MVP開発とは?その意味、手法、メリットについて解説

MVP開発とは?その意味、手法、メリットについて解説

「お金をかけずに、自分のアイデアを試す方法ってないのかな? 」
「システム開発をしたいけど、小さく投資して、まずは市場の動向を見極めたい。どんな方法があるのかな? 」

そんな方に知ってもらいたい単語「MVP開発」についての話をします。
MVP開発が、低コストで市場に製品を出す最適な方法で、上手なmvp開発のためには、一定のスキルを持った開発者が必要となることがわかるように紹介します

このページをお読みいただいた後に、大きなお金を投資することなく、自分のビジネスアイデアを試す方法として、MVP開発は有効だと理解できるようになれば幸いです。

また、ノーコード開発×MVP開発こそが自分のアイデアを試す最適解だと思っているため、こちらの記事も参考にしてください。
ノーコード開発の会社を特徴と事例セットで10社紹介!
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MVPとは最小限の機能を持つ製品のこと

MVPとは最小限の機能を持つ製品のこと

MVPとは“Minimum Viable Product”の略語で、「顧客に価値を提供する上で必要最小限の機能のみを持ったもっともシンプルな製品」のことを意味します。
意訳をすると、「顧客にとって価値があり、利益を生むことのできる最小限のもの」と言えます。

このことから「MVP開発」の特徴は、事業の仮説をもとにコアとなる最小限の機能を実装した製品をいち早く開発し、顧客が実際にその製品を必要としているか検証することを言います。

仮にローンチしようとしている製品の仮説自体が間違っていた場合、その製品に多大な投資をしたとしてもマーケットでの成功は望めないでしょう。

もともとMVPは、リーンスタートアップ(Lean Startup)というシリコンバレー発の起業の方法論の中で紹介され有名になりました。

方法論のなかでは、スタートアップ企業が小さく早く失敗しながら、仮説検証のサイクルを回していく手法を紹介されています。この「小さく」「早く」ということが「MVP開発」における肝となります。

MVP開発では、仮説に基づいたコアとなる最小限の機能を低コスト・短期間で実装し、それを使って実際に顧客からのフィードバックを得ることにより、低リスクかつ早い段階での検証が可能です。
この手法により、仮説が正しいかどうかを早期に実証した上で製品の開発に反映することができることから、リスクを抑えながら成功確度を高めていくことが可能となります。

皆さんよくご存じのFacebookやTwitterといった製品もも当初は最小限の機能だけを実装し、実際の顧客からのフィードバックを元に改善を続けることで大きな成功をおさめています。

マーケットの変化するスピードが加速し続ける昨今においては、リスク軽減とマーケットニーズへの適応しやすさというメリットから採用されるケースが増えています。

MVP開発と通常のソフトウェア開発の違い

MVP開発と通常のソフトウェア開発の違い

「MVP開発」とは、事業の仮説をもとにコアとなる最小限の機能を実装した製品をいち早く開発し、顧客が実際にその製品を必要としているか検証することといいました。

では、MVP開発の目的とは何でしょうか?それは、仮説の検証に必要なコアとなる最小限のレベルの製品を低コストでいち早く作り上げることです。

MVP開発において大切なのは、製品全体の完成度を求めるのではなく、仮説検証可能なコア機能が適切かつ必要最小限に実装された製品となっていることです。

例えば、検証にとって致命的ではないバグは必ずしも修正する必要はありません。MVP開発では、検証に必ずしも必要ない機能の開発や、必要以上に品質を上げることは、費用や時間をいたずらに消費してしまうことになります。

したがって、MVP開発においてはむしろ望ましくないとさえ言えるでしょう。

一方で通常のソフトウェア開発においては、一般的には製品としてローンチできるだけの完成度・品質を保証する必要があります。

詳細なMVP開発の手法については、こちらの記事で説明しておりますので、参考にしてみてください。
MVP開発のタイプとそれぞれの事例を一挙紹介!

