【ノーコードツール】adaloの使い方は?開発事例まで紹介

年々市場規模が広がっているノーコードツール。自社のDX化のためにもノーコードツールの導入を検討している会社も少なくないでしょう。その中でおすすめのノーコードツールのひとつが「adalo」です。
adaloはテンプレートを利用して、感覚的にアプリを仕上げられます。この記事ではadaloの利用手順を紹介するので、これから利用する際の参考にしてください。
『Webアプリ』についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
>>Webアプリとは? 仕組みと作り方を解説!
また、【ノーコード開発】についてはこちらの記事も参考にしてください!
ノーコード(NoCode)とは?メリットデメリット、向き不向きを解説
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目次
ノーコードツール「adalo」とは?

adaloとはネイティブアプリも開発できるノーコードツールです。豊富なテンプレートのなかから好みのデザインを選び、自分だけのオリジナルアプリを制作できます。
IT人材不足に関する問題が逼迫するなか、adaloのようなノーコードツールを導入する企業は次第に増えていくでしょう。とはいえ、「操作方法が難しいのでは?」と考える人も少なくないはずです。
しかし、adaloには必要なUI(ユーザーインターフェース)パーツは用意されているので、ドラッグ&ドロップで型枠にはめていくだけでアプリが問題ありません。アプリ制作に関する特別な知識を必要としないので、日本でも利用する人が増え始めています。
adaloについて詳しく知りたい人は、以下の記事を参照してください。
adaloの使い方

ここではadaloを実際に利用するまでの使い方を紹介します。登録までの手順とアプリ開発を実際に取り組む際の手順を紹介するので、これから利用する人は参考にしてください。
adaloの登録方法
まずはadaloに登録するまでの手順を紹介します。登録までは以下の3ステップです。
- 公式サイトにアクセス
- 情報を登録
- 開発したいアプリのタイプを選ぶ
①公式サイトにアクセス
まずは公式サイトにアクセスしてください。すると、以下の画面が表示されるはずです。

右上にある「SIGN UP」をクリックすると、ページがアカウントの登録画面に移動します。
②情報を登録

アカウントを登録するために個人情報を登録します。登録する内容は以下の通りです。
- メールアドレス
- パスワード
- 氏名
情報を入力できたら、「Adalo’s Terms of Use」に記載されている利用規約を確認して、問題がなければ左横のチェックボタンをクリックしてください。入力漏れがなければ橙色に囲われている「LET’S DO THIS!」をクリックして、登録を進めましょう。
③開発したいアプリのタイプを選ぶ
アカウントの登録を終えたら、以下の画面に移行します。

まずはネイティブアプリかWebアプリのどちらを開発したいのかを選択してください。今回はネイティブアプリを開発していく様子を紹介します。どちらのアプリ形式を開発したいかを選んだら、右下に表示される「NEXT」を選択してください。
次は利用するテンプレートを選択できます。

それぞれ選べるテンプレートの種類は以下の通りです。
- Directory
- Chat
- Coaching
- Ordering
- Appointments
- To-Do List
今回は「Directory」を選択していきます。テンプレートを選択したら、アプリの名前とカラー設定を決めてください。

好みの色に合わせてカラーリングを選択して、自分だけのオリジナルアプリを開発しましょう。
adaloでアプリ開発するために
続いて、アプリ開発に必要な情報を3つ紹介します。
①ホーム画面の確認
テンプレートの選択まで終わっていると、以下のホーム画面が表示されるはずです。

画面右側と左側で表示される内容が異なります。画面右側に表示されているのはアプリで表示される画面で、アプリのフロントエンドに関する操作が可能です。一方で左側はツールバーで、データベースや設定に関する操作ができます。
②ツールバーで設定できる項目
画面左側のツールバーで設定できる項目は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
Add Panel | ボタンやフォームの設定を追加可能 |
Branding | テーマカラーの設定が可能 |
Screens | 設定したアプリ画面の確認が可能 |
Database | データベースの管理が可能 |
Settings | アプリの名称や説明文の追加に役立つ |
Publish | ネイティブアプリかWebアプリとして公開するための機能 |
Analytics | アプリの登録者数やどの地域で利用されているかを確認できる |
それぞれの項目を駆使してオリジナルのアプリを開発してください。
③アプリの公開
一通りの項目を編集したら、アプリを公開します。ホーム画面右上に表示されている「SHARE」をクリックしてください。

アプリの共有ページが表示されるので、QRコードを読み込んでアプリを利用してください。ただし、AndroidやiOSのアプリとしてリリースするためには課金が必要です。
adaloを使いこなすためには?

