airtableの顧客管理のやり方は?おすすめの機能6つをわかりやすく解説!
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airtableで顧客管理をしたくても、具体的な機能や方法がわからずに悩んでいませんか?airtableはノーコードツールで簡単に導入できますが、機能を正しく理解しないと思いどおりに使えません。
そこでこの記事では、airtableの顧客管理に適した機能や利用時の注意点を解説します。airtable以外のおすすめツールも紹介するので、最後まで読めば自社に最適な顧客管理ができるでしょう。
目次
airtableとは
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airtableとは、データベース管理に適したノーコードツールです。従来のツールはコードを用いて、データベースを作成するのがほとんどでした。しかし、プログラミングにはSEやプログラマーといった専門人材が必要です。
airtableはコードを用いずに便利なデータベースを作成できるため、スタートアップなどエンジニア人材を雇いにくい企業でも利用できます。
airtableはさまざまな形式のビューを利用できるなど、エクセルやスプレッドシートよりデータベースに適した機能が豊富です。
airtableで顧客管理する方法
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airtableは、ワークスペースを作成して目的にあったデータベースを管理します。各データベースは表示形式を自由に切り替えられて、見やすいものをつくりやすいです。
Gallery viewであれば画像付きで顧客のデータ概要を確認できるなど、用途に合わせたビュー形式を選べます。
airtableを具体的にどう使うか知りたい方は「airtableの使い方を解説!データベースを簡単に構築できる」をご覧ください。
airtableで顧客管理に適した機能6つ
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airtableの機能で、顧客管理に役立つものは以下の通りです。
- ワークスペース
- カスタムフィールド
- 表示形式の切り替え
- バージョン管理
- リレーションシップ
- 外部との連携による機能拡張
顧客管理にairtableを採用する場合は上記の機能を理解しておくと、より有効活用できます。
①ワークスペース
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airtableはデータベースごとにワークスペースを設けて、作業を進められます。ワークスペースによって明確な区切りをつくると、複数のデータベースをairtableで作成・管理しやすいです。
また、社内で複数のチームをつくり、それぞれで作業を進める場合にもワークスペースが機能します。互いの領域が明確になるので、自分の担当をはっきりさせられるのもメリットです。ワークスペース内ではシートを複数つくれるので、顧客データの分類もできます。
なお、プランに応じて利用できるシートやワークスペースの数に限りがあるので注意しましょう。
②カスタムフィールド
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airtableでは、フィールドのカスタマイズを行ってデータの体裁を整えられます。サイトのURLやメールアドレスなど、情報の性質に合った表記に変更できるので、顧客データを見やすい状態でまとめることが可能です。
事業の性質によって、管理する顧客情報も変化します。airtableのカスタムフィールドなら、事業に必要な情報を最適なフィールドで管理しやすいでしょう。
③表示形式の切り替え
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airtableは管理するデータに合わせて表示形式を切り替えられます。画像付きで情報を管理するGallery viewや、スケジュール管理できるカレンダーなど種類は豊富です。
顧客情報だけでなく納期なども管理できるので、airtableだけを導入してもさまざまな業務を効率化できます。一部のビュー形式は有料版でしか利用できないので注意しましょう。
④バージョン管理
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airtableはある時点の状態をバックアップとして保存しておき、シートの編集を進めたあとでも復帰させられます。
誰がいつ・どんな編集をしたのかわかるので、作業を把握しやすいだけでなく誤った情報もすぐに修正可能です。ヒューマンエラーをカバーできるのも、airtableの大きな魅力といえるでしょう。
⑤リレーションシップ
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リレーションシップは1つのテーブルにデータを入力すると、あらかじめ指定しておいたシート内外のデータが自動で変更される機能です。
顧客情報の入力をすべて手作業で行うと、工数やミスの可能性が増えてしまいます。しかし、リレーションシップを活用すれば、社外に共有する情報まで1つの入力で変更することが可能です。airtableは顧客管理だけでなく、業務効率化にも優れた機能があります。
⑥外部との連携による機能拡張
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airtableは外部のツールと連携することで、機能をより拡張させられます。顧客管理だけでなく、他の用途にも使えるので、学習コストの抑制や利便性の向上に効果的です。
用途に合わせたツール導入は効率的に見えますが、それぞれの学習に時間・費用が発生します。その点、airtableのような誰でも直感的に操作できるノーコードツールは、コストをかけずデータベースを作成したい場合にぴったりでしょう。
