Bubbleでネイティブアプリ開発をする方法|実運用を見据えた注意点を徹底解説!

ノーコードツールを用いて、従来の手法よりも安く早くアプリ・システムを開発する動きが盛んになっています。
そんなノーコードの中でも最も開発自由度や汎用性に優れた開発ツールの一つに数えられるのが「Bubble」ですが、

「ネイティブアプリ」の開発にも対応しているのでしょうか?

本記事では日本国内でトップクラスのBubble開発実績を誇るSwoooが、Bubbleでネイティブアプリを開発する方法とその注意点について、実運用を見据えた論点を踏まえながら詳細に解説します。
【この記事からわかること】
- Bubbleでネイティブアプリを開発する方法
- Bubbleでネイティブアプリを開発するメリットと注意点
- Bubbleをネイティブアプリ開発に使うべきではないケースと代替案
当社Swoooは、国内初のBubble公式開発試験に合格したBubble開発会社です。


技術力だけでなく、特に新規事業の文脈における包括的な支援も得意としております。
- 新規事業を立ち上げたいが、開発に大きな予算はかけられない
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▼そもそもBubbleとはなにか?を知りたい方はこちらをご覧ください
ノーコードツールbubble(バブル)とは?日本初の公式認定資格を持つSwoooが徹底解説!
目次
【結論】Bubbleネイティブアプリの開発はできますか?→工夫次第でネイティブアプリ化も可能です!

まず結論からお話しすると、Bubbleでネイティブアプリを開発することは「可能」です。
ただし、Bubble自体は本来Webアプリの開発に特化したノーコードであるため、ネイティブアプリ開発には注意・工夫が必要となります。

具体的な方法については後ほど解説をするとして、まずはBubbleを用いて開発されたネイティブアプリの事例をご紹介していきます。
Bubbleでのネイティブアプリ開発事例①|イマ空いている最寄りカフェを探せる「イマカフェ」
Bubbleでのネイティブアプリ開発事例1つ目は、「イマカフェ」というアプリです。
イマカフェは、徒歩10分圏内のカフェの中から、いま現在空席がある店舗を検索し、アプリ上で予約まで完結させることができるアプリケーションです。

当社Swoooがデザイン・要件定義から開発・テストまで担当し、リリース後の保守運用まで一貫してご支援させていただいている事例になります。
本アプリは当初WebアプリとしてBubbleを用いてMVPを開発し、4ヶ月ほどでリリースをしました。その後、将来的な事業展開やサービス特性を考慮した上でBubbleアプリのネイティブアプリ化に踏み切りました。
>>詳細はこちら
Bubbleでのネイティブアプリ開発事例②|野球選手の成長管理・コーチングに特化したアプリ「nball」

Bubbleでのネイティブアプリ開発事例2つ目は、「nball (旧 nPitch)」というアプリです。
※現在は非公開となっており、サービス終了した可能性があります。
このアプリはBubbleを用いてネイティブアプリを開発した、国内における先駆者的な存在のアプリです。
当初は「nPitch」というピッチャーに特化したアプリケーションでしたが、ピッチャーのみという制限を取り払い、ポジションに関係なくあらゆる野球選手の練習やコンディション・データ管理ができるアプリ「nball」へと進化しました。
通常ネイティブアプリサービスの方針転換(ピボット)には大きなコストが伴いますが、ノーコードを用いていることで開発コストが小さいために、従来よりも非常にスムーズかつ安価にピボットを実行できたことが伺えます。
開発工数の低さは、保守運用やピボット工数の低さにも直結します。ノーコードを使うと、このような新規事業において発生しがちな事業方針の転換にも小回りよく対応できることが大きなメリットとなります。
Bubbleでのネイティブアプリ開発事例③|チケット売買に変革を起こす「TicketRev」

三つ目のBubbleネイティブアプリ開発事例は、海外発のチケット販売アプリ「TicketRev」です。
このアプリでは、出品者が売りに出したさまざまイベントチケットに対して、購入者が各自で、希望する座席と金額を決めて入札し、出品者はそれを受けて即座に販売することができます。
従来の売り手が価格を決めて出品する形式ではなく、買い手が価格を決める形で売買が行われます。
また、単なるオークションアプリとも異なり、限りあるチケットを公の場で複数人で競るのではなく、あくまで座席と金額の交渉は1:1のクローズドな場で行われます。
また、入札時にはアプリ側から適正な価格帯の提示も受けた上で購入額を検討できるため、あまりに高額すぎたり、不当な価格での販売が起こりづらいところも大きな特徴です。