adaloは英語表記であるため、英語への理解がないと利用しづらいでしょう。そこで、英語への理解が乏しい人でもadaloを使いこなすための方法を3つ紹介します。これからadaloの理解を深めようと考えている人は参考にしてください。
- 動画を見て勉強する
- 公式ヘルプサイトを参照する
- とにかく利用する
動画を見て勉強する
adaloを使いこなすためには、ある程度の体系的な知識が必要です。adaloの知識を得るためには、動画コンテンツを利用して勉強するのが効果的でしょう。YouTubeなどの動画コンテンツで「adalo」と検索してみると、adaloの使い方を紹介している動画が数多く表示されます。
文字や静止画ではわかりにくかった解説も、動画を見ながら操作すれば理解が深まるはずです。
また、Udemyなどの学習サービスでもadaloの使い方を紹介しているので、行き詰まったら参考にしてみるとよいでしょう。
公式ヘルプサイトを参照する
adaloでは公式のヘルプサイトが公開されています。adaloの公式ヘルプサイトは以下のリンクです。
英語のみでの記載ですが、翻訳サイトなどを利用しながら利用すれば理解を深められるでしょう。さらに、adaloでは利用者コミュニティとして「Adalo Forum」も用意されています。
とにかく利用する
adaloの理解を深めるためには、とにかく利用してみるというのも1つの手段です。最初からリリースするためのアプリを開発しようと気構えずに、まずはどんなアプリが開発できるのかを気楽に操作してみるとよいでしょう。
特に感覚的な操作が可能であるノーコードツールでは「習うよりも慣れろ」という考えが効果的で、触っているうちにどの項目がどの機能に対応しているかを感覚的に理解できます。まずはプロトタイプでも良いので、簡単なアプリから開発してみましょう。
adaloで作られたアプリ事例5選

ここからはadaloで実際に開発されたアプリを5つ紹介します。日本でも開発されたアプリも紹介しているので、アプリ開発に取り組む際の参考にしてください。
- Foothub
- SPOTTO
- Chant
- Sabinuky
- Nomuca
Foothub

Foothubはサッカーのニュースに関して交流できる、サッカー専門のコミュニティアプリです。1,300を超える世界中のサッカーリーグに関する情報を提供していて、App Storeでも4.3点を獲得した実績を持っています。
主に利用できる機能は以下の通りです。
- ライブスコアの確認
- 試合中のゴールや判定に対してのコメント機能
- 選手の記録確認
単純な機能ではありますが、サッカーファン同士のコミュニケーションには十分です。シンプルであるがゆえに多くのユーザーに利用されて、リリースから4ヶ月間で2,000人以上のユーザーが登録しました。
>>Foothub公式サイトはこちら
SPOTTO

SPOTTOはリモートでの就職活動を可能にしたアプリです。感染症の拡大が止まらない現代において、対面での就職活動はさまざまなリスクがつきまといます。そこで、SPOTTOを利用することで説明会から面接、内定までをアプリ上で完結可能です。
さらにノーコードのシンプルさを利用して、たったの1ヶ月でアプリのリリースまでに至ったそうです。
>>SPOTTO公式サイトはこちら
Chant

Chantはクリエイターのスキルや興味に応じて、仕事や紹介するマッチングサービスです。クリエイター同士の思いをつなげることによって、共同で作品を制作できる人を見つけられます。
スタートアップ企業の成果物として制作されたChantは、実際にコーディングの知識がない人が開発しています。
コーディングの知識がない人でもChantのようなアプリをリリースできるので、コーディングの知識がなくて困っている人はadaloを利用してアプリ開発に取り組んでみるとよいでしょう。
>>Chant公式サイトはこちら
Sabinuky

Sabinukyはお気に入りの飲食店をシェアできるアプリです。自分が気に入ったお店をメモに記録しておくことで、特定の知り合いのみにシェアできます。
限定されたコミュニティ内のみでシェアされるので、第三者の目を気にする必要がありません。コミュニケーションアプリの煩わしさが排除されたアプリといえるでしょう。
また、お店を探すにはマップからも可能であるため、行き先に合わせて検索できる点も便利です。
>>Sabinuky公式サイトはこちら
Nomuca

Nomucaは月額1,050円を支払うことで、対象店舗のドリンクが一日1杯無料でもらえるアプリです。
登録されている飲食店を探してクリックし、注文の際に見せるだけでドリンクがもらえます。複雑な操作を必要とせず、誰でも利用しやすいアプリといえるでしょう。
他のユーザーの来店履歴をもとに口コミの確認まで可能であるため、客観的な視点をもとにお店を選べるのもメリットです。
>>Nomuca公式サイトはこちら
まとめ

adaloでは必要に応じてさまざまなアプリを開発できます。英語表記であるため理解に時間がかかるかもしれませんが、YouTubeや公式のヘルプサイトを利用すれば疑問も解決するはずです。
SPOTTOの事例にあった通り、シンプルなアプリであれば1ヶ月程度で完成できます。そのため、ノーコードツールの導入を検討している企業は、adaloを利用するのがおすすめです。