したがってコアとなる機能はもちろんのこと、製品として必要な一式の機能が実装され、またセキュリティなどの非機能も含めた様々な要件を満足する開発が求められます。

試用テストも十分に行う必要があり、致命的なバグは当然として、比較的軽微なバグも含めて確実に修正されることが望まれます。

以上のようなことからも、必然的にMVP開発に比べて開発期間は長くなり、必要な費用も大きくなります。

仮にそもそもの仮説が正しくなかったり、開発に時間がかかってしまいその間にマーケットに大きな変化があった場合などは、せっかく開発された製品がマーケットに受け入れられないという、非常に大きな損失を被る危険があります。

こうしたリスクを少しでも減らし、かつ成功確率を上げることを目的として、本格的なソフトウェア開発に移る前にMVP開発を行う企業が増加しています。

MVP開発のメリット

MVP開発のメリット

MVP開発を行うメリットについて紹介します。MVP開発を行うメリットはデザインを行う開発側だけではなく、投資家や企業側にもありますのでぜひ理解しておきましょう。

  1. 開発期間を短くできる
  2. 開発費用を削減できる
  3. 市場性判断が早くできる

これらがMVP開発を行うことの主なメリットです。それぞれのメリットを詳しく解説していきます。

①開発期間を従来の開発手法に比べて短くできる

MVP開発とは、事業の仮説をもとにコアとなる最小限の機能を実装した製品をいち早く開発することですので、完全な製品を開発するために膨大なリソースをかける必要がありません。

例えば、自分の頭の中で描いたあなたにとって完璧でとてもコストを掛けたスポーツカーを世に出したことを考えてください。スピーカーやナビなど、あらゆる機能を搭載しているようなスポーツカーです。

スポーツカーとしての本来の機能の他に、そういったオプションを作るための時間も必要となるため、当然開発工数はその分増えてしまいます。

また、完成形を出してからユーザーから機能を改善する要求が出たりすると、その改善にもまた時間が必要になります。

しかも完成形を出してからそれらを反映させるとなると、また1から素材や形などを考え直す必要があります。そういった場合には、時間だけではなく新たにコストがかかってきます。

一方、最初は試作品として最小限の機能だけを備えたスポーツカーを作っておけば、ユーザーの声を聞いてから最適なスピーカーを選んだり、そもそもスピーカーなど付けない、といった判断が出来ます。

ユーザーに需要のない部分に対して余計なコストや無駄な時間をかけ流ことなく開発ができるため、結果として開発期間を短くすることが可能になるのです。

②開発費用を削減できる

MVP開発によって開発期間が短縮できれば、開発工数も削減でき結果的に開発費用も削減が可能となります。

先述したスポーツカーの例をとれば、無駄になるかもしれないオプションの設計や試作をする必要がなくなり、設計工数や試作費用が削減できるわけです。

③市場からのフィードバックを素早く受けて、ニーズを的確に把握できる

MVP開発で開発期間が短くできるということは、プロトタイプとして世に出したものを素早く修正し提供するサイクルをまわせるようになり、顧客ニーズへのマッチ度を高めることができます。

ここでもスポーツカーの例を出すと、ユーザーが必要としていないオプション品などがついていなければ、それだけ早く試作品を作り早く評価をして貰うことが出来ます。あとはその時に受けたフィードバックをピンポイントで修正し、またすぐに評価してもらうといったサイクルを高速で回すことが出来ます。

結果として、的確に顧客ニーズを掴んだ製品を早く市場に製品を投入でき、収益も早く上げることができるようになります。競合企業に対しても、早さと精度で競争的優位を勝ち取ることができるようになります。

MVP開発のデメリット

MVP開発のデメリット

基本的にはMVP開発は小さく進めることで少しずつユーザーのニーズを把握し、マーケットで求められる製品へと改善していくため、メリットが多い開発手法ではあります。

それでもいくつか考慮すべきデメリットもあるため、そちらについても触れておきます。

①開発コストが高い製品やサービスは向かない場合がある

MVP開発は、実装した機能に対するフィードバックを得て、新たに実装して行くことを小さく何度も繰り返していく開発手法です。そのため実装1回当たりに大きな工数が掛かるような製品やサービスを開発する場合、それだけ開発に掛ける時間や労力が大きくなります。