このアプリは2021年の立ち上げ以来、アメリカで110万ドルの資金調達に成功しており、アメリカのみならず世界のBubble開発事例として大きく名を馳せるサービスとなっています。
Bubbleでネイティブアプリを開発する2つの方法


実際にBubbleでどうやってネイティブアプリを開発できるのか解説していきます。
Bubbleを用いたネイティブアプリ開発手法は、大きく以下の2つになります。
- Bubbleで作ったWebアプリを、外部の専用ツールと連携させることでネイティブアプリ化する
- Bubbleのアップデートを待ち、外部ツールを使わずにネイティブアプリを開発する
Bubbleでネイティブアプリを開発する方法①|外部ツールとの連携でネイティブアプリ化する

Bubbleでネイティブアプリを開発する方法の一つは、「外部ツールとの連携」です。
これまでBubble自体はWebアプリ開発のみに特化したノーコードツールであったため、それ単体でネイティブアプリ開発は不可能でした。
一方で、ネイティブアプリ開発が可能な「Adalo」などのノーコードの開発自由度やスケーラビリティにも限界があったことなどから、Bubbleアプリをネイティブアプリ化して運用したいというニーズも以前から存在していたのが事実です。
その穴を埋めるように、Bubbleで作ったWebアプリをネイティブアプリに変換できる外部ツールが数々台頭しています。

Bubbleアプリをネイティブアプリ変換できるツールの中で、代表的なものは以下の5つです。
各ツールの特徴について、比較表を交えながら順にご紹介します。
外部ツールを使ってBubbleでネイティブアプリを作る手順
続いて、外部ツールを活用してBubbleアプリをネイティブアプリ化する手順について解説していきます。
- Bubble側で基本的な設計や機能を開発する
- ツールが提供しているBubbleプラグインをインストールし、ネイティブアプリ固有の機能を追加する
- 外部ツールとの連携を完了する
- プレビューモード等で動作確認をする
- Bubbleや導入したツールを有料プラン契約に変更し、公開する
①Bubble側で基本的な設計や機能を開発する
まずはBubble単体の利用で、開発しようとしているアプリの基本的な設計(データベースやデザイン等)と機能の実装を行いましょう。
Webアプリ・ネイティブアプリの形態に関係なく、チャットアプリならメッセージ機能、マッチングアプリならユーザーおすすめ機能やいいね・マッチ機能、決済機能など、開発したいものの主軸となる機能をまずは構築していきます。
②ツールが提供しているBubbleプラグイン等をインストールし、ネイティブアプリ固有の機能を追加する
アプリの設計や機能の開発がBubble側で完了したら、ここからネイティブアプリ化の準備を進めていきます。
基本的にどの外部ツールでも、Bubbleアプリをネイティブアプリ化するためには、そのツールがBubble内で提供しているプラグインというものを活用します。
このプラグインをBubbleアプリにインストールし、ページ読み込み時の挙動や、スマートログイン機能(生体認証など)、プッシュ通知などのネイティブアプリ固有の機能を実装していきます。
▼例:Air NativeのBubbleプラグイン
インストールは、ボタンのクリックだけで簡単に完了します。
どのツールのプラグインでも、基本的には買い切りまたはサブスクでの料金が発生することが一般的です。
先述の通り、導入するツールによって実装できるネイティブアプリ機能には差分があるため、どのツールを用いれば必要な機能をすべて搭載できるかは事前に慎重に見極めましょう。
③外部ツールとの連携を完了する
プラグインを用いてネイティブアプリ固有の機能を搭載したら、アプリのURLやIDなどを外部ツールやプラグイン側から入力して、連携を完了させましょう。
④プレビューモード等で動作確認をする
公開前に必ず必要な作業が、プレビューモード等での動作確認です。
単純に外部ツールと繋げただけでは予期せぬ不具合が生じている場合も多く存在します。
隅々までアプリの動作を必ずチェックして、イメージ通りの品質が実現できているか確かめましょう。
⑤Bubbleや導入したツールを有料プラン契約に変更し、公開する
動作確認と修正が全て完了したら、ついにアプリの公開に進みます。
iOS/Androidどちらか一方の公開か、両者の公開かなど様々な公開パターンが選べる場合が多いので、ニーズに合わせて選択しましょう。
基本的にBubbleや外部ツールの有料契約が必要になります。公開パターンや搭載した機能によっても料金が異なるので、事前に必ずチェックしておきましょう。

ネイティブアプリ化に伴いどのツールを導入するのが最適か分からない

自社のリソースだけで開発を成功させる能力がない
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Bubbleでネイティブアプリを開発する方法②|Bubbleのアップデートで、近い将来には単独での開発も可能に!

