例です。
Webflowの海外成功事例
Webflowはエンジニアでなくとも、直感的な操作で簡単にWebサイトを制作できるノーコードツールです。海外での成功事例には以下のものがあげられます。
- ALTR Project
- Scribly
- Hunt A Killer
上記の事例について、以下でそれぞれ解説するのでご覧ください。
ALTR Project
ALTR Projectはジムをターゲットとしてサブスクサービスを提供するアプリです。ジムでのトレーニングはさまざまなメニューをこなすため、長期間の管理が求められます。
ALTR Projectは、ジムのオーナーやトレーナーが複数の顧客に合わせたメニューを管理できる機能を持っています。初心者からアスリート、個人から集団まで幅広くメニュー管理可能です。
Scribly
Scriblyはコピーライティングのライターを提供するアプリです。スタートアップを中心とした企業の中には、内部にコピーライターを常に雇っておく余裕がないところもあります。
Scriblyはフリーランスのコピーライターに依頼をいつでも出せるので、人件費の最適化できるのです。現在ではリファラルによる報酬プログラムもあるなど、発展をみせています。
Hunt A Killer
Hunt A Killerは月に1回、ミステリー製品が届くサブスクサービスです。謎解きを友人とともに解くのを楽しめます。
Hunt A Killerは月の売上が500万ドルを超えるほどの人気ぶりです。Webflowを用いて、初期のスムーズなサービス展開を実現させた成功事例にあげられます。
まとめ|ノーコードの成功事例は国内・海外関わらず多く存在する
ここまで国内・海外におけるノーコードツールを用いた成功事例を紹介しました。ノーコードツールの利用は機能面やパフォーマンスに不安を覚える方もいるでしょう。しかし、国内外問わず事業の成功事例は多くあります。
これから事業にノーコードツールを活用したいと思っている方は、ぜひ利用を検討してみてください。自社に合ったものを使うことで、業務効率化やサービスの質向上につながります。
ノーコード開発のツールについて詳しく知りたい方は「ノーコード開発でおすすめアプリ10選!【Web・スマホアプリ編】」を参考にしてみてください。