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ベトナムのオフショア開発が失敗する理由は?成功のポイント5つを解説!

「オフショア開発はどこで失敗しやすいのか」「どの点に気をつければ、成功に近づけれるのか分からない」といった悩みを抱えていませんか。この悩みを放置したまま開発に臨むと、オフショア開発は失敗します。

そこで今回、オフショア開発で失敗する主な理由や成功に導く5つのポイントを解説します。

オフショア開発とは?

オフショア開発とは?

オフショア開発とは、簡単に言うと「開発を海外に委託する開発手法」です。海外に開発を委託する理由は、日本で開発するより開発コストを抑えられるからです。システム開発において最もコストがかかるのは人件費なので、日本よりも人件費の安い国に委託します。

オフショア開発が流行り出した頃、主な開発委託先は中国でした。しかし、近年では人件費が高騰し始めたことで、オフショア先から外れてきている傾向にあり、現在の主なオフショア開発先はインド、ベトナム、フィリピン、ミャンマーなどの国に遷移しています。

また、「オフショア開発」について、詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてみてください。

ベトナムのオフショア開発はなぜ今最も熱いのか?特徴を解説!

ベトナムのオフショア開発で失敗する理由5つ

ベトナムのオフショア開発で失敗する理由5つ

オフショア開発にはもちろん失敗する可能性も潜んでいます。それらを未然に防ぐには、まずどこに失敗原因があるのかを特定しなければなりません。ゆえに、ここからはオフショア開発でよくある主な失敗原因・理由について解説します。

1.コミュニケーション不足

オフショア開発において最も重要なのはコミュニケーションです。オフショア先では言語はもちろんのこと、働くことに関する価値観、仕事の進め方がまったく異なります。

そのため、システム開発を成功に導くには、積極的なコミュニケーションが必要不可欠です。そして、コミュニケーションをとっていく中で自分たちと何が違うのか見極める必要があります。

スムーズに業務を進めるために、特に、仕事の進め方に関する部分は言語化・文章化しましょう。

コミュニケーションを取っていく以外の手段も実はあります。それは、オフショア開発に関するノウハウのある人材の確保です。人を雇う分、少々コストはかかってしまいますが、その分、オフショア開発に関するノウハウと時間を確保できます。QCDの観点から総合的に判断しましょう。

2.文化の違い

日本とオフショア先との間にはさまざまな違いがあります。システム開発初期には、必ず業務の進め方で支障をきたすでしょう。

日本人同士では、何事もなく意思疎通をしながら業務をこなせたとしても、無意識に判断している部分が多くあるため、オフショア先だとトラブルにつながることも少なくありません。

また、テクノロジー教育の違いや普段使われているシステムの違いが存在するため、日本人にとっての常識がオフショア先の開発メンバーにとっては非常識になることもあります。

文化的な違いからシステム開発に関する前提も食い違い、スムーズに開発が進まなくなりがちです。開発が上手く進まないと、ズレを修正するための工数が発生します。そして、最終的に余分なコストが発生することにつながります。

オフショア開発の最大のメリットであるコスト削減がなくなってしまっては元も子もありません。まずはその違いがどこにあるのか把握しましょう。

3.プロジェクトに対する理解不足

システム開発において、開発することがゴールとなってしまうケースがよく見られます。しかし、システム開発は目的ではなく、あくまでも手段です。

目的は売上向上、業務の効率化、情報共有と様々ですが、まずはその目的をオフショア先に正しく理解してもらいましょう。開発の背景を理解してもらうことで、目的のシステムに近づけます。

そして、次に理解してもらうべきはQCDです。

QCDとは、「Quantity(品質)・Cost(コスト)・Delivery(納期)」の頭文字を取ったもので、システム開発において、このQCDのバランスを取ることが最も重要だと言われています。開発における重要項目や、トラブル対応の優先順位もはっきりさせましょう。

「QCD」について、詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてみてください。

システム開発を管理するためのQCDとは?3つのポイントに絞って解説

4.ルールの不明確さ

ルールが不明確だと解釈違いが発生する可能性があるため、曖昧な表現は避けましょう。勝手な解釈をされる可能性が高まってしまい、結果、修正回数が増加してしまうでしょう。

そして、最も恐ろしいのはオフショア先の開発メンバーが個々に判断することです。取り返しのつかない事態を避けるためにも、システム開発にはある程度の統制が必要です。何かしらの対策を講じましょう。

おすすめは「ルールの定量化」です。定量的なルールは余分な選択肢を省けるため、統制を図るにはおすすめの対策です。ただし、ルールが多すぎると凝り固まったシステムしか出来上がらない可能性があるため、考える余地が必要な箇所はあえて、抽象的な表現にするのも手の内です。

5.オフショア先に対する理解不足

取引先への理解不足のため、オフショア開発が失敗するケースも存在します。国の違いと会社間の違いをごちゃ混ぜにして考えることはとても危険です。

例えば、残業を好まない価値観のある国でも、納期に間に合わせるためならしっかりと働いてくれる会社もあります。ベトナムに対するイメージや自身の先入観に囚われないようにしましょう。