Bubbleでネイティブアプリを開発する方法は、これまで先述の外部ツール連携以外にはありませんでした。
しかしBubbleのアップデートにより、Bubble単体でもネイティブアプリの開発ができるようになることが公式から発表されています。

すでにベータ版の公開も始まっており、今後のBubbleの発表にも目が離せません。
このBubbleのアップデートを利用してネイティブアプリを開発した実績はまだ当社にもありませんが、慎重に操作性や実運用への耐性を調査し、いち早くBubble開発ノウハウとして発信していきたいと考えております。
Bubbleでネイティブアプリを開発するメリットや注意点


Bubbleを活用してネイティブアプリを開発するメリットや注意点には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
Bubbleでネイティブアプリを開発するメリット
Bubbleでネイティブアプリを開発するメリットは、「円滑にアプリをスケールさせられる点」です。
将来的にはネイティブアプリとして運用することを想定していても、リリース初期やMVPの時点ではWebアプリとして開発する事例も多数存在します。
これは、ネイティブアプリ開発の以下のような特徴によるものです。
- iOS、Android両者のOSに対応するために、Webアプリ開発より実装工数や時間がかかること
- OSのアップデートに合わせてアプリも随時更新する必要があり、保守運用工数も大きいこと
このために同じアプリを作るとしても、Webアプリとして開発する場合と比較して2倍以上の費用を要するケースも珍しくありませんでした。
そのため、特に細やかな仮説検証によって市場とのマッチを図ることが重要な新規事業の最初期やMVP開発の段階では、コスト・時間削減の観点からWebアプリ開発やノーコード開発が使われる場合が多かったのです。

しかし、ここからの事業スケール時に課題が生じていました。
Webアプリをそのままネイティブアプリに変換することが、技術上非常に工数の大きな開発であったためです。
例えばPMF(プロダクトマーケットフィット;端的には、市場にサービスが受け入れられること)達成を契機にネイティブアプリ化に踏み切るとしても、1からアプリを作るのと同程度以上の工数がかかり、そのために事業が足踏みしてしまうことがありました。
しかしBubbleを用いてMVP開発→ネイティブアプリ化まで見据えた開発体制をとることで、こうした課題が一気に解決し、事業フェーズに合わせてより柔軟かつ小回りを効かせたネイティブアプリ開発が可能になります。

特にBubble公式のネイティブアプリ化機能の搭載は、開発者・経営者の双方にとって、コスト軽減と円滑な事業成長に寄与する可能性を大いに秘めています。
Bubbleでネイティブアプリを開発する注意点|動作への懸念や、プラットフォーム依存に注意
逆にBubbleでネイティブアプリを開発する際の注意点は、アプリの動作に一定の懸念が存在することです。
今までも外部ツールを用いてBubbleアプリをネイティブアプリ化する事例は特に海外で多くみられていましたが、
- 動作スピードなど、アプリの品質面での懸念が存在する
- 外部ツール側のサポート体制が悪く、かえってアプリ運用が円滑に進まない
などの事例もしばしば見られました。
また先述の通りBubble公式からもネイティブアプリ化機能が用意されてきてはいるものの、まだベータ版の段階であり、導入事例の少なさはもちろんのこと、機能自体の安定性や品質にも懸念が残ります。
こうしたことから、特に現時点では、アプリの品質担保の面でやや懸念が残る側面も把握した上で、それでもコストと時間を優先するという方針が決まった場合にはBubbleを用いるのが望ましいと考えております。

また、これはどのノーコードでも基本的に共通していますが、コードの吐き出しはできないため、ノーコードツールが提供する開発環境内にしかアプリを立てられないことにも注意しましょう。
特に金融系や重要な個人情報を扱うことが多いアプリでは、セキュリティ性の観点からノーコードによる開発が要件を満たせない可能性もあります。
予算やニーズ次第では、別の方法で開発する方が良い場合もある