API連携の場合、公式サイトから指定のワークスペースを連携可能です。
airtableで顧客管理する際の注意点3つ
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airtableを利用する際の注意点は以下の3つです。
- 有料版と無料版で使える機能に差がある
- 日本語に未対応で公式サイトがわかりにくい
- テンプレートの使い方がわかりにくい
上記を把握していないと、使い始めてから顧客管理がうまくいかない可能性があります。
①有料版と無料版で使える機能に差がある
airtableは有料版と無料版で使える表示形式やワークスペースの数など、制限に差があります。有料プランはPlus、Pro、Enterpriseの3種類です。
自社の使用感に合わせたプランを選択しないと、余計な費用がかかったり、使いたい機能が使えなかったりするので注意しましょう。airtableで顧客管理するには、最適なプランを選ぶ必要があります。
②日本語に未対応で公式サイトがわかりにくい
airtable公式は日本語に対応しておらず、英語表記となっています。英語が苦手な人にとっては、使い方を理解しにくいので注意が必要です。
airtableの使い方を調べる際は、日本語で書かれた記事などを参照しましょう。ただし、公式情報ではないので間違っていたり、古かったりする可能性は考慮しなければなりません。
③テンプレートの使い方がわかりにくい
airtableはテンプレートが豊富に用意されており、データベースの作成を効率化できます。ただし、使い方が複雑なため、最初はうまく扱えない可能性が高いです。
テンプレートを使わなくても、airtableは便利に利用できます。利用するのは、airtableに慣れてからにするのがおすすめです。
airtableを顧客管理に導入した事例2つ
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airtableを顧客管理のツールとして導入した事例には以下2つがあげられます。
- WisdomBase
- KIYONO
上記の事例を知っておくと、airtableをより自社の顧客管理に活かせるでしょう。
①WisdomBase
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WisdomBaseは、学習コストをあまりかけずに導入できるツールとしてairtableを導入しました。使い慣れたエクセルと使用感が近いため、それほど抵抗なく導入に成功しています。
WisdomBaseは、社内にある知識やノウハウを社外に広げるサポートをするシステムです。airtableによって、多くの顧客にノウハウ共有のシステムを提供しています。
②KIYONO
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KIYONOは、企業が持つ顧客データを統合管理するシステム「MAGNET CDP」を提供しています。データにもとづいた施策までをシームレスにサポートしてくれるのが特徴です。
KIYONOはairtableのapi機能を活用し、より拡張されたツールとして事業に活かしました。airtableの活用により「MAGNET CDP」は、CDPとしてより高機能なシステムとなっています。
apiの使い方を知りたい方は「airtableのapiの使い方をわかりやすく解説【データベース】」をご覧ください。
airtable以外のおすすめ顧客管理ツール
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airtable以外で顧客管理におすすめのツールは以下の通りです。
- notion
- salesforce
- エクセル・スプレッドシート
上記3つも顧客管理に活用しやすいので、機能を把握しておくとよいでしょう。
①notion
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notionはワークスペースを立ち上げて、チーム内の情報共有しやすいツールです。テンプレートが使いやすく、共有したい情報の性質に合わせて利用できます。
顧客管理では、顧客フィードバック管理票などのテンプレートがおすすめです。マニュアル共有など他の情報管理にも役立てられるので、幅広くチームの作業をサポートしてくれます。
②Salesforce
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Salesforceは中小企業のセールスをサポートするのに適したツールです。ウェビナーを開催しており、オンライン上でセールスに役立つ情報を獲得できます。
カスタマーサポートを1つのアプリで行えるので、導入コストを安く抑えられるのもメリットです。Slackと連携することも可能で、バイヤーごとのニーズに合わせたマーケティングができます。パートナーと短い期間で信頼関係を築くのに効果的です。
③エクセル・スプレッドシート
エクセル・スプレッドシートは有名な表計算ツールです。関数を入力することで、1か所データを入力すると、複数の自動入力が行われるので業務効率を改善できます。
特にスプレッドシートは無料で利用でき、機能も豊富なので、導入や運用のコストパフォーマンスが高いです。現在ではネット上にさまざまなテンプレートが無料で公開されており、顧客管理にも役立てられます。
まとめ:airtableを顧客管理に有効活用しよう
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ここまでairtableの顧客管理について解説しました。airtableは豊富なビュー形式など、便利な機能が多数あり、顧客管理にも役立てられます。実際にairtableを顧客管理のために導入した事例もあり、自社でも参考にできるでしょう。
airtableは顧客管理以外にも、さまざまなデータベースの活用に役立てられます。業務効率化のためにノーコードツール導入を検討している方は、ぜひairtableを利用してみてください。