オフショア先を正しく理解するには、まずホームページを確認しましょう。その会社が何を大切にしているのか、どの分野に強みがあるのかオフショア先の全体像を把握できます。

次にオフショア先と直接コミュニケーションを取りましょう。その際には、ホームページから得た知識をもとに、色々な質問を投げかけてみると良いでしょう。いきなりオフショア先と直接コミュニケーションを取れば良いのではと思われた方もいるかもしれません。

しかし、いちいちコミュニケーションを取らなくても、オフショア先のホームページで開発の可否等を確認できる場合があります。お互いにとって無駄なタイムロスを生まないためにも、上記の順序で理解を深めていきましょう。

ベトナムのオフショア開発を成功させるポイント5つ

ベトナムのオフショア開発を成功させるポイント5つ

続いて、ベトナムのオフショア開発を成功に導く5つのポイントを解説します。

1.前提条件を共有する

ベトナムのオフショア開発を成功に導くには、まずお互いの前提条件を共有する必要があります。この段階で根本的な条件を満さなれば、そもそも開発できる状態ではなかったことになります。

初期段階で気付ければ良いのですが、後になればなるほど、取り返しのつかないことになります。システム開発を依頼する側であれば、開発目的や納期、費用感等を掲示し、オフショア先がどのように対応をしてくれるのか必ず確認しましょう。

自社の情報開示はあくまでも手段であり、その情報に対して、オフショア先がどのような対応が可能なのか確かめることに意味があるからです。

2.明確なゴール設定

次の成功ポイントは「明確なゴール設定」です。なぜ明確なゴール設定が必要なのか。これは地図に例えると分かりやすいです。

例えば、日本からアメリカに集合するとします。アメリカといっても、50の州に分かれていますし、そこからさらに細分化されています。具体的な目的地を指定しなければ、辿り着くことは不可能だと感覚的に理解できるでしょう。

システム開発においても同じことが言えます。何をどのくらいの品質に仕上げる必要があるのか、抽象的なゴールを細分化し、オフショア先に認知させましょう。

言葉というのは意外と曖昧なものです。目的自体は抽象的でも構いませんが、数値で測れるような指標を作りましょう。進捗を把握する際にも役立ちますし、何よりオフショア先との認識の齟齬をなくせます。

3.責任の所在の明確化

次の成功ポイントは「責任の所在の明確化」です。システム開発において、何かしらのトラブルは発生します。

その際、責任の所在を問うことになるでしょう。それはあくまで原因を特定し、対策を講じるためのものであり、特定の個人を追求するための行為ではありません。システム開発における穴を埋めるためにも、誰がどこを担当するのかをはっきりさせておきましょう。

そして、責任の所在は何かトラブルが起こる前ではなく、問題が起きる前に明確にする必要があります。つまり、重要なのはスキルに応じた最適な人材を配置です。

人材以外のリソースの配置が完璧だとしても、プロジェクトを実行するのは人間です。慎重に人材を選別・配置し、責任の所在を明確にしましょう。

4.定期的な品質管理

次の成功ポイントは「定期的な品質管理」です。システム開発が本当にゴールに近づいているのか定期的に確認する必要があります。いきなり納期当日に確認するだけでは、システムにバグ等があった場合に対応する時間が取れないからです。

そのために、実際にユーザーの生の声を聞ける場を定期的に設けましょう。このような措置を取らなくても、品質を測るための数値指標を設けることで、目的との乖離をカバーすることもできます。しかし、最後は実際にシステムを使うユーザーに触ってもらうことが1番良い確認方法だと思います。

ただし、注意点として手戻りが多くなるというデメリットもあります。フィードバックの回数を増やして品質を高めるのか、手戻りのデメリットを危惧し別の品質管理を実施するのか判断しましょう。

5.綿密なコミュニケーション

最後の成功ポイントは「綿密なコミュニケーション」です。オフショア開発が初めての方であればあるほど、コミュニケーションの回数を増やしましょう。いくらオフショア開発に関する知識を頭に詰め込んだとしても、実際にやってみると上手くいかないことはザラにあります。

それは単に知識の量が足りないのではなく、暗黙知が足りないのです。暗黙知とは、言葉で説明することが困難な知識のことを指します。例えば、コツやノウハウがこの場合、該当します。

暗黙知を身につけるためには、とにかく量をこなす必要があります。その結果、質も向上させるためです。

また、量をこなす上で必ず気をつけていただきたいポイントがあります。それは「見本」となる型を真似ることです。ただがむしゃらに、行き当たりばったりに行動していても、コミュニケーションの質は向上しません。基本となる正しい方法をもとにコミュニケーションを取りましょう。

まとめ

まとめ

今回、ベトナムのオフショア開発の失敗理由成功ポイントについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。ベトナムでのオフショア開発の経験がない方でも、事前に失敗要因を把握し、成功につなげるポイントを詰め込んであります。実際にオフショア開発に臨む際にも参考にしていただけたらと思います。

しかしながら、最も大切なのは、実際に体感してみることです。オフショア開発を肌で感じ、そこからどのように修正するのか考え、行動してみましょう。その際、今回の記事がお役に立つはずです。

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