Bubbleは開発自由度やスケーラビリティの観点から非常に優れたノーコードツールで、ネイティブアプリの開発も一定レベルまでは対応可能です。
しかしすべてのケースに最適というわけではありません。とくにアプリの要件が高度だったり、パフォーマンスやUI/UXへのこだわりが強い場合には、他のノーコードツールやローコードツールの方が適していることもあります。

ここでは、Bubble以外におすすめできる2つの代替案をご紹介します。
代替案①FlutterFlow|Bubbleと同等以上の高度かつ高速な開発が可能!1000万円以上の予算があればこれがおすすめ

FlutterFlowはGoogleのFlutterフレームワークをベースにしたノーコード/ローコードツールで、Bubbleと比べてより「本格的なネイティブアプリ開発」に強いのが特徴です。UIの自由度や動作の高速性、アニメーション表現、APIとの連携といった点では、Bubbleよりも一歩先を行く印象です。
特に大規模な開発や、将来的により高度な処理能力が必要になるプロジェクトでは、FlutterFlow+カスタムコードの併用により、長期的にも安定した運用が可能です。予算が1000万円以上ある場合には、最初からFlutterFlowを使った開発を視野に入れると良いでしょう。

当社SwoooではFlutterFlowによるネイティブアプリ開発支援も承っておりますので、開発を検討されているみなさまはぜひ一度無料でご相談ください。

Flutterflowについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧になってください。
代替案②Adalo|モックや最初期のMVP開発、200万円未満の少額予算での仮説検証におすすめ

Adaloは、より手軽にスマートフォン向けのネイティブアプリを作成できるノーコードツールです。Bubbleよりも機能は限定されますが、その分UIが直感的で、プロトタイピングや最小限の機能を持つMVPの作成には非常に適しています。
とくに200万円未満の小規模な開発予算で、まずはアイデアを検証したいと考えているスタートアップや個人開発者にとって、Adaloは有力な選択肢です。

Adaloについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧になってください。
「Bubble」や「FlutterFlow」を用いたネイティブアプリの開発なら「Swooo」へお任せください!

ここまでBubbleを用いたネイティブアプリ開発方法について詳細に解説してきました。
自社の目的やニーズに合わせて、適切な開発手段を選択し、プロジェクトを成功に導きましょう!

ネイティブアプリ化に伴いどのツールを導入するのが最適か分からない

自社のリソースだけで開発を成功させる能力がない
など、自社だけでネイティブアプリ開発が困難だと思われる場合には、国内トップレベルのBubble、FlutterFlow開発実績を持つ当社Swoooにご相談ください。
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【Q&A】Bubbleでネイティブアプリは開発できる?よくある質問をまとめました!

Q.Bubbleでネイティブアプリを作成する際の料金は?
A. アプリの規模や機能により異なりますが、目安として300万〜1,000万円程度の範囲での開発事例が多く見られます。特に外部プラグインやAPI連携が多い場合は、費用が上がる傾向があります。

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ノーコード開発の費用相場について、チェックしたい方は、下記の記事をご覧になってください。
▶︎ノーコード開発の費用相場はいくら?通常よりも安く依頼する方法を解説!
Q.Bubbleで作成したネイティブアプリをApp StoreやGoogle Playに公開できますか?
A.はい、可能です。
Bubbleで作成したWebアプリを外部ツール(先述のnativator.ioやBdk Nativeなど)を用いて変換することで、iOS・Android両方のストアに公開できます。
公開には必ず所定の審査が必要となりますが、Bubbleで作ったネイティブアプリだからといってそれが直接に不利に働くことはありません。
Q.そもそもネイティブアプリとは?Webアプリとの違いは?
A. ネイティブアプリは、スマートフォンのOSに直接対応して動作するアプリで、ストアからインストールして使うタイプのアプリです。
一方、Webアプリはブラウザ上で動作するため、インストール不要ですが、スマホの機能(GPSやカメラ、通知など)へのアクセスが限定的です。Bubbleで開発する場合は、基本的にはWebアプリですが、先述の手段を用いてネイティブ化することで、ストア公開も可能になります。

ネイティブアプリとWebアプリの違いはこちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。