場合によっては市場から得たフィードバックの結果、開発の方針をガラッと変えることもあり得ます。せっかく作った機能を採用しない、ということもあるので、開発者に対する心理的な負担も掛かります。

開発コストの高い製品などにはMVP開発を行う際はそれなりの力量が必要になるため、MVP開発に慣れている人材を採用することもデメリットを解消するために抑えるべきポイントになり得ます。

②MVP開発の当初の目的と開発する製品やサービスがズレやすい

マーケットからのフィードバックを得られることは大きなメリットですが、なんでもかんでもユーザーからの声に応えることが目的化してしまい、製品やサービスの開発をする当初の目的からズレてしまう、ということが起こり得ます。

一生懸命ユーザーに応えようと思うことは重要ですが、あくまでもMVP開発は手段であり、目的は製品やサービスを作ることです。手段と目的が混同しないように気をつけましょう。

ただ、ユーザーからのフィードバックを受ける中で「製品自体のコンセプトを変えた方がいいかもしれない」と抜本的に方針を変えることも有り得ます。フィードバックを受けて鵜呑みにするのではなく、なぜそれが求められるのかを逐次咀嚼することが大事になります。

MVP開発におけるポイント

MVP開発におけるポイント

MVP開発における手法を紹介してきました。

最後に、MVP開発を成功させるために抑えるべきポイントを紹介します。

開発側と十分に意思疎通を行い、依頼する側の目的を完全に理解してもらう

MVP開発では「仮説の検証に必要なコアとなる最小限のレベルの製品を低コストでいち早く作り上げること」が非常に重要なポイントであることから、開発者自身がMVP開発を行う背景からその検証の目的までを完全に理解することが肝要となります。

したがって発注者側と開発側の間で十分な意思疎通を行い、お互いの理解をすり合わせることが必須事項となります。

その段階で「MVPに本当に必要なコアの要件・機能」という最重要ポイントを的確に設定ができ、相互で内容を確認することで後戻りなどの無駄のないMVP開発がはじめて可能となります。

仮にコアの要件・機能を的確に設定できずにMVP開発をはじめてしまうと、後戻りなどの無駄が発生する可能性が非常に高くなり、そもそもの低コスト・短期間で検証が可能というメリットが十分に得られなくなってしまいます。

高い技術力だけでなく、MVP開発に精通したエンジニアを確保する

またMVP開発のメリットを十分に享受するためには、「小さく」「早く」開発可能な体制を整えることが肝であると説明してきました。

そのためにはハイスキルかつコンパクトな開発体制が望ましく、経験豊富で様々な技術に精通したフルスタックエンジニアを確保することが非常に大切です。

少数精鋭の開発体制を構築ができていれば、少数がゆえにコミュニケーションもスムーズしやすいことから開発スピードを大きく向上することも可能です。

MVP開発とは?その意味、手法、メリットについて解説のまとめ

MVP開発とは?その意味、手法、メリットについて解説のまとめ

大きなお金を投資することなく、自分のビジネスアイデアを試す方法として、MVP開発は非常に有効手法だと理解していただけたことと思います。

上手なMVP開発のために一番重要なことは、開発に対して高い技術力をもつだけでなく、MVP開発に関する知見やノウハウを持った開発者をアサインすることです。

高い技術力とはつまり「仮説の検証に必要なコアとなる最小限のレベルの製品を低コストでいち早く作り上げられる」技術力を指します。

MVP開発を行う背景からその検証の目的までを完全に理解することができる開発者とMVP開発を行うことがMVP開発成功へのカギであり近道になります。

弊社ではMVP開発に特化したエンジニアがおりますので、実際にMVP開発についてご相談されたい方は、お問い合わせフォームから気軽にご連絡いただけますと幸いです。

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