ノーコードツールBubble自体がサービス終了したら、ユーザはどのような影響を受けるか?
「ノーコードツール bubbleを使うか悩んでいる」
「ノーコードツール bubbleがサービス終了すると開発したものが無駄になるのか?」
こういった声を聞くことが多くなってきたので、ノーコード開発を検討しているあなたにとって、Bubbleはコストを抑えながら理想的なアプリを実現できる選択肢といえるでしょう。この記事では、Bubbleの将来性と、サービス終了に伴う影響について解説します。
目次
結論:Bubbleがサービス終了しても、開発されたアプリは存続可能
Bubbleは、誰でも簡単にウェブアプリを開発できるノーコードツールです。
しかし、ノーコードツールにも将来的にサービス終了のリスクがあります。
その点について、Bubbleは以下のように公式に回答しています。
- 開発したアプリのソースコードは公開される
- 自身のサーバーにデプロイして運用可能
つまり、Bubbleがサービス終了しても、開発したアプリは問題なく存続できるということです。
公式見解
What happens if Bubble closes?
引用:https://bubble.io/support/en/articles/8525410-what-happens-if-bubble-closes
As per our manual, we want to make sure you feel secure about building on the Bubble platform. We plan to be around for a very long time, but just in case, here’s our guarantee: if we ever close, we will release the Bubble source code under an open-source license so that you can set up your own Bubble server and keep your apps running.
翻訳すると
Bubbleプラットフォームでビルドすることを安心していただけるように、私たちは非常に長い間存続する予定です。
しかし、私たちが何らかの理由で店を閉めなければならなくなった場合、以下を保証いたします。オープンソースライセンスの下でBubbleのソースコードを公開し、独自のBubbleサーバーをセットアップしてアプリを実行し続けることができるようにします。
そのため、Bubble サーバーを自社で立てるか、他社が立ててくれたサーバを借りる事を選択することになるでしょう。
インフラ運用は必要になるものの、Bubble で作った Webアプリは Bubble がサービス終了してしまったとしても稼働し続けることができます。
過去のノーコードサービス終了時の対応
過去にもいくつかのノーコードサービスがサービス終了に追い込まれた事例があります。
例えば、2022年8月にAmazonが提供していた「Honeycode」の終了が発表されました。
また、2021年にGoogleが提供していた「App Maker」も終了しています。
- Amazon Honeycode: 2020年にリリースされたが、2023年3月にサービス終了が発表された。
- App Maker: 2018年にリリースされたが、2021年1月にサービス終了となった。
これらのサービス終了により、開発者やユーザーは大きな影響を受けました。
これらのサービス終了に際しては、以下のように利用者に移行するのに十分な情報は提供されたものの、Bubbleのようにオープンソース化して存続できるわけでは有りませんでした。(この対応が一般的な対応かと思います)
- 開発済みのアプリを別のサービスに移行する方法が提示された
- 移行期間が設けられ、円滑な移行が図られた
Amazon Honeycodeの場合
Amazon Honeycodeは、2020年6月にベータ版として開始されたAWSのノーコードアプリ開発ツールです。
正式なサービスへの移行は行われず、2024年2月末にベータ段階で終了する形となりました。
サービス終了に伴う対応
- 新規登録停止:新規サインアップができなくなる
- 利用期間の終了:既存ユーザーは2024年2月29日までサービスを利用可能
- プラン変更の禁止:プランの変更はできなくなるが、2023年8月からはサービスが無料で提供
- データ削除日:2024年4月30日に全てのデータが削除
- データエクスポート:ユーザーは2024年2月29日までに自身のデータをエクスポートすることを推奨(エクスポートはローカルファイルへのダウンロードが可能で、対象はデータテーブルのみ アプリケーションやオートメーションのエクスポートはできないため、別のプラットフォームで再構築が必要)
App Maker
Google App Makerは、2020年から段階的に終了が進められ、2021年1月19日に完全に提供が終了しました。
App Makerで開発されたアプリのデータはCloud SQLに保存されていたため、App SheetなどのツールでCloud SQLデータベースを使うことで、既存のApp Maker製アプリを移行することができました。
Googleは、App Makerの終了に伴い、代替ツールとしてApp Engineの利用を推奨しています。
App Engineはフル管理型のプラットフォームで、アプリの構築と展開が可能です。
サービス終了に伴う対応
- 新機能追加停止:既存のアプリケーションは機能継続中。新機能の追加は停止し、保守のみ実施
- アプリ作成停止:2020年4月15日以降新しいApp Makerアプリの作成が不可能に。既存アプリは編集・デプロイ可能
- 既存のアプリ機能停止:2021年1月19日以降既存アプリは機能停止。データはCloud SQLに保存
- 代替ソリューション:業務自動化(AppSheetの利用を推奨)、アプリケーション開発(App Engineを利用してアプリケーションを構築)、データ収集(Google フォームを使用)
Bubbleの将来性は高く、そもそもEOSL(サービス終了)になる可能性は低い
bubbleはノーコードツールの中でも国内外問わず、知名度や評価が高いツールです。
ここ数年では年間100万人以上も利用者が増加しています。
- 2021年
ユーザー数が100万人突破
約1億ドルの資金調達を実施 - 2022年
ユーザー数が200万人突破
Microsoft for Startupsの対象企業に選ばれる - 2023年
ユーザー数が300万人突破
また、以下は2024年5月時点でのbubble HPに掲載されている実績です
- 作成されたアプリ数:330万アプリ
- 年間PV:31億PV
- bubbleユーザの累計資金調達:150億ドル
加えてBubbleは世界的大企業であるロレアル、hp、HubSpot等の名だたる企業も利用しております。
以上の情報から、Bubbleはサービス終了の心配をせずに活用していただければと思います。
▼詳しい特徴やメリット等を知りたい方はこちらから
ノーコードツールbubble(バブル)とは?日本初の公式認定資格を持つSwoooが徹底解説!
まとめ|bubbleはサービス終了後も事業継続が可能
本記事では、bubbleのサービス終了後も事業継続が可能であり、サービス終了自体が直近発生する可能性が低いことを説明しました。
bubbleの「安い、早い」という特長は、新規事業開発において非常に大きな価値を発揮します。
Web領域での新規事業立ち上げを検討されている方は、「ノーコードの活用」を積極的に検討されてみてはいかがでしょうか。
また、当社のノーコード開発サービス「Swooo(スゥー)」では、Bubbleを中心としたノーコードツールを活用して、新規事業特化の開発支援を行っております。
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